これまで中国国内で非常に厳しい規制が敷かれていましたが、現在少しずつ緩和の方向へと進んでいます。
入国規定は今後の状況により変更となる場合があるので、最新情報に注意しましょう。
【まとめ】中国 入国条件「手順・方法」について解説
出発までにすること
【出発準備①】中国ビザの申請(必須)
現在、ノービザ(無査証)での入国が不可となっていますので、必ずビザの取得を行いましょう。
※居留許可(有効期限内)、APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)を所持する方を除く。
申請可能なビザ一覧
現在は全てのビザが申請可能となっています。
- 観光(L)「例:観光目的での渡航」
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徹底解説【中国観光(L)ビザ/親族訪問(Q2)ビザ】申請用紙のオンライン入力≪新版≫ - 業務・短期商用(M)「例:出張ベースのビジネス渡航」
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【中国/業務Mビザ】ビザの種類と必要書類について
【中国/業務Mビザ】 招聘状の作成方法
徹底解説【中国業務Mビザ/交流訪問Fビザ】申請用紙のオンライン入力≪新版≫ - 就労・長期滞在(Z)「例:長期滞在するビジネス渡航」
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【中国/就労・興業(Z)ビザ】ビザの種類と必要書類について - 交流・訪問・視察(F)「例:非営利目的での訪問」
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【中国/交流 訪問 視察(F)ビザ】ビザの種類と必要書類について
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【中国/就労者の家族(S1,S2)ビザ】ビザの種類と必要書類について - 親族訪問 (Q1,Q2)「元中国籍や中国籍の親・配偶者との里帰り」
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【中国/親族訪問Q2ビザ】ビザの種類と必要書類について
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- 留学(X1)長期留学
- 留学(X2)短期留学
- C:乗務員(C)
- 高度外国人材(R)永住(D)
- 記者(J)
- トランジット(G)
※一定の条件を満たす場合、トランジットビザは免除されています。
日本国籍のトランジットビザ免除の条件(簡易)
《対象者》
・乗継時間が72時間/144時間以内の第3国行き航空券を所持していること
・パスポート残存期間が3ヶ月以上あること
・中国査証を持っていないこと
《144時間トランジットビザ免除の空港》
北京北京首都国際空港、北京大興国際空港、北京西駅、天津浜海国際航空、天津国際クルーズ母港、石家荘正定国際空港、秦皇島海港、上海虹橋国際空港、上海浦東国際空港、上海海港口岸上海鉄路口岸、杭州蕭山国際空港、寧波櫟社国際空港、南京禄口国際空港、広州白雲国際空港、深圳宝安国際空港、揭陽潮汕国際空港、瀋陽桃仙国際空港、大連周水子国際空港、青島膠東国際空港、青島海港、成都双流国際空港、廈門高崎国際空港、厦門海港口岸、昆明長水国際空港、武漢天河国際空港、重慶江北国際空港、西安咸陽国際空港
《72時間トランジットビザ免除の空港》
長沙黄花国際空港、桂林両江国際空港、哈爾浜太平国際空港
【出発準備②】中国行き航空券の手配(必須)
現在、日本〜中国間の航空券は、価格・フライト数共に、少しずつコロナ以前の状態へと戻りつつあります。
年末年始や旧正月、ゴールデンウイーク、夏休みなどの大型連休前後は価格が非常に高くなりますので、早めにチェックしておくようにしましょう。
ビザと航空券のどちらが先か
航空券を先に購入してビザが下りなかった場合、航空券が無駄になる為、航空券とビザのどちらを先に取得するかは判断が難しい所ではあります。
ビザ取得後に航空券を購入するのが安全ではありますが、1次ビザの有効期限は3ヶ月の為、出発日の3ヶ月以内しか申請ができず、その頃には航空券が高くなっているという事も十分にあります。年末年始や夏季休暇、GWなどの大型連休に渡航を計画している場合は、先に航空券を購入し、ビザの申請に関する情報収集に努め、有効期限に問題ない日になったら直ぐに申請するようにしましょう。
【出発準備③】海外旅行保険への加入(任意)
中国の医療制度は日本とは大きく異なる点がいくつかあります。
海外では何があるか分かりません。新型コロナウイルスの事例を考えると何が起こるか分かりません。
海外旅行保険への加入も検討される事を推奨します。
中国の病院の日本との違い
- 治療費は前払い制
診察代や治療費等は全て前払い制です。
- 救急車は有料
料金は基本料金に加えて、走行距離や治療行や投薬、心電図等の機器の使用など、追加料金が設定されています。
- 医療費は均一ではない
病院や医師のランク、地方か都市、医療器具や投薬内容など、受ける医療サービスにより料金は大きく異なります。また、自己負担額の割合にも差がある点にも注意が必要です。
【出発準備④】EDカード(入境カード)への事前記入(任意)
