2022年6月現在、インドネシアへの査証免除措置は停止されており、入国には「訪問査証」「査証」「APECビジネストラベルカード」「滞在・定住許可」が必要となります。
この記事では、インドネシアに入国する為の条件や手順をご紹介していきます。
インドネシア入国前にやること
【出発準備①】渡航条件の確認
査証免除措置は停止されています。
2022年6月現在、インドネシアへの査証免除措置は停止されています。
入国には「査証」「APECビジネストラベルカード」「滞在・定住許可」が必要となります。
▼入国可能な者
- インドネシア国籍者
- 「ITAS/一時滞在許可」または「ITAP/定住許可」の所持者
- 「APECビジネストラベルカード」の所持者
- 観光目的で訪問する「訪問査証免除対象国籍者」及び 「到着査証(VOA: Visa on Arrival)」の発給対象国籍者
- 一次訪問ビザ(B211A/B211B)の所持者
【B211A】観光、家族訪問、商談(工場訪問・就労は不可)、商品購入、講演・セミナー参加、国際展示会参加、インドネシア本社または駐在事務所での会議、インドネシア領土にある輸送機関との合流、緊急時の作業
【B211B】工業関連の訪問(※就労不可):インドネシア製品価値向上、国際マーケティングのためのコンサルタントと研修、インドネシア支社への監査・品質管理・検査、外国人労働者候補の採用に向けての実地試験 - 一時滞在ビザ「渡航目的:就労」の所持者
【渡航目的:就労】「専門人材」「インドネシアの群島水域・領海・大陸棚 または排他的経済水域(EEZ)で活動する船舶 浮き装置または設備における業務従事」「製品の品質管理」「インドネシアの支社における査察または監査の実施」「販売後のサービス(アフターサービス)」「機械の設置と修理」「建設事業における一時的業務」「能力審査に従事する外国人労働者候補者」
【渡航目的:就労以外】「外国投資の実施」「家族合流」「リタイアメント滞在」 - 「公用ビザ」「外交ビザ」「公用滞在許可」「外交滞在許可」の所持者
- 輸送手段の乗務員
- 特段の事情により、関連省庁からの書面による許可を得た外国人
「人道的理由」「医療支援、及び食糧支援」「防衛装備品、戦略的/国家的重要施設の修理に関連する外国人」「国家戦略プロジェクト(PSN:Projek Strategi National)に従事する外国人」 - 二国間のトラベルコリドー(TCA)協定の枠組みに該当する外国人
入国に必要な書類
▼ワクチン完全接種者(2回以上)・ブースター接種者(3回以上)
渡航前の「陰性証明書」及び入国時の「隔離」は不要
【必要書類】
渡航基本書類(旅券・査証・航空券など)
+ワクチン接種証明書
※ワクチン接種1回のみ等の場合は、隔離対象となります。
▼医学的理由でワクチン接種ができない者
渡航前の「陰性証明書」及び入国時の「隔離」は不要
【必要書類】
渡航基本書類(旅券・査証・航空券など)
+医師の診断書(接種不可の証明書)
▼新型コロナウィルスの回復者・羅漢暦のある者
渡航前の「陰性証明書」及び入国時の「隔離」は不要
【必要書類】
渡航基本書類(旅券・査証・航空券など)
+回復証明書(国立病院・保険証発行)
▼18歳未満の子供
渡航前の「陰性証明書」は不要となり、隔離の有無は同伴する両親・保護者の規定が適応される
▼ワクチン未接種・接種未完了者(1回)
この条件の場合、以下の該当者のみ入国可能
- インドネシア国籍
- 公用/外交 滞在許可の所持者
- 一時滞在許可/定住許可の所持者
渡航前の「ワクチン接種証明書」及び「陰性証明書」は不要となり、入国時に「24時間×5日」及び「4日目のPCR検査」が必要
【出発準備②】査証の取得
2022年6月現在、インドネシアへの査証免除措置は停止されており、入国には「査証」の取得が必要となります。
