コロナ渦以降、中国入国には非常に厳しい規制が敷かれていましたが、2024年11月30日の入国分からは査証免除措置が再開され、入国基準は全てコロナ渦以前へと戻りました。
入国規定は今後の状況により変更となる場合があるので、最新情報に注意しましょう。
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査証免除措置が再開されました。
2024年11月30日の入国分から日本国籍への中国入国時の査証免除措置が再開されました。
30日間はビザなし滞在が可能
詳細は以下の通りとなります。
≪査証免除条件≫
【査証免除対象国】
日本を含む以下の国
ブルネイ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、マレーシア、スイス、アイルランド、ハンガリー、オーストリア、ベルギー、ルクセンブルク、ニュージーランド、オーストラリア、ポーランド、ポルトガル、ギリシャ、キプロス、スロベニア、スロバキア、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランド、アンドラ、モナコ、リヒテンシュタイン、韓国、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア、マルタ、エストニア、ラトビア
【対象期間】
2024年11月30日0時から2025年12月31日24時まで
※期間終了後は延長される可能性がありますが、現時点では未定です。
【滞在期間】
30日
※出入国日を含み、30日目の24時まで滞在可能
※原則延長不可
30日を超えて滞在することが事前に判明している場合は、出発前に事前にビザの取得が必要です。中国到着後に、航空便の欠航・病気・その他やむを得ない理由により滞在期間の延長を希望する場合は、各種証明書を持参した上で、現地の公安機関出入国管理機関にて停留許可の申請が必要となります。
しかし、必ず認められるとは限りません。認められなかった場合は、「罰則金の支払い」及び「不法滞在歴あり」となる可能性があり、最悪の場合、勾留や再入国禁止措置となる可能性もあります。
※APECビジネストラベルカード所持者は60日間滞在可能。
【入国目的】
- 商業/貿易
(※商業・貿易とはMビザに相当する業務が対象となります。Zビザに該当する業務を行う場合は、これまで通りビザの取得歴が必要となります。)
- 観光
- 親族訪問
- 駐在員への家族訪問
- 交流/訪問(学会への参加等)
- トランジット
※就労(Zビザ)、学業(Xビザ)、取材報道は引き続きビザの取得が必要となります。
【必要書類】
パスポート
※パスポートの有効期限の残存期間に確かな定めはありませんが、最低でも滞在日数以上必要となっており、「6ヶ月以上+滞在日数」の確保が推奨されます。
※「旅行証、臨時旅券、緊急旅券」等の一般旅券(通常のパスポート)以外の場合、査証免除対象国の国籍であっても、ビザ免除措置は適応されません。
【その他】
- 第3国からの入国も有効。
- 陸海空の全ての国境からの入国で有効。
- 個人旅行、団体旅行でも有効。
- 回数制限はなく出国後の次回入国までの制限等はありません。
- 未成年も成人と同じ規定が適応。
中国ビザが必要な場合(該当する場合のみ)
2024年11月30日の入国分からは査証免除措置が再開されましたが、査証免除措置の対象外となる場合は、必ずビザの取得を行いましょう。
▼査証免除措置の対象外となる主な事例
- 31日以上の滞在の場合
- 中国で報酬を受け取る業務(Zビザ相当の業務)を行う場合
- 長期留学
- 査証免除措置の対象外の国籍の者
申請可能なビザ一覧
- 観光(L)「例:観光目的での渡航」
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- 留学(X1)長期留学
- 留学(X2)短期留学
- C:乗務員(C)
- 高度外国人材(R)永住(D)
- 記者(J)
出発までにすること
【出発準備①】中国行き「航空券」と「ホテル」の手配
現在、日本〜中国間の航空券は、価格・フライト数共に、少しずつコロナ以前の状態へと戻りつつあります。
年末年始や旧正月、ゴールデンウイーク、夏休みなどの大型連休前後は価格が非常に高くなりますので、早めにチェックしておくようにしましょう。
尚、無査証滞在で中国に渡航する場合、入国審査で「滞在先の証明」を求められる場合があります。受け答え出来るようにホテルなど宿泊先は事前に確保しておく事をお勧めします。
【出発準備②】中国国内での決済方法の準備
現在、中国国内での支配は「キャッシュレス」が主流となっています。
観光地、ホテル、スーパー、鉄道、タクシーや屋台など、全てにおいてキャッシュレス決済が基本となります。
