近年、世界的に大きな影響力を持ってきている中国。広い国土に沢山の観光地や多様な文化があり、楽しみがつきません。旅行するうえで、知っておきたい基本的な情報を紹介していきます。
電話の掛け方・WIFI・緊急連絡先
電話の掛け方
国番号は+86
電話回線は、都市部については国際電話についても比較的安定している。
しかし、山間部や奥地等は回線が弱いところも多く、また、民族的な問題の多い地域に関しては、国際電話やデーター通信が規制され”圏外”となることもあるので、注意が必要である。
【中国から日本へかける場合】
06-12345678にかける場合
→00-81-6-12345678
090-1234-5678にかける場合
00-81-90-1234-5678
※00= 国際電話識別番号
※電話番号の最初の0は省く
Wifi
Wifiの普及は広く、ホテル等では比較的安定した電波が供給されている。
緊急連絡先
公的機関
- 警察:110
- 消防署:119
- 救急車:120※北京は999でもOK
- 交通事故:122
大使館・領事館
在中国日本国大使館
住所:北京市朝陽区亮馬橋東街1号
電話:(市外局番010)- 8531-9800(代表),(市外局番010)-6532-5964(邦人援護)
国外からは(国番号86)-10-8531-9800(代表),(国番号86)-10-6532-5964(邦人援護)
(※管轄地域:北京,天津,陝西省,山西省,甘粛省,河南省,河北省, 湖北省,湖南省,青海省,新疆ウイグル自治区,寧夏回族自治区,チベット自治区,内蒙古自治区)
在広州日本国総領事館
住所:広州市環市東路368号花園大厦
電話:(市外局番020)-8334-3009(代表),(市外局番020)-8334-3090(領事・査証)
国外からは(国番号86)-20-8334-3009(代表),(国番号86)-20-8334-3090(領事・査証)
(※管轄地域:広東省,海南省,福建省,広西チワン族自治区)
在上海日本国総領事館
住所:上海市万山路8号
電話:(市外局番021)-5257-4766
国外からは(国番号86)-21-5257-4766
(管轄地域:上海市,安徽省,浙江省,江蘇省,江西省)
在重慶日本国総領事館
住所:重慶市渝中区鄒容路68号 大都会商廈37階
電話:(市外局番023)-6373-3585
国外からは(国番号86)-23-6373-3585
(管轄地域:重慶市,四川省,貴州省,雲南省)
在瀋陽日本国総領事館
住所:瀋陽市和平区十四緯路50号
電話:(市外局番024)-2322-7490
国外からは(国番号86)-24-2322-7490
(管轄地域:遼寧省(大連市を除く),吉林省,黒龍江省)
在瀋陽日本国総領事館大連領事事務所
住所:大連市西崗区中山路147号 森茂大廈3F
電話:(市外局番0411)-8370-4077
国外からは(国番号86)-411-8370-4077
(管轄地域:大連市)
在青島日本国総領事館
住所:青島市香港中路59号 国際金融中心45F
電話:(市外局番0532)-8090-0001
国外からは(国番号86)-532-8090-0001
(管轄地域:山東省)
観光・生活情報
水
中国の水は硬水であり、真水での飲食には適さない。観光等の短期滞在の場合、身体が順応してない為、そのまま飲むとお腹を壊す場合がある。
沸騰させれば問題ない。
ミネラルウォーターは500mlで1元~3元が目安。
トイレ
中国のトイレの大きな特徴はトイレットペーパーは便器に流さず、置いてあるゴミ箱に捨てるということ。
