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【徹底解説】中国・商務貿易(M)ビザの種類と必要書類について

こちらの記事では業務・商務貿易(M)ビザについて、

  • ビザの種類
  • 必要書類
  • 所要日数

などなど、基本的事項から、注意点など詳しく解説していきます。

更新事項

【更新】「日本国籍への査証免除措置が再開されました。」
30日以内の滞在の場合はビザの取得が不要です。31日以上滞在の場合は必ずビザを申請しましょう。

【更新】「申請用紙が新しくなりました。」
新しい用紙の記入例はこちら:https://tabinopro.com/china-m-visa-online-ver2

【重要】「現在、中国業務(M)ビザのマルチビザの申請の際には「指紋採取」が必要となっています。」
【新規則】中国ビザ申請時に「指紋採取と写真撮影」が義務化
※2024年12月31日までは、1次及び2次ビザは指紋登録が免除されます。

【徹底解説】中国・商務貿易(M)ビザの種類と必要書類について

査証免除措置が再開されました。

日本国籍の渡航者が中国に30日以内の滞在をする場合は、査証の取得は不要となります。

≪査証免除条件≫

  • 開始日時:2024年11月30日0時から2025年12月31日24時まで
  • 滞在期間:30日
  • 入国目的:商業/貿易(※1)、観光、親族訪問、交流/訪問、トランジット

【注意】
(※1)商業・貿易とはMビザに相当する業務が対象となります。Zビザに該当する業務を行う場合は、これまで通りビザの取得歴が必要となります。

 

業務・商用・貿易(M)ビザ

Mビザの対象となる渡航目的は、「商業貿易業務」となります。

簡単にいうと「日本企業に在籍し、中国へ出張ベースで渡航する場合」がMビザの対象となります。

 

関連記事

駐在員の仕事で中国へ行く場合のZビザとの違いについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ご確認下さい。

【解説】中国「就労・興業(Z)ビザ」について(種類・必要書類)

 

 

注意ポイント

業務目的で中国に渡航する場合、必ず入国目的になったビザ(査証)を取得の上、入国するようにしましょう。

  • ビザ取得を避ける為のトランジットビザ免除措置の活用
  • 観光ビザでのビジネス活動
  • 居留許可証の有効期限内に、別のMビザに該当するビジネス渡航

これらの行為は、中国現地の法律に抵触する恐れがあります。

不要なトラブルを未然に防ぐ為にも、しっかりとビザを取得しましょう。

 

申請料金・ビザの有効期限

更新!

  • 特急申請が再開されました。午前中に申請開始で、翌日午後に受け取り可能となります。
  • 5年マルチビザが再開されました。

 

1次ビザ(シングル)

入国回数:1回のみ

  • 滞在日数30日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
  • 滞在日数60日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上
  • 滞在日数90日、ビザ有効3ヶ月、パスポート残存6ヶ月以上

《申請料金(税抜)》
・普通申請(4営業日)8,000円7,250円
・加急申請(3営業日)14,000円13,250円
・特急申請(2営業日)17,000円16,250円

※2023年12月11日~2024年12月31日は上記金額へと値下げされています。

2次(Double)ビザ

入国回数:2回まで

  • 滞在日数30日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存7ヶ月以上
  • 滞在日数60日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存8ヶ月以上
  • 滞在日数90日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存9ヶ月以上

《申請料金(税抜)》
・普通申請(4営業日)10,000円8,750円
・加急申請(3営業日)16,000円14,750円
・特急申請(2営業日)19,000円17,750円

※2023年12月11日~2024年12月31日は上記金額へと値下げされています。

マルチビザ

▼半年マルチ入国回数:無制限)

  • 滞在日数30日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存7ヶ月以上
  • 滞在日数60日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存8ヶ月以上
  • 滞在日数90日、ビザ有効6ヶ月、パスポート残存9ヶ月以上

【申請条件】
≪東京,名古屋,大阪≫
初回の申請から1年マルチが申請可能

《申請料金(税抜)》
普通申請(4営業日)11,000円9,500円
加急申請(3営業日)17,000円15,500円
特急申請(2営業日)20,000円18,500円