ホテルや規模の大きなレストランであればクレジットカードも利用できる事がありますが、対応出来るお店は決して多くはありません。
中国国内で使用されている主なキャッシュレス決済方法は「Alipay」と「WeChatPay」の2種類があります。
≪必要な物≫
- スマートフォン
- 携帯電話番号(日本の番号で可)
- パスポート
- 本人名義のクレジットカードまたはデビットカード
以前は中国でのキャッシュレス決済は現地の電話番号が必要でしたが、現在は日本のスマートフォンでも利用できるようになっています。
登録方法も簡単でネット検索すれば情報も沢山出てくるので、必ず予め準備しておきましょう。
注意ポイント
旅行中のほぼ全てがキャッシュレス決済で対応出来るようになっており、現金が使用可能な場面の方が少ないくらいですが、通信が途絶えると使用できない為、万が一の際や田舎に行く場合などに備えて、ある程度の現金は確保しておく事をお勧めします。
【出発準備③】通信手段の確保
現代の旅行において情報通信手段であるスマートフォンの使用は欠かせません。
尚、上述の通り、支払いはキャッシュレスが主流の為、通信手段の確保は必須となりますので、必ず準備をしておきましょう。
▼主な通信手段
- eSIM・SIMカード
- レンタルWIFI
- 各通信キャリアの海外ローミングサービス
ここでは詳しい解説は割愛しますが、こちらもネットで調べると沢山情報が出てきます。
注意ポイント
中国国内では使えないSNSやネットが複数あります。
・LINE
・Instagram
・X(旧Twitter)
・Google
・Yahoo
・Gmail
・YouTube
・Facebook
これらの利用するにはVPNというサービスを使用する必要があるので、注意しましょう。
※問題なく使用できたという意見も見ますが、事前に備えておく事をお勧めします。
【出発準備④】海外旅行保険への加入(任意)
中国の医療制度は日本とは大きく異なる点がいくつかあります。
海外では何があるか分かりません。新型コロナウイルスの事例を考えると何が起こるか分かりません。
海外旅行保険への加入も検討される事を推奨します。
中国の病院の日本との違い
- 治療費は前払い制
診察代や治療費等は全て前払い制です。
- 救急車は有料
料金は基本料金に加えて、走行距離や治療行や投薬、心電図等の機器の使用など、追加料金が設定されています。
- 医療費は均一ではない
病院や医師のランク、地方か都市、医療器具や投薬内容など、受ける医療サービスにより料金は大きく異なります。また、自己負担額の割合にも差がある点にも注意が必要です。
【出発準備⑤】中国入国カード(入境カード)への事前記入(任意)
中国入国時には、入国カード(ARRIVAL CARD)の提出が必要となります。
空港の入国審査のカウンターにも用紙が配置されていますが、手元にある場合は事前に記入しておくことで少しでも早く入国審査を終える事が出来ます。
- 姓:パスポートのアルファベットを記載
- 名:パスポートのアルファベットを記載
- 出生日期:生年月日を記載
- 旅行证件号码:パスポート番号を記載
- 到底航班/车次/船名:中国に入国したフライト便名を記載
- 本人电话号码:携帯電話番号を記載
- 在华经停和目的城市:目的地の都市名を記載
- 在华住址或旅馆名称 市:中国で滞在する住所かホテル名と都市名を記載
- 国籍:国籍を記載
- 中文姓名:漢字の姓名を記載
- 签证号码:ビザ番号を記載(ビザ面の右上の赤字)
- 入境事由:入国目的を次の中から選んでチェックを入れる
- 外交:政府関係者
访问商务:ビジネス渡航(MビザやFビザを取得している場合等)
定居:中国に住んでいる場合
工作:中国で報酬を受け取って仕事をする(Zビザや居留許可を取得して仕事をする場合)
学习:留学の場合(Xビザを取得している場合等)
旅游:旅行(Lビザ)
探亲:親族訪問(Q2ビザを取得している場合等)
过境:乗継(トランジット)目的の入国
其他:詳しく記載
- 您是否定采出境行程?如是,请填写具体安排(出国の予定は決まっていますか?決まっている場合は詳しく記入して下さい)
是:はい(出国の予定は決まっています。)
出境时间:予定日を記載
出境航班车次船名:出国に乗る予定のフライト便名を記載
否:いいえ(出国日は未定です) - 您是否定有中方邀请单位或邀请人?如有,填写其联系信息(中国での受け入れ先はありますか?ある場合は連絡先などを記入して下さい)
名称:受け入れ先の名称を記載
住址及联系电话:受け入れ先の住所と電話番号を記載
※MビザやZビザは中国現地企業の情報、Q2ビザ、Sビザは招聘人の情報、Xビザは大学の情報を記載します。 - 您在过去两年曾去过哪些国家(地区)?
