新疆ウイグル自治区の旅行8日目。
【計画】
コルラバスターミナルからバスに乗り尉犁県に向かい、そこからタクシーに乗り換えて罗布人村赛(ロプノール人村orロプ人村)に向かう。ここは情報が少なく無事に到達出来るか心配です。
そして、夜の寝台列車でウルムチへと戻る予定だ。
※前日のトルファン最終日「中国内陸海抜零点・蘇公塔」の観光の記録はこちらをどうぞ。
【2019年】新疆ウイグル自治区・旅行記≪トルファン滞在3日目、中国内陸海抜零点・蘇公塔》
朝食&ホテルチェックアウト
【8時59分】ホテルの朝食コーナーでバイキング形式の朝食。種類も豊富でそれなりに楽しめました。
【9時42分】荷物をまとめてチェックアウトします。フロントに夜戻ってくる旨を伝えて預かってもらいます。
尉犂行きバスのチケットを購入するが、トラブル発生
【10時15分】巴州汽車客運総站に到着。切符売り場に行くと「先に公安局で登記(登録)をして来い」というので、バスターミナルを出るが公安局が見当たらない。
散々探しても見当たらないので、バスターミナルに戻って警備中の公安の職員に案内してもらうことにする。
登記(登録)を済ませバスターミナルに戻る。もうこの作業には慣れたはずだが、疲れる。
そして、このバスのチケットを買うのが大変だった。切符売り場の女性は、外国人のパスポート番号を入力するのが初めてなのか、非常に時間がかかり私の後ろには長蛇の列が出来ており、一旦他の乗客の切符を先に売ることになり、しばらく待たされる。
そうこうしている内に、何故か公安の職員が数名やってきて、また行先や目的を聞いてくる。そして「確認が必要だ」と言い出して、更に待たされることに。
いつも思うが、制服を着ている職員もいれば、私服の職員もいたりで本当に公安なのか疑問に思うことがある。
かれこれ待つこと30分程、ようやく尉犂行きバスのチケットを購入することができた。
【11時00分】乗る予定のバスには既に他の乗客は全て乗車しており、急いでバスに乗り込むと程なくしてバスは発車する。
しかし、バスターミナルの門を出た時、バスが停車し公安職員が乗り込んでくる。いつもの社内の乗車定員の確認かと思ったら、私のところにきて「バスから降りるように」と言ってくる。
「いや、私は尉犁県の罗布人村赛(ロプノール人村)に観光に行くだけだ」と伝えるが、「尉犁県対外国人不開放」(尉犁県は非開放地区)と言ってくるので、ここで押し問答をしてもしかたないので、仕方なく一旦バスを降りる。
バスを降りると、公安職員は「このまま乗って行っても必ず途中の検問で降ろされることになるし、検問所がある場所は荒野の真ん中だからタクシーもない、帰ってこれなくなる。だからここで諦めてくれ。」と言って、バス代金をその場で返金してくれた。
やり取り中、公安は終始穏やかな物腰で、非常に申し訳なさそうにしており、高圧的な雰囲気等は一切なかった。
そして、乗るはずだったバスは悲しくも背を向けて走り去っていった。
私があまりにも落胆しているのを見て、「こっちに来い」と再度バスターミナルの中に入っていった。着いて行くと、バスターミナルの中にある観光マップを指さして、「”ボステン湖”とか”鉄門関”に行くといい、ここは外国人も入れるから」とすすめてくる。
勿論ボステン湖は知っているが、もとからあまり興味がなかったのと、数日前にカナス湖を見てきたばかりなので、湖はもうお腹一杯だったのもあり、気が進まなかった。
公安職員に「”ボステン湖”は面白いか?」と聞くと「、、、それは人による」と尤もな回答。時間ばかりが過ぎていくので、取り敢えず急遽ボステン湖に行くことにする。
尉犂行きを諦めて、ボステン湖に行く
【12時31分】ボステン湖の最寄も町の”焉耆”行きのバスのチケットを購入する。今度はすんなり買うことが出来た。