※2023年12月11日~2024年12月31日は上記金額へと値下げされています。

▼1年マルチ

  • 滞在日数30日、ビザ有効12ヶ月、パスポート残存13ヶ月以上
  • 滞在日数60日、ビザ有効12ヶ月、パスポート残存14ヶ月以上
  • 滞在日数90日、ビザ有効12ヶ月、パスポート残存15ヶ月以上

【申請条件】
≪東京,名古屋,大阪≫
初回の申請から1年マルチが申請可能

▼2年マルチ 

  • 滞在日数30日、ビザ有効24ヶ月、パスポート残存25ヶ月以上
  • 滞在日数60日、ビザ有効24ヶ月、パスポート残存26ヶ月以上
  • 滞在日数90日、ビザ有効24ヶ月、パスポート残存27ヶ月以上

【申請条件】
≪東京,名古屋≫
過去に次のいずれかのビザを取得(+使用)した事が条件となります。
・M1次を2回以上、M2次を1回以上、M1年マルチを1回以上
≪大阪≫
初回の申請から2年マルチが申請可能

▼5年マルチ ※大阪と東京のみ

  • 滞在日数30日、ビザ有効60ヶ月、パスポート残存61ヶ月以上
  • 滞在日数60日、ビザ有効60ヶ月、パスポート残存62ヶ月以上
  • 滞在日数90日、ビザ有効60ヶ月、パスポート残存63ヶ月以上

【申請条件】
≪東京,大阪≫
過去にM1年マルチを1回以上取得した事があること。
パスポートの残存期間によって3~5年にて選択可能。尚、長期ビザが必要かどうかの判断は最終敵に中国大使館(総領事館)にて行われます。

《申請料金(税抜)》
普通申請(4営業日)15,000円12,500円
加急申請(3営業日)21,000円18,500円
特急申請(2営業日)24,000円21,500円

※2023年12月11日~2024年12月31日は上記金額へと値下げされています。

注意ポイント

  • 【入国回数】入国した時点でビザを使用したことになります。
  • 【滞在日数】滞在日数とは、渡航1回あたりの滞在可能日数のことです。
    (例:滞在日数30日であれば「入国日・出国日」を含めて、1回の渡航で30日間滞在可能。)
  • 【有効期限】ビザの有効期限は申請を開始した日から換算されます。(申請用紙に記入した入国予定日からではありません。
    そしてビザの有効期限内に中国に入国さえすれば、出国日はビザの有効期限日を過ぎても問題ありません。
  • 【旅券残存】パスポートの残存期限は、指定された期間以上残っていないと、申請することは出来ません。但し、ビザ申請の必要旅券残存期間とは別に、中国入国規定に「入国時6ヶ月以上」があります。実質は両方を満たさばいけませんので、ご注意下さい。

 

必要書類

《共通書類:1次/2次/マルチ》

  1. パスポート原本+写真面のコピー

    ※見開き2ページ以上の空きがあること。
    ※申請時に提出するパスポートにビザ取得歴がある場合は、最新のビザ面のコピーも提出する。
    ※【東京申請】パスポートが2018年1月1日以降に発行された物の場合は、旧パスポート+写真面のコピーの提出が必要。提出できない場合は、理由書が必要。

  2. 申請書(オンラインで作成)

    ※申請用紙の記入例はこちらをクリック

  3. 写真(中国ビザの写真の規定

    ※写真は非常に厳しくチェックされますので、必ず規定を満たした写真を用意しなければいけません。

  4. 招聘状(中国企業発行)

    ※招聘状の作成例はこちらをクリック

マルチビザの追加書類

▼半年、1年マルチ
・東京:追加書類不要
・愛知:追加書類不要
・大阪:追加書類不要

▼2年マルチ
・東京:M1次を2回以上、M2次を1回以上、M1年マルチを1回以上のビザの取得歴及びそれを使用した履歴
・愛知:M1次を2回以上、M2次を1回以上、M1年マルチを1回以上のビザの取得歴及びそれを使用した履歴
・大阪:追加書類不要

