現在は日本国籍への中国入国の査証免除措置は停止されています。例え1日であっても中国入国にはビザが必要となっています。
こちらの記事では業務・商務貿易(M)ビザについて、
- 「Mビザの種類ついて」
- 「必要書類について」
- 「申請に掛かる日数について」
などなど、基本的事項から、注意点など詳しく解説していきます。
注意事項
【更新】「特急申請が再開されました。」
【更新】「5年マルチが廃止されました。」
【重要】「現在、中国業務(M)ビザのマルチビザの申請の際には「指紋採取」が必要となっています。」
【新規則】中国ビザ申請時に「指紋採取と写真撮影」が義務化
※2023年12月31日までは、1次及び2次ビザは指紋登録が免除されます。
【重要】「現在、中国ビザの申請申請用紙の作成はオンラインでの作成が必要となっています。以下の中国査証申請センターの公式HPから作成可能となります。」【公式】中国査証申請センター
▼参考記事(オンライン申請について詳しく解説)
【徹底解説】中国・商務貿易(M)ビザの種類と必要書類について
業務・商用・貿易(M)ビザ
Mビザの対象となる渡航目的は、「商業貿易業務」となります。
簡単にいうと「日本企業に在籍し、中国へ出張ベースで渡航する場合」がMビザの対象となります。
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仕事で中国へ行く場合のZビザとの違いについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ご確認下さい。
申請料金・ビザの有効期限
更新!
- 特急申請が再開されました。午前中に申請開始で、翌日午後に受け取り可能となります。
- 5年マルチビザが廃止されました。
▼1次(Single)ビザ(入国回数:1回のみ)
- 滞在日数30日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
- 滞在日数60日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
- 滞在日数90日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
《申請料金(税抜)》
・普通申請(4営業日)8,000円
・加急申請(3営業日)14,000円
・特急申請(2営業日)17,000円
▼2次(Double)ビザ(入国回数:2回まで)
- 滞在日数30日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
- 滞在日数30日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存7ヶ月以上
- 滞在日数60日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存8ヶ月以上
- 滞在日数90日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存9ヶ月以上
《申請料金(税抜)》
・普通申請(4営業日)10,000円
・加急申請(3営業日)16,000円
・特急申請(2営業日)19,000円
▼半年マルチ(入国回数:無制限)※取得条件あり
- 滞在日数30日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存7ヶ月以上
- 滞在日数60日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存8ヶ月以上
- 滞在日数90日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存9ヶ月以上
《申請料金(税抜)》
普通申請(4営業日)11,000円
加急申請(3営業日)17,000円
特急申請(2営業日)20,000円
▼1年マルチ(入国回数:無制限)※取得条件あり
- 滞在日数30日、ビザ有効12ヶ月、パスポート残存13ヶ月以上
- 滞在日数60日、ビザ有効12ヶ月、パスポート残存14ヶ月以上
- 滞在日数90日、ビザ有効12ヶ月、パスポート残存15ヶ月以上
《申請料金(税抜)》
普通申請(4営業日)15,000円
加急申請(3営業日)21,000円
特急申請(2営業日)24,000円
▼2年マルチ(入国回数:無制限)※取得条件あり
- 滞在日数30日、ビザ有効24ヶ月、パスポート残存25ヶ月以上
- 滞在日数60日、ビザ有効24ヶ月、パスポート残存26ヶ月以上
- 滞在日数90日、ビザ有効24ヶ月、パスポート残存27ヶ月以上
《申請料金(税抜)》
普通申請(4営業日)15,000円
加急申請(3営業日)21,000円
特急申請(2営業日)24,000円
注意ポイント
- 【入国回数】入国した時点でビザを使用したことになります。
- 【滞在日数】滞在日数とは、渡航1回あたりの滞在可能日数のことです。
(例:滞在日数30日であれば「入国日・出国日」を含めて、1回の渡航で30日間滞在可能。) - 【有効期限】ビザの有効期限は申請を開始した日から換算されます。(申請用紙に記入した入国予定日からではありません。)