乗車すると程なくして出発する。焉耆に向かうバスの中で「まさか、尉犁県が非開放地区だったとは、、、罗布人村赛(ロプノール人村)に行きたいが為にコルラに来たのに。こんなことならクチャに行って仏教遺跡や大峡谷を見ていればよかった、、、。」と残念な気持ちで一杯になった。
【13時59分】焉耆に到着。ここから更にバスで博湖県まで行ってからタクシーに乗れば一番安くつくのだが、時間的にそろそろきついので、ここからタクシーに乗ることにする。
【14時32分】途中1回、検問があり一度降車する。身分証の提示と簡単な質疑応答があったが、外国人は少し物珍しそうであった。コルラのバスターミナルもそうだったがこの周辺はあまり外国人観光客はないのだろうか。
ボステン湖観光
【15時17分】ボステン湖に到着する。運転手には2時間後に戻ってくると約束して出発する。
【15時28分】遅い昼食。ポロ。屋台風の店のせいか、冷めている。
取り敢えず、モニュメントと観光見取り図を見る。結構広いので湖を1周したりとかは出来ない。
風景区の入り口から湖まではそこそこ歩く。
岬まではまだもう少し。
【15時59分】とりあえず、湖が見える岬まで到着。
風が強く薄着だとかなり肌寒い。
ボステン湖の遊覧船の価格票。遊覧船が数種類用意されており、種類によるが80元~200元。
普段こういうものには乗らないのだが、岬から湖を眺めているだけでは正直何も面白味がないので、15分80元の快艇に乗ることにする。
切符を買いライフジャケットを着て船に乗り込むと座席は既に埋まっており、後方の座席か船の先端かのどちらかしか空いていないので、迷わず先端に座る。係員が来て危ないから後ろに座るように促してくるが、座らしてくれるように頼む。その後、中国人の父親と小学生くらいの子供が同じように先端の座席に座った。
沖までいって一旦停止して写真撮影タイム。先端の座席は一番迫力があって面白いが、快艇というだけあって、かなりのスピードなので動いている時に写真を撮る時はかなり注意しないと容易に飛ばされてしまう。
隣の中国人親子、子供は予想以上のスピードに若干引き気味だが、父親の方は一人かなり盛り上がって楽しそうだった。
水辺には牧羊と思しき羊の群れがいた。
15分の遊覧を終えて岸に戻る。
入り口付近の展望から湖岸周辺を一望。そろそろ約束の2時間なので駐車場に戻る。
帰り道、ウイグル族の運転手とウイグル語の質問をしたり、ウイグル語の話で盛り上がった。
最近はウイグル族でもウイグル語をしっかり読み書き出来る人は減ってきているそう。運転手も話せるが書いたり読んだりは苦手だそうだ。
尉犁県に行けなかったのは非常に残念だが、こうして運転手と交流を持てたことは大きな旅の財産となった。
【18時04分】焉耆バスターミナルに戻ってくきた。ここからまたバスに乗りコルラに向う。その前に、また公安派出所で登記作業である。今回は公安職員が警察車両で派出所まで送ってくれた。
コルラのホテルで預けていた荷物を受け取り、列車の時刻まで近くの大型スーパーを見に行く。日本から遠い新疆の地にも日本語の表記があると目が留まる。
わさびまであった。以前の新疆では考えられない風景だ。逆にこういった大型スーパーでは新疆の特産と呼べるものが殆ど売っていなかった。
日本とは違ったセンス。
寝台列車でコルラからウルムチへ
【22時23分】今回は少し余裕をもって駅に到着したので、駅前の食堂で夕食とする。ラグメン(拌面)と西红柿炒鸡蛋。
この食堂はウイグル料理専門店というわけではなかったが、このラグメン美味しかった。
【22時55分】夕食も終えたので、そろそろ駅に向う。セキュリティーチェックを終えて待合室に入り、歯磨きを終えた頃には、検票が始まった。
この列車でウルムチに向う。明日早朝にウルムチに到着予定だ。
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