最初は抵抗を感じるが、中国のトイレの水流は弱く、そのまま流すと詰まる恐れが大きいので流さないほうが良い。
尚、トイレットペーパーはない場合が殆どで、ホテル等でも備え付けのペーパーは量が少ないので中国に着いた際は、1ロール購入しておくと安心。
また、街の中や観光地にある公衆トイレは、有料(約0.5~1元)のところもある。
尚、近年は減ってきているが、扉のない個室「通称ニイハオトイレ」や、非常に汚い(臭い)トイレ、そして長距離バスの休憩所として立ち寄るトイレでは「地面に穴を掘り、納屋の様な建物で目隠ししただけのトイレ」もあり、日本人にはハードルの高いトイレも数多く存在する。
食べ物
気になるのは「衛生面」だと思います。
確かに中国の衛生観念は日本と全く違うので、日本と同じ清潔さを求めているのであれば、入れるお店は非常に限られてしまいます。
中国の食文化を肌で感じたいのであれば、地元民が行くような食堂や屋台がおすすめです。
安い食堂や屋台ではハエが飛んでいるなんてことは朝飯前ですが、高級店やホテルに入っているレストランでは味わえない、庶民の味があります。
私は、旅行先での食事は、観光地で味わう感動や興奮と同じくらいの楽しさがあると思っているので、美味しそうな物は何でも食べます。
そんな私が思う旅行初心者は避けた方がいい食べ物を少し紹介します。
- 日航が当たりまくっている屋台(肉類)
- 草原などで遊牧民が提供している「馬の乳」などの特殊な乳製品
屋台=即お腹を壊す。ということではなく、旅行などで初めて中国に来た場合、中国の食事に身体が順応していないことが原因だと思います。
日本のガイドブックやWEBなどでは”屋台は避けた方がいい”と書かれていますが、個人的には「自分が食べたいと思った物は、食べたらいいと思います。」
アドバイス
中国料理は辛いものが多く、店の中で出される無料のお茶は熱いので、お店に入る前にミネラルウォーターを買ってから行くのがおすすめ。店の中で売っていることもあるが、勿論割高。
通貨
単位:人民元
表記としては「元(yuan)」、話言葉では「快(kuai)」と言う場合が多い。
紙幣
- 100元
- 50元
- 20元
- 10元
- 5元
- 1元
- 5角
- 2角
- 1角
硬貨
- 1元
- 5角
- 1角
- 5分
- 2分
- 1分
尚、紙幣・硬貨共に角・分については、中国国内でも流通が少なくなってきており、特に”分”については、長期的に滞在していない限り入手の機会も少なく、粗入手が不可能なので、手にした場合は、使わず記念として持っておくことをおすすめする。
近年は、電子マネー「Wechat Pay」が中国全土に普及しており、タクシーや屋台などでも積極的に使用されている。中には、現金不可の店舗もあるぐらいである。
但し、現状外国人が「Wechat Pay」を使うことは出来ないので、基本的にはこれまで通り現金での対応となります。
両替について
「どこで両替するのが一番お得か。」気になる問題だと思います。
一般的には「中国国内で両替する方が、日本よりもお得。」と言われています。具体的な数値の差は忘れましたが、それは確かにその通りだと思います。
しかし、個人的には留学などの長期滞在以外は、中国国内での両替はしていません。
何故なら、旅行で行った際、何だかんだでスケジュールに余裕があることなんて少ないと思います。「限られたスケジュールの中で銀行に行って不慣れな用紙に記入して、、、。」そんな時間があるでしょうか?
