現在は日本国籍への中国入国の査証免除措置は停止されています。例え1日であっても中国入国にはビザが必要となっています。
この記事では中国観光(L)ビザの必要書類等にについてご紹介していきます。
注意事項
【重要】「現在、中国ビザの申請申請用紙の作成はオンラインでの作成が必要となっており、以下の中国査証申請センターの公式HPから作成しましょう。」【公式】中国査証申請センター
【解説】中国・観光(L)ビザの種類と必要書類について
観光(L)ビザ
申請料金・ビザの有効期限
更新!
- 特急申請が再開されました。午前中に申請開始で、翌日午後に受け取り可能となります。(※名古屋を除く)
観光ビザは1次ビザと2次ビザのみとなり、マルチビザはありません。
▼1次(Single)ビザ(入国回数:1回のみ)
- 滞在日数30日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
- 滞在日数60日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
- 滞在日数90日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
《申請料金(税抜)》
・普通申請(4営業日):8,000円
・加急申請(3営業日):14,000円
・特急申請(2営業日):17,000円
▼2次(Double)ビザ(入国回数:2回まで)
- 滞在日数30日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
- 滞在日数30日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存7ヶ月以上
- 滞在日数60日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存8ヶ月以上
- 滞在日数90日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存9ヶ月以上
《申請料金(税抜)》
普通申請(4営業日):10,000円
加急申請(3営業日):16,000円
特急申請(2営業日):19,000円
注意ポイント
- 【入国回数】入国した時点でビザを使用したことになります
- 【滞在日数】滞在日数とは、渡航1回あたりの滞在可能日数のことです。(例:滞在日数30日であれば「入国日・出国日」を含めて、1回の渡航で30日間だけ滞在することが出来ます。)
- 【有効期限】ビザの有効期限は申請を開始した日から換算され、ビザの有効期限内に中国に入国しなければいけません。
※有効期限は申請用紙に記入した入国予定日からではありません。
※有効期限内に入国さえすれば、出国日はビザの有効期限日を過ぎても問題ありません。 - 【旅券残存】パスポートの残存期限は、指定された期間以上残っていないと、申請することは出来ません。
必要書類(1次・2次共通)
- パスポート原本+写真面のコピー
※見開き2ページ以上の空きがあること。
- 申請書(オンラインで作成)
※申請用紙の記入例はこちらをクリック
- 写真(中国ビザの写真の規定)
※写真は非常に厳しくチェックされますので、必ず規定を満たした写真を用意しなければいけません。
- 往復航空券/eチケット控え
※2次ビザの場合は、2行程分必要。
※クルーズ船で訪中する場合は日程表。
- 【ホテルに宿泊する場合】ホテルの予約表
※2次ビザの場合は、2行程分必要。
- 【知人宅に宿泊する場合】招聘状及び作成者の中国居民身分証の両面コピー
※ホテルではなく、現地の知人宅に滞在する場合は、知人が作成した招聘場および発行者の中国居民身分証のコピー(裏表)が必要となります。
ビザ取得の手順
手順1:写真撮影
申請用紙の作成には基準を満たした写真が必要となりますので、一番最初に写真撮影を行いましょう。
また、中国ビザ申請用の写真の規格は一般的な証明写真やパスポート用とは規格異なります。
注意ポイント
- 背景は白
- サイズに細かな指定がある
- メガネ不可
- 髪の毛で顔が隠れていない事(オデコや耳等)
参考リンク:中国ビザの写真の規定
実質的に自撮りや自動プリント等では上記規定を満たすことは非常に困難な為、多少高くとも写真館での撮影がお勧め。
手順2:航空券とホテルの予約(または招聘状の取得)
観光ビザの申請の場合、申請時に往復航空券とホテルの予約票の提出が必要となっているので、ビザ申請よりも先に手配しなければいけません。
【解説】招聘状について
ホテルではなく、知人宅に宿泊する場合は、「招聘状」と「中国居民身分証の両面コピー」を入手しましょう。
▼邀請人信息(赤字)の所には招聘人の情報を記入します。
- 姓名(中国居民身分証の内容と一致)
- 性別(中国居民身分証の内容と一致)
- 生年月日(中国居民身分証の内容と一致)
- 電話番号
- 中国居民身分証番号(中国居民身分証の内容と一致)
- 申請者が滞在する住所
▼被邀請人信息(青字)の所には申請者の情報を記入します。
- 姓名(漢字 及び 英字)
- 性別
- 国籍
- 生年月日
- パスポート番号
- 電話番号
- 招聘人との続柄(招聘人から見た関係性)
▼訪問信息(緑色)の所にはその他の情報を記入します。
- 費用負担を招聘人か申請者の名前にする(申請用紙と統一)