2年以内に訪れた諸外国の名称を記載します。(スタンプがある場合は特に注意) - 签名:パスポートと同じ書体でサインします。
【出発準備⑥】-事前確認-中国の「現地の情報」や「持込禁止物」「税関」など
中国への現金・タバコ・アルコールの持込
現金・有価証券
≪申告不要≫
20.000人民元または5,000米ドル相当額
※現金やトラベラーズチェック、有価証券の合計額が対象となります。
※持ち出しの場合も、同額まで申告不要。
≪申告必要≫
- 持込:申告不要額以上の金額は入国時に税関での申告が不要
- 持出:5,000~10,000米ドル相当額を持ち出す場合は、銀行の証明書が必要となります。10,000米ドル以上を持ち出す場合は、銀行の署名証明書及び外貨管理局の許可証が必要となります。
酒・タバコ
税関申告が必要な物品や価値などは多数ありますが、主に気を付けるべき内容をまとめました。
≪申告必要≫
- 1500ml以上のアルコール飲料(度数12%以上)
→手土産として日本酒やワインを持ち込む場合には注意が必要です。 - 紙タバコ400本以上
- 葉巻100本以上
- 中国非居住者が帰国時に中国から持ち帰らない予定の2,000人民元以上の個人での使用目的の物品
- 商業価値のある商品やサンプル、広告品
- 別送品
中国への持ち込みが禁止されている物
中国への持ち込み禁止物は多数ありますが、主な物を抜粋しました。
- 武器や爆発物に該当するもの
→武器にはトイガン(空気銃/エアーガン/ガスガン)を含みます。
- 偽造通貨や偽造した有価証券
→おもちゃのお金なども注意した方が良いでしょう。
- 中国の政治経済文化や道徳を害する内容の書物、地図、印刷物、写真、映画、音声データ類、電子記憶媒体、その他
→昨今、非常に厳しい社会問題です。少しでも該当しそうな物品やデータは予め除外するようにしましょう。
- GPS機器や測量機器の類
→現地でトレッキング等を行う為に位置情報を確認する為のGPS端末や地形図を持込む場合は、注意が必要です。現地の旅行会社を通じて手配すする方が安心です。
- 中毒性の薬物や精神薬
→持病等にて精神安定剤や睡眠薬を服用している人は注意が必要です。個人が使用する一般的な薬剤であれば問題ないと思われますが、心配な場合や、長期滞在などで多量に持込む場合は、事前に医師の辛酸書(英語推奨)を持参する事をお勧めします。
→筋肉増強剤やステロイド類も注意が必要です。 - 果物や一部の野菜、動物及びその死体(犬猫を除く)、動物製品、病原性微生物、害虫や有害物質、土
→洗浄していない野菜の根についている土や、小さな鉢植えの土も規制対象となります。
→遺骨を持込む場合は、事前の確認が推奨されます。 - 疫病が発生している国や地域原産の食品、衣料品、その他物品。
→輸入品を持ち込む場合は、特に注意しましょう。
- 人や家畜に有害であると判断されるもの。
→殺虫剤や類似品、例えば「蚊取り線香」などの持込は注意が必要です。
以上は主な抜粋となります、必ず事前に確認をするようにしましょう。
現地の情報(外務省・大使館・領事館)
事前に、訪問する都市を管轄している「大使館・総領事館」などで最新情報を確認しておきましょう。
参考リンク
- 外務省 海外安全ホームページ
中国への渡航時の注意事項や、その他海外渡航時の注意事項が紹介されていますので、久しぶりの渡航の場合などはチェックしておきましょう。