▼5年マルチ
・東京:M1年マルチビザの取得歴及びそれを使用した履歴
・大阪:M1年マルチビザの取得歴及びそれを使用した履歴

旧パスポートに取得歴や出入国スタンプがある場合は、旧パスポート原本が必要です。

 

 

注意事項「特殊な事例」

中国ビザ申請時の様々なシチュエーションでの注意事項をご紹介していますので、以下の記事も必ずご確認下さい。

に、

  • パスポートに破損や汚れがある場合

    破れ・書き込み・染み・シワ・水濡れ痕・ホッチキス跡などがある場合

  • 中近東~中央アジア国諸国に入国歴がある場合

    トルコ、パキスタン、アフガニスタン、シリア、イラク、イラン、キルギス、タジキスタン等

  • パスポートに有効な「中国ビザ」や「居留許可」がある場合

のような場合は、追加書類が必要となる為、必ずチェックするようにしましょう。

 

【要チェック】中国ビザ申請の特殊事例とQ&Aを徹底解説

 

 

ビザ取得の手順

手順1:写真撮影

写真

申請用紙の作成には基準を満たした写真が必要となりますので、一番最初に写真撮影を行いましょう。

また、中国ビザ申請用の写真の規格は一般的な証明写真やパスポート用とは規格が異なります。

写真は原本及び申請用紙作成時にアップデートが必要となりますので、データ版も入手するようにしておきましょう。

 

注意ポイント

  • 背景は完全な
    →淡いグレーや影があるものは不可です。
  • サイズに細かな指定がある
    →パスポート用とは異なりますので、注意。
  • メガネや装飾品は一切不可
    →眼鏡・ネックレス・イヤリング・社員証・髪留め等一切不可です。
  • 髪の毛で顔が隠れない事
    →オデコや耳はしっかりと露出しましょう。女性の方で前髪を留める為にクリップを使用する際は細くて黒い最小限の物にしましょう。

参考リンク:中国ビザの写真の規定

実質的に自撮りや自動プリント等では上記規定を満たすことは非常に困難な為、多少高くとも写真館での撮影がお勧め。

 

もう一度言います。

写真は非常に重要な審査書類のひとつです。

必ず規定をしっかりと満たす証明写真を用意しましょう。

 

 

手順2:申請用紙と招聘状の作成

パソコン

中国ビザ申請センターの公式ホームページにアクセスして、申請用紙を作成しましょう。

それと並行して中国現地企業から招聘状の発行を依頼し、準備を進めていきましょう。

尚、招聘元の現地企業名や住所は勿論ですが、日程なども申請用紙と統一する必要があるので、記載内容に注意しなければいけません。

 

関連記事

≪招聘状の作成ついてはこちら≫

【徹底解説】中国 商務貿易(M)ビザ 「招聘状」の作成方法

≪申請用紙の作成ついてはこちら≫

徹底解説【中国業務Mビザ/交流訪問Fビザ】申請用紙のオンライン入力≪新版≫

≪管轄地域はこちら≫

以下の都道府県に在住の方は、対象の領事館での直接の申請となります。

  • 在札幌総領事館

    管轄地域:北海道、青森県、秋田県、岩手県
    住所:URL:http://sapporo.china-consulate.gov.cn/jpn/
    〒064-0913 北海道札幌市中央区南13条西23-5-1
    電話:011-563-5563

  • 在新潟総領事館

    管轄地域:新潟県、福島県、山形県、宮城県
    URL:http://niigata.china-consulate.gov.cn/jpn/
    住所:〒951-8104 新潟県新潟市中央区大畑町5220-18
    電話:025-228-8888

  • 在福岡総領事館

    管轄地域:福岡県、佐賀県、大分県、熊本県、鹿児島県、宮崎県、山口県、沖縄県
    URL:http://fukuoka.china-consulate.gov.cn/jpn/
    住所:〒810-0065 福岡県福岡市中央区地行浜1-3-3
    電話:092-713-1121