因みに中国の銀行の中には明らかに怪しい"旅行替屋"が徘徊しており、外国人が両替の準備をしていると、声をかけてきます。
こういった怪しい輩に目を付けられるのが嫌なので、基本的には多少レートが悪かろうと、日本で両替を済ませています。
言葉
方言と普通話の普及
概要編での述べた通り、中国の公用語は中国語(普通話)であり、各都市により方言が存在する。
方言が激しい場合、意思疎通も難しいレベルとなることもある。
また、少数民族の中には、普通話があまり得意でない人も多く、こちらも方言と同じく意思疎通が難しい場合がある。
旅行に必要な語学レベル
英語は空港や都市部のホテルや交際観光業に携わる所では通じることが多いですが、田舎やそれ以外の場所では無理だと思っておいた方がいいでしょう。また、中途半端な日本語で話しかけてくる中国人は基本怪しいと思った方がいいいいでしょう。
「結局の所、必要な語学レベルは自分が望む旅の形態による 」となります。
参考記事はこちら
もしも「少し中国語を勉強した事がある」という人であれば、話せる程、旅の幅や楽しさは広がるので、旅行に必要な言葉を事前に予習しておくことをおすすめします。
移動方法(飛行機・鉄道・バス・タクシー)
飛行機
現在では多くの都市に国内線が運航されており、日数の限られている社会人の旅行等にの際は、積極的に飛行機を活用することをおすすめする。
参考記事はこちら
鉄道
国内線の飛行機がここまで普及する以前は、鉄道が中国国内における主な移動手段となっていた。現在も昔と変わらず中国各地の非常に広い範囲に渡って網羅されている。日数に余裕がある場合は是非利用したい。
≪座席タイプ≫
硬座:最も安い座席タイプで4人掛けの対面式の座席で、椅子は硬く直角90度の為、6時間以上の乗車は非常に辛いものがある。大型連休時は、寝台が即売り切れとなり、この硬座しか残っていないことも多い。席に空きがある場合は、寝転ぶことも出来るが、満席時は席の取り扱いとなり、トイレ等から帰ってくると无座の客が座り込んでいることも多い。強者は満席の硬座に12時間以上の乗って移動するらしい。
軟座:日本の特急列車のような座席タイプで、比較的都市部の間を運行する列車に多い。
无座:硬座すら満席の時に、硬座の車両に座席無し(即ち立ったまま)で乗車すること。硬座が満席でも乗車拒否はされないが、料金は硬座と同額。列車によっては急いで食堂車に行き、何か注文だけすればしばらく座っていられる場合もあるが、状況により追い出される場合もある。初心者の場所、无座での乗車は2~3時間の乗車が限界。
硬臥:一般的な寝台列車。3段ベッドタイプ。下段のみ座った状態で頭が天井に付かない。上中下は購入時に選ぶことは出来ない。また下段の場合、上段中段の他の客が勝手に座ってくることがある。大型連休時等は売り切れとなることも多い。
軟臥:硬臥よりもワンランク上の2段ベッドが2つあるコンパートメントタイプ。大型連休時等は即売り切れとなることも多く入手は難しい。また、鍵がかかる個室タイプとなる為、女性の一人旅の場合や女性のみの旅行の場合は利用は控えた方が良い。因みに、室内にはコンセントがあるが、使える場合と使えない場合がる。
尚、中国の鉄道の場合、各車両ごとに車掌(主に女性)がいるが、サービスは硬座が最も悪く、軟臥が最も丁寧である。乗客の乗車マナーにおいても、同じことが言える。
≪高速鉄道≫
日本の新幹線の様な位置づけで、主に大きな都市間で運航されており、目的地まで非常に早く到着可能。
また、日数が限られている場合などは、寝台列車を上手く活用することで、移動時間や滞在日等を大幅に節約することが出来る。
バス(中・長距離)
各省内を走る中距離バスと、省から省へと移動する長距離バスがあり、こちらも非常に多くの路線があり、数え切れない程運行されている。
基本的に鉄道が通っていない都市やド田舎の村でも中距離バスや長距離バスは運行していることが多い。
どこかで「中国において鉄道が主要な血管だとすれば、バスは毛細血管だ。」という例えを聞いたことがあるが、まさにその通りである。
鉄道のようにネット上で切符の購入や時刻を調べたりが出来ないのでハードルが高いが、バスを利用をすると旅の幅は大幅に広がる。
タクシー