そしてビザの有効期限内に中国に入国しなければいけません。(期限内に入国さえすれば、出国日はビザの有効期限日を過ぎても問題ありません。) - 【旅券残存】パスポートの残存期限は、指定された期間以上残っていないと、申請することは出来ません。但し、ビザ申請の必要旅券残存期間とは別に、中国入国規定に「入国時6ヶ月以上」があります。実質は両方を満たさばいけませんので、ご注意下さい。
必要書類
《共通書類:1次/2次/マルチ》
- パスポート原本+写真面のコピー
※見開き2ページ以上の空きがあること。
- 申請書(オンラインで作成)
※申請用紙の記入例はこちらをクリック
- 写真(中国ビザの写真の規定)
※写真は非常に厳しくチェックされますので、必ず規定を満たした写真を用意しなければいけません。
- 招聘状(中国企業発行)
※招聘状の作成例はこちらをクリック
《追加書類:マルチビザ》
- Mビザ取得歴1回以上及び当該ビザを使用した中国への渡航歴
(※旧パスポートに取得歴や出入国スタンプがある場合は、旧パスポート原本が必要。)
ビザ取得の手順
手順1:写真撮影
申請用紙の作成には基準を満たした写真が必要となりますので、一番最初に写真撮影を行いましょう。
また、中国ビザ申請用の写真の規格は一般的な証明写真やパスポート用とは規格異なります。
注意ポイント
- 背景は白
- サイズに細かな指定がある
- メガネ不可
- 髪の毛で顔が隠れていない事(オデコや耳等)
参考リンク:中国ビザの写真の規定
実質的に自撮りや自動プリント等では上記規定を満たすことは非常に困難な為、多少高くとも写真館での撮影がお勧め。
手順2:申請用紙と招聘状の作成
中国ビザ申請センターの公式ホームページにアクセスして、申請用紙を作成しましょう。
それと並行して中国現地企業から招聘状への発行依頼し、準備を進めていきましょう。
尚、招聘元の現地企業名や住所は勿論ですが、日程なども申請用紙と統一する必要があるので、記載内容に注意しなければいけません。
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≪招聘状の作成ついてはこちら≫
≪申請用紙の作成ついてはこちら≫
≪管轄地域はこちら≫
- 東京:中国ビザ申請センター
管轄地域:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県、山梨県、静岡県、群馬県、栃木県、茨城県
- 愛知:中国ビザ申請センター
※愛知県、岐阜県、福井県、富山県、石川県、三重県
- 大阪:中国ビザ申請センター
※大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・愛媛・高知・徳島・香川・広島・島根・岡山・鳥取
手順3:申請日の予約(大阪のみ)
大阪のビザ申請センターのみ、事前の予約制が継続されていますので、こちらのURLから申請日の予約を行いましょう。
※予約を行う際に電話番号を入力しますが、ここで入力した電話番号は予約日を変更またはキャンセルする際に必ず必要となりますので、入力した番号は必ずメモしておくようにしましょう。
※2023年12月18日の申請分から予約制が廃止されます。
手順4:当日ビザ申請センターで申請
中国ビザ申請センターで必要書類を提出して申請を行います。
- 各ビザ申請センターにより、受付時間が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
- 審査が完了すると「受領証」が渡されますので、希望するビザ内容と一致しているか必ず確認しましょう。
- 申請代金は受領日にパスポートと引換に支払います。
手順5:ビザの受取
受領証に掛かれた受領日になったら、ビザ申請センターにて代金を支払いパスポートを受け取ります。
その際に、ビザ内容に間違いがないか必ず確認しましょう。
《確認事項》
- M=ビザの種類「商務貿易(M)ビザ」
- ビザ発行日(※申請を開始した日)
- ビザの有効期限満了日(※この日までに最終の入国をしなければ行けません。)
- 名前(アルファベッド)
- 生年月日
- 入国可能回数:多=マルチ、01=1次ビザ、02=2次
- 滞在可能日数/1回あたり
- 発行都市
- パスポート番号
これらの内容はビザの取得後に、間違いがないか確認しておきましょう。
その他、注意事項
外国籍の場合
外国籍の場合、国籍により条件が異なりますが、基本的な追加条件は以下の通りとなります。
《申請費用》
- 通常の申請費用+1,100円
《追加書類》
- 在留カードの両面コピー
※有効期限は、最低でも申請するビザの申請有効期限以上が必要) - 旧パスポート(2016年を含むもの)
※提出していない場合は、所持していない理由が記載された理由書が必要
上記規定が適応されない対象国籍
上記規定が適応されない対象国籍
アメリカ、カナダ、ローマニア、セルビア、イスラエル、アルゼンチン、ブラジル
アメリカ国籍の場合
アメリカ国籍の場合、条件が異なり以下の通りとなります。
《申請可能なビザ》
10年マルチビザのみ
《申請費用》
- 普通申請:3,000円