- 中華人民共和国駐日本国大使館
中国の入国規制など発表される場合があります。
- 在中国日本国大使館
住所:〒100600 北京市朝陽区亮馬橋東街1号
電話:010-8531-9800(代表)
【管轄地域】
北京市・天津市・河北省・河南省・陝西省・湖南省・湖北省・甘粛省・内蒙古自治区・寧夏回族自治区・青海省・新疆ウイグル自治区・山西省・チベット自治区 - 在広州日本国総領
住所:〒510064 広州市環市東路368号花園大厦(花園酒店(Garden Hotel)内に併設)
電話:020-83343009(代表)
【管轄地域】
広東省・福建省・海南省・広西チワン族自治区 - 在上海日本国総領事館
≪総領事館本館≫
・住所:〒200336 上海市万山路8号
・電話:021-5257-4766(代表)
≪別館 領事部門(日本人窓口)≫
・住所:〒200336 上海市延安西路2299号 上海世貿大厦13階
・電話:021-5257-4766(代表)
≪邦人援護(緊急)≫
・電話:021-5257-4766+「内線0」
【管轄地域】
上海市・江蘇省・浙江省・安徽省・江西省 - 在瀋陽日本国総領事館在大連領事事務所
・住所:〒116011 遼寧省大連市西崗区中山路147号 申貿大廈3F
・電話:0411-8370-4077
≪邦人援護(緊急)≫
・電話:010-8592-7099
【管轄地域】
大連市 - 在瀋陽日本国総領事館
・住所:〒110003 遼寧省瀋陽市和平区十四緯路50号
・電話:24-2322-7490 (代表)
【管轄地域】
遼寧省 (大連市は、当館在大連領事事務所管轄)、吉林省、黒竜江省 - 在重慶日本国総領事館
住所:〒400010 重慶市渝中区民族路188号環球金融中心42階
電話:023-6373-3585 (代表)
【管轄地域】
重慶市・四川省・雲南省・貴州省 - 在青島日本国総領事館
住所:山東省青島市香港中路59号青島国際金融中心45階
電話:532-8090-0001
【管轄地域】
山東省 - 在香港総領事館
住所:香港中環康楽広場8号交易広場第一座46楼及47楼
電話:(852) 2522-1184(代表)
≪邦人援護(緊急)≫
・電話:(852) 5803-0437
【管轄地域】
香港特別行政区、マカオ特別行政区
臨時宿泊登記について
ホテル以外に宿泊する場合は、以下の点に注意が必要です。
外国人がホテル等の宿泊施設以外の場所(知人宅・会社社宅・自身が保有するマンション等)に滞在をする場合は、チェックインや入居開始から 24時間以内に本人または宿主が最寄りの公安機関にて「臨時宿泊登記」の手続を行わなければいけません。
一般的なホテルに宿泊する場合は、チェックイン時にパスポートを提出する事で、ホテル側が本手続きを代行して行っている為、旅行者側での対応はありません。
これらの手続きを行わなかった場合、2,000元以下の罰金が処されるとせれており、発覚して罰金が徴収されたという事案も実際に複数報告されています。
≪必要書類≫
- 宿泊者のパスポートや居留証
- 宿泊先の中国人の戸口簿・身(外国人の場合はパスポートや居留証)
- 宿泊施設の契約書。状況により宿泊施設の登記簿などを要求されることがあります。
地域により異なる場所がある為、随時公安(派出所)職員の指示に従って下さい。
▼参考リンク
在中国日本国大使館:「臨時宿泊登記」は必ず行いましょう!
