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【まとめ】香港 入境条件「手順・方法」について解説

2022年5月1日から、非香港居民の入境が再開されましたが、それと併せて日本国籍の「査証免除措置」が再開され「無査証滞在」が可能となっています。

しかし「ワクチンの完全接種」など入境条件や各種規制が残っています。

この記事では、2022年5月時点の香港の入境条件や手順をご紹介します。

香港 入境前にやること

【出発準備①】渡航条件の確認

香港への入境の14日以内に、「中国(本土)、マカオ、台湾」以外の地域に滞在歴のある場合、ワクチンの完全接種が必要となります。

即ち、日本からの香港への渡航の場合、ワクチンの完全接種が必要となります。

入境制限の対象外

香港居民
「香港永久性居民身分証(香港永久IDカード)の保持者」
「香港IDカード"Cコード"保持者」(就労査証、学生査証など「C」コードの記載があるもの)
「香港IDカード"Uコード"保持者」(香港入境局から許可を取得済み)
「香港特別行政区パスポート保持者」
「香港DI(Document of Identity)保持者」

非香港居民
中国大陸、マカオ、台湾からの渡航で、尚且つ、過去14日間に他の国・地域に滞在していない場合
中国大陸、マカオ、台湾以外の全ての国・地域から渡航する「ワクチン完全接種済み」の非香港居民

 

日本・全世界からの入境(中国大陸、マカオ、台湾を除く)

  1. ワクチン接種証明書
  2. 陰性証明書(出発前48時間以内のPCR検査)※1
  3. 検疫ホテル(DQH)の宿泊予約確認書(7泊/14泊)※2

【注1】陰性証明書は検査機関のISO15189認定」「所在地政府関連当局が認可・承認」した証明文書も含まれます。
【注2】ホテルは政府指定ホテルであること。強制検疫期間の短縮を「希望する場合:7拍分」「希望しない場合:14泊分」

 

台湾からの入境

▼ワクチン完全接種者

  1. ワクチン接種証明書
  2. 陰性証明書(出発前48時間以内のPCR検査)※1
  3. 検疫ホテル(DQH)の宿泊予約確認書(7泊/14泊)※2

【注1】陰性証明書は検査機関のISO15189認定」「所在地政府関連当局が認可・承認」した証明文書も含まれます。
【注2】ホテルは政府指定ホテルであること。強制検疫期間の短縮を「希望する場合:7拍分」「希望しない場合:14泊分」

 

▼ワクチン未接種・接種未完了者

  1. 陰性証明書(出発前48時間以内のPCR検査)※1
  2. 検疫ホテル(DQH)の宿泊予約確認書(14泊)※2

【注1】陰性証明書は検査機関のISO15189認定」「所在地政府関連当局が認可・承認」した証明文書も含まれます。
【注2】ホテルは政府指定ホテルであること。

 

中国本土・マカオからの入境

  1. ワクチン接種証明書
  2. 陰性証明書(到着3日以内のPCR検査)※1

【注1】検査結果が「WeChatミニプログラム」「認可検査機関」によって発行された証明文書を含みます。

 

【出発準備②】「無査証滞在」 or 「査証取得」

日本国籍の無査証滞在について

2022年5月1日から、日本国籍の「査証免除措置」が再開され「無査証滞在」が可能となっています。

▼無査証滞在の条件

滞在日数:90日

渡航目的:観光、ビジネス、外交

旅券残存:「滞在日数1ヶ月以内:入境時1ヶ月+滞在日数」「滞在日数1ヶ月以上:入境時3ヶ月以上」

必要書類:出境用航空券

 

「査証/ビザ」の取得

「無査証滞在」の条件から外れる場合は、ビザの取得が必要となります。

2021年12月28日から、従来のシール(紙)のビザに代わり、「ビザ電子申請サービス」と「e-Visa」が開始され、オンライン上で申請書の提出・支払・e-Visaの受取などが行えるようになっています。「e-Visa」の発行後は、印刷またはPDFファイルとして保存し、入国審査時等において提示することになります。

e-Visaで発行される主なビザ

  • 入国査証
  • 滞在条件通知書(在留期間更新・在留資格変更許可)

※ 2021年12月28日以前に発効された以前のシール型タイプは、有効期限内引き続き有効となります。

 

また、「e-Visa」の対象は順次拡大予定とされており、当面の間は、引き続き従来の方法(出頭、郵送、投函など)で申請を行い、香港入境事務處で支払いとビザの受け取りを行うことができます。