空港の入国審査のカウンターにも用紙が配置されていますが、手元にある場合は事前に記入しておくことで少しでも早く入国審査を終える事が出来ます。
- 姓:パスポートのアルファベットを記載
- 名:パスポートのアルファベットを記載
- 出生日期:生年月日を記載
- 旅行证件号码:パスポート番号を記載
- 到底航班/车次/船名:中国に入国したフライト便名を記載
- 本人电话号码:携帯電話番号を記載
- 在华经停和目的城市:目的地の都市名を記載
- 在华住址或旅馆名称 市:中国で滞在する住所かホテル名と都市名を記載
- 国籍:国籍を記載
- 中文姓名:漢字の姓名を記載
- 签证号码:ビザ番号を記載(ビザ面の右上の赤字)
- 入境事由:入国目的を次の中から選んでチェックを入れる
- 外交:政府関係者
访问商务:ビジネス渡航(MビザやFビザを取得している場合等)
定居:中国に住んでいる場合
工作:中国で報酬を受け取って仕事をする(Zビザや居留許可を取得して仕事をする場合)
学习:留学の場合(Xビザを取得している場合等)
旅游:旅行(Lビザ)
探亲:親族訪問(Q2ビザを取得している場合等)
过境:乗継(トランジット)目的の入国
其他:詳しく記載
- 您是否定采出境行程?如是,请填写具体安排(出国の予定は決まっていますか?決まっている場合は詳しく記入して下さい)
是:はい(出国の予定は決まっています。)
出境时间:予定日を記載
出境航班车次船名:出国に乗る予定のフライト便名を記載
否:いいえ(出国日は未定です) - 您是否定有中方邀请单位或邀请人?如有,填写其联系信息(中国での受け入れ先はありますか?ある場合は連絡先などを記入して下さい)
名称:受け入れ先の名称を記載
住址及联系电话:受け入れ先の住所と電話番号を記載
※MビザやZビザは中国現地企業の情報、Q2ビザ、Sビザは招聘人の情報、Xビザは大学の情報を記載します。 - 您在过去两年曾去过哪些国家(地区)?
2年以内に訪れた諸外国の名称を記載します。(スタンプがある場合は特に注意) - 签名:パスポートと同じ書体でサインします。
【確認しておこう】入国後の行動制限の有無
2023年1月08日の入国分から隔離措置は撤廃されました。(中国入国後のPCR検査や隔離措置はありません。)
尚、入国時の通常検疫にて健康状態に問題がなければ、入国後の行動制限等もありません。
尚、中国国内でのマスクの着用についても一部のケースを除き、大部分で着用不要となっています。
着用不要の状況
- 広場や公園等の屋外
- 屋内の職場や会議室等の人出が比較的一定の場所
- 核酸検査や抗原検査、モニタリング等の予防・管理に関する要求が明確にある大規模会議・イベント
- マスク着用により呼吸が苦しくなるスポーツを行うとき
- 学校在学中の生徒、教員
- 3歳以下の乳幼児
着用が推奨される状況
- 飛行機、電車、バス、船、地下鉄、バス等の公共交通機関を利用する場合
- スーパーマーケット、劇場、駅舎等の密閉された環境や密集した場所に入る場合
- 高齢者、慢性基礎疾患のある患者、妊婦等が屋内の公共の場所に行く場合
- 大規模会議において拡散検査や抗原検査、モニタリング等の予防・管理措置が無い場合
着用が必須の状況
- 新型コロナウイルスの陽性の判定を受けた方
- 発熱、喉の痛み、咳、鼻水、筋肉痛、倦怠感、その他の新型コロナウイルスの疑いのある症状がある場合
- 学校や社区等で新型コロナウイルスが感染拡大した場合
- 医療機関への訪問(診療、お見舞いを含む)
- 高齢者施設、福祉施設等への訪問
- 高齢者施設、福祉施設、保育施設、学校等の施設において医療、飲食、清掃、警備等の公共サービスに従事するもの
事前に、訪問する都市を管轄している「大使館・総領事館」などで最新情報を確認しておきましょう。
参考リンク
在中国日本国大使館
管轄地域:北京市・天津市・河北省・河南省・陝西省・湖南省・湖北省・甘粛省・内蒙古自治区・寧夏回族自治区・青海省・新疆ウイグル自治区・山西省・チベット自治区
在広州日本国総領
管轄地域:広東省・福建省・海南省・広西チワン族自治区
在上海日本国総領事館
管轄地域:上海市・江蘇省・浙江省・安徽省・江西省
在大連領事事務所
管轄地域:大連市
在瀋陽日本国総領事館
管轄地域:遼寧省・吉林省・黒龍江省
在重慶日本国総領事館
管轄地域:重慶市・四川省・雲南省・貴州省
在青島日本国総領事館
管轄地域:山東省
日本帰国前に確認しておくこと
Visit Japan Webへの登録
必須事項ではありませんが、日本へ帰国時の入国審査をスムーズに行う為にも、「Visit Japan Web」への登録を済ませておきましょう。
Visit Japan Web
日本入国前に「Visit Japan Web」の利用が推奨されています。「Visit Japan Web」では、検疫、入国審査、税関申告の手続をあらかじめオンラインで行うことができます。
その他、日本帰国時の注意事項なども併せて確認しておきましょう。
まとめ&関連記事
現在、中国への入国時の手続きはビザ申請のみとなりました。
中国ビザの申請は少しずつ緩和されてきていますが、申請者の条件や希望するビザによっては非常に複雑な部分があります。
渡航を考えている場合、早めの準備が望まし状況となっています。
関連記事
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