正規タクシーで市内の利用の場合はメーター制。郊外に行く場合は、メーターではなく事前に料金を交渉してチャーターして利用する。
チャーターに必要な料金は、「地球の歩き方」に載っている金額よりは少し高いと思っておいた方が良い。
また、タクシーの扉は自動ではないので、自分で開閉しなければいけません。
参考記事はこちら
電圧
220ボルト(50ヘルツ)
プラグ(コンセント)はB型やC型、O型が多く、中国への旅行の場合、電圧器は粗不要だが、変換プラグは必須である。
時差
中国はGMT +8時間。
日本はGMT +9時間。
その為、日本と中国の時差は1時間で、日本が午前9時の時、中国は午前8時となります。
また、広い国土を持つ中国ですが、地域別の時差は制定していませんが、新疆ウイグル自治区では、非公式の「新疆時間(北京時間から-2時間)」を生活の中に取り入れている所もあります。
チップ
チップは不要。
しかし、ガイドや専用車が同行する旅行の場合、文化上、昼食等の食事はガイドや運転手の分も旅行者が負担して一緒にとる場合が多い。
また、チップという制度ではないが、ガイドや運転手のサービスが非常に満足のいくものであった場合、解散時に費用とは別に「お礼金」として数十元を渡すと喜ばれる。
また、現金での譲渡に抵抗を感じる場合、旅の道中に「飲料」等を差し入れするのでも十分である。中国の夏は非常に暑いことが多いので喜ばれる。
治安
統計的な犯罪発生件数等は今は省略するとして、置き引きやスリ等は一定数発生しているようですが、強盗や殺人等の凶悪犯罪に遭遇することはあまりないでしょう。
また、夜道に関しても、市内の繫華街や繫華街から少し離れた程度であれば、遠くに危険性を感じたこともありません。
但し、前述の通り、置き引きやスリ等はホテル等どこにいても起こりうる可能性があるので、常に気を付けておく必要はあります。
私が実際に体験した、少し怖かった出来事をこちらの記事で紹介しています。
非開放地区
中国では数こそ大分減ってきているが、未だに外国人の立ち入りを制限している地域があります。
外国人の一切入ることの出来ない「非開放地区」と、許可証を取得すれば入ることの出来る「準非開放地区」の2種類があります。
これらの対象地域は公式には発表されていない為、その地を訪れようとして初めて気が付くということが多いです。
日本のガイドブックに載っていない観光地で、特に、民族性の強い地域や、田舎や山間部にある村などは要注意です。
参考記事はこちら
出入国関連・お土産
ビザ(査証)
日本国籍の場合、15日間の滞在はノービザ(査証主要)にて滞在が可能となります。
ノービザの条件としては、パスポート残存が6ヶ月以上推奨で、未使用ページが2ページ以上必要となる。
但し、渡航目的や中国国内での活動する内容によっては、ビザが必要になる場合もあるので、注意が必要です。
また、現地でのビザの取得や、滞在期間の延長の可否については、明確な規定は表されておらず、ケースバイケースによる所が大きく、日本にいる間に確かな情報を入手するのは難しい。
税関
日本から中国への現金及び有価証券の持ち出しについて以下の条件に注意すること。
日本からの出国時:100万円を"超える"場合、税関への申告が必要
中国への入国時:5,000米ドルを"超える"場合、税関への申告が必要
メディア(DVD、Blueray、CD、VCD)
中国でも、映画やドラマ等は、 DVDやBluerayなどのソフトでの購入ではなく、ネットワーク上での視聴が一般的となってきており、以前のような街角でのDVDを販売している光景を目にすることは少なくなっている。
日本への持ち込みの可否については種類によるのでここでは言及しないが、DVD・Blueray・CD は再生可能。 VCDは再生不可の場合が多い。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
中国は日本と文化も風習も大きく異なります。日本の感覚のままいると「有り得ない!」の連続になってしまうことでしょう。
旅のスタイルは人それぞれ「旅に何を求めるのか。」自分の想いを大切にして、あまり日本の規制概念にとらわれず、ありのままの中国を思う存分楽しんではいかがでしょうか。
関連記事