【出発準備③】香港行き航空券の手配

現在、日本〜香港間のフライトの数は非常に少なくなっており、航空券の価格に関しても依然と比べると非常に高額なものとなっています。

運航本数も少ない為、スケジュールの確認など早めに行っておくようにしましょう。

【成田〜香港】

成田発:JL29便、運航曜日:水日
成田発:JL735便、運航曜日:木
成田発:NH811便、運航曜日:火金
成田発:CX521便、運航曜日:5/14,23

香港発:JL26便、運航曜日:火水土日
香港発:JL736便、運航曜日:金
香港発:NH812便、運航曜日:水土
香港発:CX520便、運航曜日:5/20,21,23

【羽田〜香港】

羽田発:JL29便、運航曜日:火土

【関空〜香港】

関空発:CX507便、運航曜日:5/24
関空発:HX619便、運航曜日:木

香港発:CX506便、運航曜日:5/24
香港発:HX618便、運航曜日:火木土

 

 

【出発準備④】検疫ホテル(DQH)の予約(2022.08.10-更新-)

原則的に、香港入境後は、指定検疫ホテル(DQH)にて強制検疫(隔離措置)が実施されます。

※8月12日(金)からは隔離期間が3日間に短縮されました。

※香港の入境前14日間に、中国本土またはマカオにしか滞在歴がない場合は、指定検疫ホテルではなく通常の宿泊施設での隔離検疫となります

入境日を0日目としてカウントし、全ての検査結果が陰性であれば、入境3日目の午前に指定検疫ホテルを出ることが可能となります。

 

義務的検疫終了後は、自宅またはホテル等において4日間の医学観察期間(行動制限あり)となり、医学観察期間中は、公共交通機関の利用や、通勤、スーパーマーケットや街市への出入り等、生活上必要とされる行動は許可されますが、「安心出行(LeaveHomeSafe)」アプリのワクチンパスの色が黄色になり、飲食店等への出入りが不可能となります。

医学観察期間中の義務的検査が陰性であれば、7日目の午前に行動制限が解除されます。

その後の3日間は行動制限はありませんが、自己観察期間として義務的検査が必要があり、検査結果が陰性であれば、入境10日目に全ての検疫が完了します。

 

▼日本・全世界からの入境(中国大陸、マカオ、台湾を除く)

指定検疫ホテル」を3日間予約。

▼台湾からの入境

指定検疫ホテル」を3日間予約。

▼中国本土・マカオからの入境

通常の宿泊施設を3日間予約。

 

【出発準備⑤】ワクチン接種証明書の取得

ワクチン接種証明書は、下記の条件と共に「各ワクチンの定める接種回数を満たしていること」「最終接種日か14日以上経過していること」の2つも満たしていなければいけません。

▼ワクチン接種証明書の条件

【有効な証明書】
定義:香港または 認可接種記録の「発行国リスト」に記載されている公認機関発行のワクチン接種証明書
※ 特定の地域の政府当局 または 公認機関で発行されたワクチン接種証明書は所定形式であること
日本の市区町村で発行されたワクチン接種証明書は有効となっています。

【記載言語】
英語・中国語

【記載内容】
・パスポート記載の氏名
・ワクチン接種回数
・ワクチン接種最終日
・ワクチン名またはワクチン製造メーカー

▼有効なワクチン

【1回接種型】
CanSinoBIO
Janssen

【2回接種型】
「AstraZeneca(Vaxzevria)」
「Bharat Biotech(Covaxin)」
「BioNTech(Comirnaty)」
「Sputnik V」
「Institute of Medical Biology Chinese Academy of Medical Sciences」
「Moderna」
「Novavax(Nuvaxovid)」
「Serum Institute of India(Covishield)」
「Serum Institute of India(Covovax)」
「Shenzhen Kangtai Biological Products(Vero Cell)」
「Sinopharm(Vero Cell)」
「Sinovac(Coronavac)」

【3回接種型】
Anhui Zhifei Longcom Biopharmaceutical(ZF2001)