  • 在長崎総領事館

    管轄地域:長崎県
    URL:http://nagasaki.china-consulate.gov.cn/jpn/
    住所:〒852-8114 長崎県長崎市橋口町10-35
    電話:095-849-3311

 

 

手順3:当日ビザ申請センターで申請

中国ビザ申請センターで必要書類を提出して申請を行います。

  • 各ビザ申請センターにより、受付時間が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
  • 審査が完了すると「受領証」が渡されますので、希望するビザ内容と一致しているか必ず確認しましょう。
  • 申請代金は申請時に支払います。

 

手順4:ビザの受取

中国Mビザ見本

受領証に掛かれた受領日になったら、ビザ申請センターにてパスポートを受け取ります。

その際に、ビザ内容に間違いがないか必ず確認しましょう。

《確認事項》

  1. M=ビザの種類「商務貿易(M)ビザ」
  2. ビザ発行日(※申請を開始した日)
  3. ビザの有効期限満了日(※この日までに最終の入国をしなければ行けません。)
  4. 名前(アルファベッド)
  5. 生年月日
  6. 入国可能回数:多=マルチ、01=1次ビザ、02=2次
  7. 滞在可能日数/1回あたり
  8. 発行都市
  9. パスポート番号

これらの内容はビザの取得後に、間違いがないか確認しておきましょう。

 

 

 

所要日数と管轄地域について

東京ビザ申請センター

【管轄地域】

東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、長野県、山梨県、静岡県、群馬県、栃木県、茨城県
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能

【申請受付時間】

開館曜日:月〜金曜日(※休業日:土日祝)

普通申請(4営業日)の受理時間:09:00-12:00 と 13:00-15:00
加急申請(3営業日)の受理時間:09:00-11:30
特急申請(2営業日)の受理時間:09:00-11:30

【受取時間】

9:30-11:30 13:30-15:30

東京ビザ申請センター

〒135-0063
東京都江東区有明三丁目7番26号有明フロンティアビルB棟12階
最寄り駅:東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ 東京ビッグサイト駅

電話:03-3599-5515
Email:tokyocenter@visaforchina.org

 

 

大阪ビザセンター

【管轄地域】

大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・愛媛・高知・徳島・香川・広島・島根・岡山・鳥取
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能

【申請受付時間】

営業時間:月曜~金曜(※休業日:土・日・祝)

普通申請(4営業日)の受理時間:09:00-12:00 と 13:00-16:00
加急申請(3営業日)の受理時間:09:00-11:30
特急申請(2営業日)の受理時間:09:00-11:30

【受取時間】

13:30-15:30

大阪府ビザ申請センター

大阪府大阪市中央区博労町三丁目3-7ビル博丈9階(旧ORE本町南ビル9F)
最寄り駅:大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線 心斎橋駅

電話:81-(0)3-3599-5515
FAX:81-(0)6-4300-3167
Email:osakacenter@visaforchina.org 

 

名古屋ビザ申請センター

【管轄地域】

愛知県、岐阜県、福井県、富山県、石川県、三重県
※管轄地域内に現住所または勤務先がある場合に利用可能

▼開館曜日

月〜金曜日(※休業日:土日祝)

▼営業時間

【申請】9:00~14:00
【受取】12:00~14:00

名古屋ビザ申請センター

愛知県名古屋市中区錦一丁目5番11号名古屋伊藤忠ビル4階413号室
最寄り駅:名古屋市営地下鉄鶴舞線 丸の内駅・伏見駅

電話:81-(0)3-3599-5515
FAX:81-(0)52-228-0129
メール:nagoyacenter@visaforchina.org

 

 

まとめ&関連記事

ここ数ヶ月はビザの審査基準などが少しずつ緩和されてきていますが、招聘状の作成や過去の渡航歴などによっては、予想よりも時間が掛かる場合があります。

早目の準備と申請をお勧め致します。

 

 

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