- 加急申請:3,6000円
- 特急申請:39,000円
《追加書類》
- 在留カードの両面コピー
※有効期限は、最低でも申請するビザの申請有効期限以上が必要) - 旧パスポート(2016年を含むもの)
※提出していない場合は、所持していない理由が記載された理由書が必要
中近東~中央アジア国諸国に入国歴がある場合
申請時に提出するパスポートに以下の国への入国履歴がある場合は、渡航した経緯や目的を記載した用紙を別途提出しなければいけません。
【該当国】トルコ、パキスタン、アフガニスタン、シリア、イラク、イラン、キルギス、タジキスタン、中近東~中央アジア国諸国、その他 紛争地域に該当する国。
尚これらの国に長期滞在(1~2年)している履歴がある場合、ビザの審査に1~2ヶ月を有する可能性があります。
パスポートに有効な「中国ビザ」や「居留許可」がある場合
申請時点でパスポートに有効なビザ(査証)がある場合は、取消依頼書の提出が必要となります。
特に決まったフォーマットはありませんが、以下の情報が記載されている必要があります。
必要事項
- 姓名(漢字と英字)
- 性別
- 生年月日
- 国籍
- パスポート番号
- 有効なビザ情報(名称、有効期限)
- 放棄を依頼する文言
- 放棄する理由
- 真実である事の宣誓
- 発行日
- 直筆署名
パスポートに破損や汚れがある場合
パスポートに汚れ、破れ、染み等の破損がある場合には、宣誓書の提出が必要となります。
必要事項
- 汚れや破損内容
- これによるトラブルに責任の負う宣誓
- 発行日
- 直筆署名
所要日数と管轄地域について
東京ビザ申請センター
2023年11月20日から東京ビザ申請センターは予約が不要となりました。
【管轄地域】
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県、山梨県、静岡県、群馬県、栃木県、茨城県
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能
【営業時間】
業務時間:月〜金曜日(※休業日:土日祝)
【申請受付時間】
普通申請(4営業日)の受理時間:09:00-12:00 と 13:00-15:00
加急申請(3営業日)の受理時間:09:00-11:30
特急申請(2営業日)の受理時間:09:00-11:30
【支払いと受け取り時間】
(ビザ)9:30-11:30 13:30-15:30
(認証)9:30-11:30 13:30-15:30
東京ビザ申請センター
〒135-0063
東京都江東区有明三丁目7番26号有明フロンティアビルB棟12階
電話:03-3599-5515
Email:mail:tokyocenter@visaforchina.org
大阪ビザセンター
【管轄地域】
大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・愛媛・高知・徳島・香川・広島・島根・岡山・鳥取
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能
【営業時間】
営業時間:月曜~金曜(※休業日:土・日・祝)
【申請受付時間】
普通申請(4営業日)の受理時間:09:00-12:00 と 13:00-15:00
加急申請(3営業日)の受理時間:09:00-11:30
特急申請(2営業日)の受理時間:09:00-11:30
【支払いと受け取り時間】
(ビザ)13:30-15:30
(認証)9:30-11:30 13:30-15:30
大阪府ビザ申請センター
大阪府大阪市中央区博労町三丁目3-7ビル博丈9階(旧ORE本町南ビル9F)
電話:81-(0)3-3599-5515
FAX:81-(0)6-4300-3167
Email:osakacenter@visaforchina.org
名古屋ビザ申請センター
2023年11月20日から名古屋ビザ申請センターは予約が不要となりました。
【管轄地域】
愛知県、岐阜県、福井県、富山県、石川県、三重県
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能
【営業時間】
月〜金曜日(※休業日:土日祝)
【申請受付時間】
普通申請(6営業日)の受理時間:09:00-14:00
【支払いと受け取り時間】
(ビザ)12:00-14:00
(認証)12:00-14:00
名古屋ビザ申請センター
愛知県名古屋市中区錦一丁目5番11号名古屋伊藤忠ビル4階413号室
電話:81-(0)3-3599-5515
FAX:81-(0)52-228-0129
mail:nagoyacenter@visaforchina.org
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ここ数ヶ月はビザの審査基準などが少しずつ緩和されてきていますが、招聘状の作成や過去の渡航歴などによっては、予想よりも時間が掛かる場合があります。
早目早目の準備と申請をお勧め致します。
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