- 入国回数を1次か2次かどれかに丸をする(申請用紙と統一)
- 最初の入国予定日を記入(申請用紙と統一)
- 希望するビザの最長滞在日数を記入する(30日・60日・90日)
サンプル(PDF)のダウンロードはこちら
未成年者、帰化者(元中国籍)、外国籍などは必要書類が複雑になっており、申請に時間を要する場合があります。十分な余裕を持って申請するようにしましょう。詳しくは注意事項「特殊な事例」をご確認下さい。
手順3:申請用紙の作成
中国ビザ申請センターの公式ホームページにアクセスして、申請用紙を作成しましょう。
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≪管轄地域はこちら≫
- 東京:中国ビザ申請センター
管轄地域:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県、山梨県、静岡県、群馬県、栃木県、茨城県
- 愛知:中国ビザ申請センター
※愛知県、岐阜県、福井県、富山県、石川県、三重県
- 大阪:中国ビザ申請センター
※大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・愛媛・高知・徳島・香川・広島・島根・岡山・鳥取
手順4:申請日の予約(大阪のみ)
大阪のビザ申請センターのみ、事前の予約制が継続されていますので、こちらのURLから申請日の予約を行いましょう。
※予約を行う際に電話番号を入力しますが、ここで入力した電話番号は予約日を変更またはキャンセルする際に必ず必要となりますので、入力した番号は必ずメモしておくようにしましょう。
※2023年12月18日の申請分から予約制が廃止されます。
手順5:当日ビザ申請センターで申請
中国ビザ申請センターで必要書類を提出して申請を行います。
- 各ビザ申請センターにより受付時間が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
- 審査が完了すると「受領証」が渡されますので、希望するビザ内容と一致しているか必ず確認しましょう。
- 申請代金は受領日にパスポートと引換に支払います。
手順6:ビザの受取
受領証に掛かれた受領日になったら、ビザ申請センターにて代金を支払いパスポートを受け取ります。
その際に、ビザ内容に間違いがないか必ず確認しましょう。
《確認箇所》
- L=ビザの種類「観光(L)ビザ」
- ビザ発行日(※申請を開始した日)
- ビザの有効期限満了日(※この日までに最終の入国をしなければ行けません。)
- 名前(アルファベッド)
- 生年月日
- 入国可能回数:多=マルチ、01=1次ビザ、02=2次
- 滞在可能日数/1回あたり
- 発行都市
- パスポート番号
これらの内容はビザの取得後に、間違いがないか確認しておきましょう。
注意事項「特殊な事例」
中国国籍から日本国籍へと帰化している場合
【追加必要書類】
・中国籍の時のパスポート原本
・戸籍謄本の原本
※発行日から3ヶ月以内有効
※中国国籍の時の名前と帰化日が記載されていること。現行の戸籍謄本に帰化前の情報が記載されていない場合は「改正前原戸籍謄本」を追加で取得する必要がる。
注意ポイント
- 中国籍のパスポートが無効化(表紙の端切断/取消印の押印)がされていない場合、無効化依頼書(書式自由)が必要。
- 中国籍のパスポートを所持していない場合は、紛失や破棄の理由を記載した理由書の提出が必要。理由書に所定のフォーマットは無いが、個人情報及び紛失理由が記載されていなければならない。
過去に中国ビザを取得した事があり、現パスポートまたは旧パスポートに中国ビザの取得歴があり、原本の提出が可能な場合は、上記書類は不要。
未成年者の場合
未成年者の定義は日本の法律に則り、18歳未満となります。
【追加必要書類】
・両親のパスポートコピー
・戸籍謄本
・保護者の同意書
注意ポイント
- 両親の何れかが中国国籍で、申請者の出生時点で在留資格が永住以外の場合や、出生地が中国の場合は、戸籍謄本に国籍選択の記載が必要。記載がない場合は、中国ビザの申請が不可となり旅行証の申請が必要。
- 両親の離婚により片親のパスポートコピーを提出出来ない場合、旅程を共にする者に親権がある場合は、片親のパスポートコピーのみで申請可能。親権が無い場合は、有権者の同意書及び身分証明書が必要。
外国籍の場合
外国籍の場合、国籍により条件が異なりますが、基本的な追加条件は以下の通りとなります。
《申請費用》
・通常の申請費用+1,100円
《追加書類》
・在留カードの両面コピー(※有効期限は、最低でも申請するビザの申請有効期限以上が必要)
・旧パスポート(2016年を含むもの)※提出できない場合は、所持していない理由が記載された理由書が必要
上記規定が適応されない対象国籍
上記規定が適応されない対象国籍:アメリカ、カナダ、ローマニア、セルビア、イスラエル、アルゼンチン、ブラジル
アメリカ国籍の条件
アメリカ国籍の場合、条件が異なり以下の通りとなります。
《申請可能なビザ》
10年マルチビザのみ
《申請費用》
普通申請:3,000円
加急申請:3,6000円
特急申請:39,000円
《追加書類》
・在留カードの両面コピー(※有効期限は、最低でも申請するビザの申請有効期限以上が必要)