到着査証Visa on Arrival「B213」
「ジャカルタ」「バリ島」などから空路で、観光目的で入国する場合「到着査証/アライバルビザ」の申請が可能となります。
【申請条件】
取得費用:500,000インドネシアルピア
訪問目的:観光
滞在日数:30日(最大)
1回に限り最寄の入国管理局にて滞在日数の延長が可能。但し、訪問査証免除国の者が訪問査証免除にて入国した場合は、延長不可。
(訪問査証免除対象:ブルネイ、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、カンボジア、タイ、ラオス、ベトナム、マレーシア)
【必要書類】
- パスポート(必要旅券残存:6ヶ月以上)
- 航空券(往復・第三国出国)
- ワクチン接種証明書(出発2週間以上前に2回目を終了していること)
- PeduliLindungiのアプリのインストール
医療保険加入証明書(コロナ治療に対応していること)不要となりました。
▼注意事項
- 「ジャカルタ」「バリ島」などから空路で入国する場合のみ申請可能。
- 到着ビザでの入国後、その他の滞在許可等への切り替えは出来ません。
- 商用目的は対象外
- 国際的な公務・会議への出席の目的での到着ビザ申請をする場合は、省・政府機関等が発行する招待状が別途必要
- 到着ビザの対象国でない国籍の者が観光目的で入国する場合、事前に「e-VISA(一次訪問査証/B211A)」の取得が必要。
一次訪問査証Visit Visa(Single)「B211A」「B211B」
【B211Aの申請条件】
訪問目的:観光、親族訪問、視察・商談・インドネシア本社または駐在事務所での会議等(※工場訪問、就労不可)
【B211Bの申請条件】
訪問目的:工場訪問・工業関連訪問(インドネシア支社への監査・品質管理・検査等で就労は不可)
※査証申請前に現地入国管理局発行の査証発給許可書が必要
▼必要追加書類
以下の追加書類が必要とされています。
-
ワクチン接種証明書(規定回数を満たすこと)
-
インドネシアで適用される全健康プロトコルを遵守することを示す同意書
-
医療費補助を含む健康保険・海外旅行保険の加入を示す英文証明書
-
インドネシアで新型コロナウイルスに感染した場合、自身で医療費を支払う旨を記載した宣誓書
※新規の申請の場合、インドネシア国内の保証人がオンラインでeVISA(電子査証)を申請・取得する為、日本国内での申請はできません。
一時滞在査証Limited Stay Visa「C312」「C317」
【C312の申請条件】
訪問目的:就労、機械修理・設置、報酬を伴う専門職の活動等
【C317の申請条件】
訪問目的:労働を伴わない家族との同居
▼必要追加書類
以下の追加書類が必要とされています。
-
ワクチン接種証明書(規定回数を満たすこと)
-
インドネシアで適用される全健康プロトコルを遵守することを示す同意書
-
医療費補助を含む健康保険・海外旅行保険の加入を示す英文証明書
-
インドネシアで新型コロナウイルスに感染した場合、自身で医療費を支払う旨を記載した宣誓書
※新規の申請の場合、インドネシア国内の保証人がオンラインでeVISA(電子査証)を申請・取得する為、日本国内での申請はできません。
一時滞在許可(ITAS)・定住許可(ITAP)について
一時滞在査証(C312等)で入国し、その後滞在期間を延長し長期滞在する場合は、 一時滞在許可(ITAS)または 定住許可(ITAP)の取得が必要となります。
一時滞在許可(ITAS) 定住許可(ITAP)ともに、KITAS/KITAP(カードタイプ式許可証)は廃止されており、現在は「オンラインタイプの許可証」のみとなっています。た
※ITASを所持する駐在者等が帰国でインドネシアを離れる場合や、所属会社が変わった場合は、所持しているITASの返納手続きが必要となります。(EPO: Exit Permit Only)