スパイ活動への注意点
現在、中国では「反スパイ法」が厳しく強化されており、スパイ活動及びそれに類似する活動全般が厳しく取り締まられています。
本人のその気がなくとも対象行為とみなされると拘束・拘留されますので、十分な注意が必要です。
国家機密の持ち出し・提供・保有などの明らかな行為以外にも、スパイ活動に準ずる行為とみなされる内容が多数存在しています。
- 政治活動への参加
外国人が中国国内で集会や行進等の政治的活動を行う事は、法律により禁止制限されています。
ビラ配りなどの行為でも処罰対象となります。 - 政府機関を非難する行為
政府機関への非難・抗議・誹謗中傷は口頭・書面・SNS等のインターネット上のあらゆる面でしてはいけません。
- 宗教活動への参加
外国人が中国国内での宗教活動(演説や説法を含む)は法律により禁止制限されています。
また、寺院や教会等の宗教活動が許可された場所以外での宗教活動への参加も許可されていません。
これらに違反すると処罰対象となります。 - 政府機関・施設の写真撮影
中国の政府機関を写真やビデオにより撮影記録する行為は重要な注意が必要です。
政府機関は警察・軍隊・政府機関など以外にも、病院・工場・牧場・草原などの一見すると普通の場所が実は政府の管轄機関であったという事もあります。 - 非開放地区への侵入
中国には外国人の立ち入りが制限されている「非開放地区」が多数存在しています。日本で販売されているような有名な観光地等であれば殆ど問題はありませんが、僻地や内地に立ち入る場合には注意が必要です。尚、非開放地域に関して公式の発表はない為、事前に確認する事は出来ません。
中国現地では有名な観光名所も外国人は入域禁止となっている地域もある為、心配な場合は、中国現地の公安施設や旅行会社を通じて確認するようにしましょう。
参考:中国の非開放地区と情勢不安定な地域について - 無許可の測量・調査・記録行為
政府の許可を得ない「学術調査」は生物・考古・地質・自然・人物など内容を問わず禁止されています。
旅行等で自身の移動距離をGPS機器などで記録する行為も注意が必要です。
感染症対策
新型コロナウィルス
基本的にコロナ関連の制限は全て無くなっています。
- 健康申告:不要
- 陰性証明書:不要
- ワクチン接種証明書:不要
- 入国後の隔離措置:不要
▼中国国内でのマスク着用について
マスクの着用は原則的に任意・推奨となっております。
≪不要≫
・広場や公園などの屋外
・職場(屋内)や会議室の人の流れが一定の場所
・予防措置が明確に定められているイベント等
・激しいスポーツを行い時
・乳幼児(3歳以下)
・学校在学中の生徒及び
≪推奨≫
・公共交通機関(電車、バス、飛行機、船等)
・スーパーマーケット、劇場、駅等の密閉密集がある場所
・高齢者や基礎疾患のある患者、妊婦が公共の場所(屋内)にいく場合
・大規模イベント等にて明確な予防的措置がない場合
≪必要≫
・新型コロナウィルスの要請判定を受けた場合
・発熱、喉の痛み、鼻水、筋肉痛、倦怠感等の新型コロナウィルスの疑いのある場合
・勤務先や学校等で新型コロナウィルスの完成拡大が起こっている場合
・医療機関に行く場合
・高齢者(福祉)施設に行く場合(勤務やお見舞いを含む)
黄熱
原則的に中国入国時に、黄熱(Yellow Fever)の予防接種は必要ありませんが、以下に該当する場合は、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提出が必要となります。
- 黄熱に感染する危険のある国から来る生後9か月以上の渡航者
- 乗り継ぎの為に黄熱に感染する危険のある国の空港に 12時間以上滞在した渡航者
- 黄熱に感染する危険のある国の国籍を持つ渡航者
≪アフリカ地域≫
アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、カメルーン、ガーナ、ガボン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボワール、シエラレオネ、スーダン、セネガル、赤道ギニア、中央アフリカ、チャド、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マリ、南スーダン、リベリア、モーリタニア
≪アメリカ地域≫
アルゼンチン、エクアドル、ガイアナ、コロンビア、スリナム、パナマ、フランス領ギアナ、ブラジル、ペルー、ベネズエラ、ボリビア、トリニダード・トバゴ(トリニダード島のみ)、パラグアイ
参考リンク:厚生労働省「黄熱について」
中国到着時の流れ
飛行機到着まで
国際線では殆どの場合、「ARRIVAL CARD(入国カード)」が配られるので、飛行機の中で記入を終わらせておきましょう。
飛行機到着の後
飛行機が到着した後は、タラップ、輸送バス、徒歩のいずれかで空港内へと移動します。
経由便で再度同一飛行機に乗る場合は移動経路が異なります。係員の呼びかけに注意し、不明な場合は飛行機を降りてすぐに係員に確認しましょう。
