留学をすれば「ペラペラ、即ちネイティブレベル」になると思っている人が多く、私も留学して帰って来た際は、周りから「ペラペラになったのか?」と期待されたのを覚えています。
(※ここでいう留学とは語学留学のことを指します。本科生として、現地の学生と同じ用に抗議を受けて研究をするタイプとは違います。)
語学留学だけだはペラペラにはならない
ペラペラってネイティブレベル?のことでしょ
そもそもペラペラってどの程度レベルを言っているのでしょうか。
母国語としている人達と対等に渡り合えるネイティブレベルを指しているのであれば、語学留学だけでは到底到達不可能です。
どのくらい上達するかは努力次第
ではどの程度上達出来るか、ですがこればかりは本人の努力次第です。
ゼロからのスタートで最大限努力した際の、留学期間ごとの到達可能レベルを書いてみました。
- 2週間:国の文化に触れる程度
- 3ヶ月間:言葉の基礎が身につく。長期留学がしたくなる
- 半年間:よやく形になり始める。より一層の研鑽がしたくなる
- 1年間:日常会話がある程度出来る。ビジネスレベルの入り口にたてる
これは、あくまで個人的に感じたことで、基礎がどの程度あるのか、個人の努力次第で大きく変わります。
上達レベルは生活環境にもよる
これは留学生活全般に言えることなのですが、授業以外でいかに言葉を話す機会があるかどうかで、全く変わってきます。
私が留学前に当時の先輩に上達の秘訣を聞いたところ、「中国人の彼女を作ることだよ」と言われました。
確かにそうですよね、好きな子との会話であれば自然と話題も浮かびますし、常に隣に先生がいるようなものなのですから、伸び率は大きいでしょう。
私自身、中国人の彼女は作らなかったのですが、中国人の友達や、自分よりもレベルの高い留学生の友達が出来て、授業外でも話す機会が増えてから飛躍的に上達しました。
語学にゴールは無い
新しい環境に行くと常に最下位
ある程度語学をやっていると、上には上がいることを痛感することが多いと思います。
私自身も留学を終え帰国した時、日本の大学の同期の中ではトップで、自分の語学力にはそれなりに自身がありました。
しかし、就職の面接で中国語の会話テストがあった際、手も足も出ないこともありました。
その後、この面接とは違う会社に入ったのですが、入社すると語学レベルは自分が最下位で、また勉強の始まりでした。
新卒はビジネスレベルじゃなくてもいい。
よく求人で「〇〇語ビジネスレベル」という言葉を目にします。
ビジネスレベル=「現地の言葉をペラペラ話せて、交渉とかもバリバリこなす。」というイメージがありますが、あらゆる分野でそんな事が出来る人は稀です。
それは、ネイティブレベルに該当すると思います。
私は自身、大学卒業時には、日常会話であれば問題無いレベルでしたが、会社に入り業務で言葉を使うとなると、業界用語や専門用語を覚える必要が出てきます。
私が最初に務めた商社は中国方面に取引があったので、毎日電話やメールで問い合わせが来るのですが、用語を全く知らない頃は、電話対応すらまともに出来ませんでした。
逆に、現在の旅行会社に就職した際は、留学中の旅行の経験から旅行に関する用語やフレーズには慣れていたので、比較的スムーズにこなしていくことができました。
ですので、新卒の時点で「私の語学力はビジネスレベルです!」と大きな声で言える人は少ないと思います。その会社がどの程度求めているのかにもよりますが、最低限「正しい文法と発音でスムーズな挨拶や取次が出来る」ことは必須となってくるので、日常会話が出来ることは最低限のレベルとなると思います。
まとめ
- 語学留学だけだはペラペラにはならない
- 上達レベルは本人の努力次第
- 上達レベルは生活環境にもよる
- 日常的に話す程、どんどん上達する。
- 大学在学中にビジネスレベルになることは難しい
- 新卒であれば、日常会話ができれば、ビジネスレベル要求の会社に応募してみるべき