【出発準備③】インドネシア行き航空券の手配
現在、日本〜インドネシア間のフライトの数は非常に少なくなっており、航空券の価格に関しても依然と比べると非常に高額なものとなっています。
運航本数も少ない為、スケジュールの確認など早めに行っておくようにしましょう。
▼日本〜ジャカルタ線
【成田〜ジャカルタ】JL725便、運航曜日:木土日
【成田〜ジャカルタ】JL729便、運航曜日:月火水木金土
【成田〜ジャカルタ】NH835便、運航曜日:毎日
【羽田〜ジャカルタ】NH855便、運航曜日:火木日
【羽田〜ジャカルタ】GA875便、運航曜日:金日
【ジャカルタ〜成田】JL720便、運航曜日:火水木金土日
【ジャカルタ〜成田】JL726便、運航曜日:火木金土日
【ジャカルタ〜成田】NH836便、運航曜日:毎日
【ジャカルタ〜羽田】NH856便、運航曜日:火木日
【ジャカルタ〜羽田】GA874便、運航曜日:水金
【出発準備④】海外旅行保険の加入(任意)2022.06.14更新
日本国籍を含む外国籍のインドネシアへの入国には、新型コロナウイルス感染症の治療に対応した海外医療保険加入書のの提示が必要となっています。
保険への加入の義務はなくなり、任意となりました。
【出発準備⑤】ワクチン接種証明書の取得
日本国籍を含む外国籍のインドネシアへの入国には、ワクチン接種証明書の提示が必要となっています。
日本の市区町村が発行したワクチン接種証明書は有効となっています。
▼ワクチン接種証明書の条件
【証明書タイプ】
紙・電子
【記載言語】
英語
【書式】
指定なし(出発の2週間以上前までにワクチンの完全接種が必要)
【本措置の例外】
「インドネシア国民(到着後、検疫エリアにてワクチン接種を実施)」
「18歳未満の外国人旅行者」
「6~17歳の子供」
「外交/公用査証保持者」
「一時滞在許可(ITAS)/ 定住許可(ITAP)保持者」
「医学的理由で接種できない者(国立病院が発行する証明書が必要)」
「新型コロナウイルス感染症の罹患歴(国立病院・保健省発行の回復証明書が必要)」
【出発準備⑥】ワクチン接種管理アプリ(PeduliLindungi)のダウンロード(2022.06.30-更新-)
インドネシアへの入国にはワクチン接種管理アプリ(PeduliLindungi / プドゥリリンドゥンギ)のダウンロードが必要となっています。
2022年6月現在、国際線利用時の場合 健康状態申告書(e-HAC)の登録は不要となっており「PeduliLindungi」のダウンロード及びアカウントのプロフィールが登録済みであることのみ必須となっております。
▼参照サイト
▼インドネシアに30日以上滞在する外国人について(2022.06.30-更新-)
日本等の外国で取得したワクチン接種証明書をインドネシア国内のアプリ「PeduliLindungi」に表示するには、保健省専用ウェブサイトでの認証手続きが必要とされていましたが、2022年7月1日からは、日本等の外国のワクチン接種証明書を「PeduliLindungi」から直接認証申請を行い、インドネシア保健省が認証手続きを行う流れへと変更されます。
【今後の手順】
- アプリ「PeduliLindungi」バージョン4.4.7以上をダウンロードする
- アカウント登録し・ログインする
- 「COVID-19 Vaccine」のアイコンから「Vaccine Non-Indonesia」を選択する
- ワクチン接種情報を入力し、「Submit」をタップする
- ワクチン接種証明書の認証まで待つ(認証までは5〜6営業日が目安となり、手続き状況はアプリ上で確認可能)
【出発準備⑦】電子税関申告書(e-CD)の事前登録(任意)