・旧パスポート(2016年を含むもの)※提出できない場合は、所持していない理由が記載された理由書が必要
中近東~中央アジア国諸国に入国歴がある場合
申請時に提出するパスポートに以下の国への入国履歴がある場合は、渡航した経緯や目的を記載した用紙を別途提出しなければいけません。
【該当国】トルコ、パキスタン、アフガニスタン、シリア、イラク、イラン、キルギス、タジキスタン、中近東~中央アジア国諸国、その他 紛争地域に該当する国。
尚これらの国に長期滞在(1~2年)している履歴がある場合、ビザの審査に1~2ヶ月を有する可能性があります。
パスポートに有効な「中国ビザ」や「居留許可」がある場合
申請時点でパスポートに有効なビザ(査証)がある場合は、取消依頼書の提出が必要となります。
特に決まったフォーマットはありませんが、以下の情報が記載されている必要があります。
必要事項
- 姓名(漢字と英字)
- 性別
- 生年月日
- 国籍
- パスポート番号
- 有効なビザ情報(名称、有効期限)
- 放棄を依頼する文言
- 放棄する理由
- 真実である事の宣誓
- 発行日
- 直筆署名
パスポートに破損や汚れがある場合
パスポートに汚れ、破れ、染み等の破損がある場合には、宣誓書の提出が必要となります。
必要事項
- 汚れや破損内容
- これによるトラブルに責任の負う宣誓
- 発行日
- 直筆署名
招聘状について
ホテルではなく、知人宅に宿泊する場合は、以下の招聘状が必要となります。
サンプル
上記はサンプルとなります。
以下の内容が記載されており、尚且つ発行者の直筆署名が必要となります。
査証申請人情報
- 姓名(漢字 及び 英字)
- 性別
- 国籍
- 生年月日
- パスポート番号
- 電話番号
招聘人情報
- 姓名(漢字 及び 英字)
- 性別
- 国籍
- 生年月日
- 身分証番号
- 住所
- 電話番号
- 招聘人との続柄
招聘内容
- 招聘目的
- 滞在期間
- 滞在場所
- 査証種類
- 旅費負担
注意事項
- A4サイズで1枚に収まるようにする。
- 書体は基本的に全て同じフォントを使う。
- 使用言語は日本語か中国語のどちらかのみ。英語は不可。
- 「直筆署名」以外は全てパソコンで入力する。
- 中国大使館・領事館の申請規則は急遽予告なく変更となる場合がある。
所要日数と管轄地域について
東京ビザ申請センター
【管轄地域】
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県、山梨県、静岡県、群馬県、栃木県、茨城県
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能
【営業時間】
業務時間:月〜金曜日(※休業日:土日祝)
【申請受付時間】
普通申請(4営業日)の受理時間:09:00-12:00 と 13:00-15:00
加急申請(3営業日)の受理時間:09:00-11:30
【支払いと受け取り時間】
(ビザ)9:30-11:30 13:30-15:30
(認証)9:30-11:30 13:30-15:30
東京ビザ申請センター
〒135-0063
東京都江東区有明三丁目7番26号有明フロンティアビルB棟12階
電話:03-3599-5515
Email:mail:tokyocenter@visaforchina.org
大阪ビザセンター
【管轄地域】
大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・愛媛・高知・徳島・香川・広島・島根・岡山・鳥取
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能
【営業時間】
営業時間:月曜~金曜(※休業日:土・日・祝)
【申請受付時間】
普通申請(4営業日)の受理時間:09:00-12:00 と 13:00-15:00
加急申請(3営業日)の受理時間:09:00-11:30
【支払いと受け取り時間】
(ビザ)13:30-15:30
(認証)9:30-11:30 13:30-15:30
大阪府ビザ申請センター
大阪府大阪市中央区博労町三丁目3-7ビル博丈9階(旧ORE本町南ビル9F)
電話:81-(0)3-3599-5515
FAX:81-(0)6-4300-3167
Email:osakacenter@visaforchina.org
名古屋ビザ申請センター
【管轄地域】
愛知県、岐阜県、福井県、富山県、石川県、三重県
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能
【営業時間】
月〜金曜日(※休業日:土日祝)
【申請受付時間】
普通申請(6営業日)の受理時間:09:00-14:00
【支払いと受け取り時間】
(ビザ)12:00-14:00
(認証)12:00-14:00
名古屋ビザ申請センター
愛知県名古屋市中区錦一丁目5番11号名古屋伊藤忠ビル4階413号室
電話:81-(0)3-3599-5515
FAX:81-(0)52-228-0129
mail:nagoyacenter@visaforchina.org
まとめ&関連記事
中国観光ビザの発給が再開された事で、観光目的での入国が可能となりました。
今後の15日以内の査証免除措置はいまだに発表がありませんが、今後の更なる規定の緩和に期待しましょう。