指紋採取/入国カードの記入
空港内を順に進むと「外国人信息采集」という表記の場所に到着します。
ここで、14歳~70歳の外国人は、指紋採取が行われます。設置されている機械にで両手10本の指紋登録を行います。
指紋採取が終了すると、紙が出てきますが、次の入国審査で提出するので紛失しないように注意しましょう。
入国カードの記入がまだの人はここで「ARRIVAL CARD(入国カード)」を記入します。
入国審査
パスポート・入国カード・指紋登録の紙の3点を入国審査官に提示します。
≪想定される質問内容≫
・入国目的
・滞在日数
・出国予定
※空港によっては、自動翻訳機が設置されており、言葉の問題はない場合があります。
注意ポイント
- パスポートカバーを装着している場合は外しておきましょう。
- 出入国用の航空券や滞在先の証明の提示を求められる場合があるので、「eチケットお客様控え」「ホテルのバウチャー」は印刷しておきましょう。
- 滞在時の十分な支払い能力についての確認が行われる場合があるので、「現金」「キャッシュレス決済の使用可否」「クレジットカードの携帯の有無」など答えられるようにしておきましょう。
- ビザを所持して入国する場合は、ビザ面コピーの用意しておきましょう。
- トルコ、イラン、パキスタン、カザフスタン、中近東~中央アジア国諸国、シリアやアフガニスタン等の紛争国に入国歴がある場合、ぬ当該国への入国目的を聞かれる可能性があります。
預入手荷物の受け取り
空港内の画面で受け取りカウンターを確認し、ターンテーブルから自身の預入手荷物を受け取ります。
ロビーを出る際に、チェックイン時のタグの確認をされる場合があるので、予め用意しておきましょう。
ポイント
【対策】ロストバゲージに合わない為に...
- 預入手荷物には貴重品は入れない
1泊2日や2泊3日等の短い旅程の場合、荷物が届くのを待っていると旅行日数の大半が終わってしまいます。
最悪の場合、スーツケースが無くても旅行が続行出来るように、旅行に絶対に必要な物は入れないようにしましょう。 - スーツケースの写真を撮り、荷物の特徴を予めメモしておく
荷物が紛失した際に現地係員に探して貰う時に、「どんな荷物か」を正しく伝えられるかが鍵となります。
現地の言葉が話せなくても、スーツケースの写真を撮って、ブランドやサイズ、色などを記載した用紙を見せる事でも対応できます。 - 昔の旅行のタグは外す
昔のタグは大切な旅の想い出でもありますが、エラーを引き起こす原因にもなります。
税関申告
申告する物がない場合は、緑のレーン(Nothing to Declare)へと進みます。
申告する物がある場合は、赤のレーン(Goods to Declare)へと進みます。
空港の外へ
公共交通機関やシャトルバス、タクシー等で市内へと向かいます。
日本帰国前に確認しておくこと
Visit Japan Webへの登録
必須事項ではありませんが、日本へ帰国時の入国審査をスムーズに行う為にも、「Visit Japan Web」への登録を済ませておきましょう。
Visit Japan Web
日本入国前に「Visit Japan Web」の利用が推奨されています。「Visit Japan Web」では、検疫、入国審査、税関申告の手続をあらかじめオンラインで行うことができます。
その他、日本帰国時の注意事項なども併せて確認しておきましょう。
万が一、トラブルが発生したら
警察
電話:110
救急車「緊急を要する怪我」
電話:120
料金:有料(現金支払)
クレジットカードの紛失・盗難
▼クレジット紛失や盗難時の緊急連絡先
- VISA
(国番号81) 3-5392-7314 - MasterCard
中国(北部):10-800-711-7309
中国(南部):10-800-110-7309 - JCB
00-800-00090009 - NICOS
00-800-860860-99 - UC
00-800-80058005 - AmericanExpress
(国番号65) 6535-2209 - DinarsClub
上海:021-6466-8622
北京:010-6512-6703
まとめ&関連記事
現在、中国への入国時の手続きはビザ申請のみとなりました。
中国ビザの申請は少しずつ緩和されてきていますが、申請者の条件や希望するビザによっては非常に複雑な部分があります。
渡航を考えている場合、早めの準備が望まし状況となっています。
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≪詳しくはこちら≫
【中国/業務Mビザ】ビザの種類と必要書類について
【中国/業務Mビザ】 招聘状の作成方法
徹底解説【中国業務Mビザ/交流訪問Fビザ】申請用紙のオンライン入力≪新版≫ - 就労・長期滞在(Z)「例:長期滞在するビジネス渡航」
≪詳しくはこちら≫
【中国/就労・興業(Z)ビザ】ビザの種類と必要書類について