現在も従来の紙の申告書も利用可能となっていますが、 電子税関申告書(e-CD)を事前にオンラインでを提出しておくと、到着時にQRコードを提示するだけで手続きが完了します。
インドネシア到着後にすること
入国手続き
通常の流れ
【飛行機到着〜検温】
飛行機到着後、検温を実施し、37.5度未満で諸症状がない場合、入国審査へ
↓
【入国審査】
入国審査で査証やワクチン接種証明書など確認が行われます。
↓
【税関】
受託手荷物を受け取り税関審査に進みます。
↓
【市内へ】
ワクチン完全接種者は隔離不要で市内へ移動できます。
発熱の場合
【飛行機到着〜検温】
飛行機到着後、検温を実施し、37.5度以上もしくは諸症状がある場合、PCR検査が実施されます。
↓
【PCR検査】
外国籍は有料(自費)となります。
↓
【入国審査】
入国審査で査証やワクチン接種証明書など確認が行われます。
↓
【税関】
受託手荷物を受け取り税関審査に進みます。
↓
【待機】
滞在先に直接移動し、PCR検査の結果を待ちます(外出不可)
↓
【隔離の有無】
《陰性の場合》
「ワクチン完全接種者」は隔離不要(14日間の自己健康観察の推奨)
「ワクチン未接種・接種未完了者」は24時間×5日間の隔離(4日目にPCR検査)
《陽性の場合》
「インドネシア国籍」は公費にて隔離(指定ホテル・医療施設)
「外国籍」は自己負担にて隔離(指定ホテル・医療施設)
【備考】インドネシア国内線の利用について(202.07.11-更新-)
2022年7月17日からの規則(2022.07.11-更新-)
現在、インドネシアの国内線を利用する場合、ワクチン接種の有無や回数により、事前にPCR検査を受診し、陰性証明書を取得する必要があります。
▼ワクチン3回接種済みの場合
ワクチン接種証明書:必要
陰性証明書:不要
▼ワクチンワクチン2回接種済みの場合
ワクチン接種証明書:必要
陰性証明書:必要(「72時間以内のRT-PCR検査」または「24時間以内の抗原検査」)
▼ワクチンワクチン1回接種済みの場合
ワクチン接種証明書:必要
陰性証明書:必要(72時間以内のRT-PCR検査」
▼医学的理由でワクチン接種ができない者
陰性証明書:必要(72時間以内のRT-PCR検査)
医学証明書:必要(国立病院の診断書)
▼6歳〜17歳以下の者
ワクチン接種証明書:必要(2回分)
陰性証明書:不要
【利用方法】
RT-PCR検査の検査結果をPeduliLindungi アプリ内の eHACシステムにアップロードし、完了したQRコードを提示します。
尚、この際のPCR検査は、インドネシア保健省に登録されている医療機関でなければいけません。
※6歳未満の子供は、同行者の付添があれば「ワクチン接種証明書」「陰性証明書」の提示は不要
2022年7月16日までの規則
現在、インドネシアの国内線を利用する場合、ワクチン接種の有無や回数により、事前にPCR検査を受診し、陰性証明書を取得する必要があります。
▼ワクチン完全接種者(2回以上)・ブースター接種者(3回以上)
ワクチン接種証明書:必要
陰性証明書:不要
▼ワクチン接種者(1回)
ワクチン接種証明書:必要
陰性証明書:必要(「72時間以内のRT-PCR検査」または「24時間以内の抗原検査」)
▼医学的理由でワクチン接種ができない者
陰性証明書:必要(「72時間以内のRT-PCR検査」または「24時間以内の抗原検査」)
医学証明書:必要(国立病院の診断書)
【利用方法】
RT-PCR検査の検査結果をPeduliLindungi アプリ内の eHACシステムにアップロードし、完了したQRコードを提示します。
尚、この際のPCR検査は、インドネシア保健省に登録されている医療機関でなければいけません。
※6歳未満の子供は、同行者の付添があれば「ワクチン接種証明書」「陰性証明書」の提示は不要
関連記事:日本帰国時の要件の確認