▼その他 注意事項

  1. 11歳以下の子供は、渡航条件を満たした保護者が同伴者として渡航する場合、ワクチン接種証明書は不要。
  2. 12~17歳までの者は、2回接種型のワクチンである「BioNTech(Comirnaty)」を1回接種し、14日以上経過している場合、ワクチン完全接種者とみなされます。
  3. 2回以上の接種で完全接種となるワクチンについては、原則同一種類のワクチンを接種する必要があります。
  4. 以下の理由で1回目と2回目で異なる新型コロナワクチンを接種する「交互接種」した場合、在香港日本国総領事館が発行した書簡を入境時に提示する必要があります。
    【理由】
    ・1回目のワクチン接種後に重篤な副反応が生じた等により、医師が医学的見地から、2回目に同一のワクチン接種をすることが困難であると判断した場合
    ・国内のワクチン流通の減少や接種を受ける方の転居等により、1回目と2回目で同一のワクチンを接種することが困難な場合

 

【出発準備⑥】陰性証明書の取得

香港の入境時に、日本の出発の48時間以内に取得した陰性証明書(PCR検査)が必要となります。

▼陰性証明書の条件

検査方法:PCR検査(RT(reverse-transcription)-PCR、Real-time PCR法など)

受検期間:飛行機の出発自国の48時間以内(例:6/17 19:00発のフライトの場合 → 6/15 19:00以降に受検)

医療機関:政府機関またはISO15189認定の医療機関・研究所(※経済産業省及び厚生労働省が運営する「TeCOT(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター)」に登録されている医療等機関が認定医療機関として認められています)

証明書類:紙・電子(電子は印刷を推奨)

記載言語:英語・中国語

記載内容:パスポート記載の氏名、検体採取の時刻(飛行機出発時刻の72時間以内)

注意事項:「政府機関またはISO15189認定の医療機関・研究所である」という第三者機関が発行した証明書が別途必要となります。

 

【出発準備⑦】オンライン健康申告書の提出

香港の入境前に「オンライン健康申告書」の提出が必要となっています。

申告書は48時間有効となっており、その為、「到着48時間前〜航空機搭乗前」までに行うことが推奨されています。

申告完了後はQRコードが発行されます。

 

 

香港 到着後にすること

ステップ①:入境手続き〜隔離施設

【飛行機到着〜入国後の検査】
飛行機から降りた後に、「降機後ミッドフィールドコンコース(MFC/Midfield Concourse)」へと移動します。
そこで、事前に取得した健康申告のQRコードを準びしておきます。
そして、新型コロナウイルス検査場にて検査を実施します。

【入国審査】
検査結果が陰性の場合、入境審へと進みます。

【受託手荷物】
受託手荷物を受け取り、到着ホールへと進みます。

【隔離ホテル(DQH)へ】

指定のバスにて隔離ホテル(DQH)へと移動します。

 

実際の流れ「早期の義務的検疫終了を希望する場合」

7月1日に入国した場合のスケジュール

7月01日:入国
7月02日:隔離1日目「迅速抗原検査」
7月03日:隔離2日目「迅速抗原検査」
7月04日:隔離3日目「迅速抗原検査」
7月05日:隔離4日目「迅速抗原検査」
7月06日:隔離5日目「PCR検査」
7月07日:隔離6日目「迅速抗原検査」
7月08日:隔離7日目「迅速抗原検査」(これまでの検査が全て陰性の場合翌日から健康観察へ移行)
7月09日:健康観察1日目「迅速抗原検査」
7月10日:健康観察2日目「PCR検査(出向)」
7月11日:健康観察3日目「迅速抗原検査」
7月12日:健康観察4日目「迅速抗原検査」
7月13日:健康観察5日目「PCR検査(出向)」
7月14日:健康観察6日目「迅速抗原検査」
7月15日:健康観察7日目「迅速抗原検査」(健康観察の5日目のPCR検査が陰性の場合翌日から通常の生活へ)
7月16日:通常の生活へ

 

実際の流れ「早期の義務的検疫終了を希望しない場合」

7月1日に入国した場合のスケジュール

7月01日:入国
7月02日:隔離1日目「迅速抗原検査」
7月03日:隔離2日目「迅速抗原検査」
7月04日:隔離3日目「迅速抗原検査」
7月05日:隔離4日目「迅速抗原検査」
7月06日:隔離5日目「PCR検査」
7月07日:隔離6日目「迅速抗原検査」
7月08日:隔離7日目「迅速抗原検査」
7月09日:隔離8日目「迅速抗原検査」
7月10日:隔離9日目「迅速抗原検査」
7月11日:隔離10日目「迅速抗原検査」
7月12日:隔離11日目「迅速抗原検査」
7月13日:隔離12日目「迅速抗原検査」+PCR検査
7月14日:隔離13日目「迅速抗原検査」
7月15日:隔離14日目「迅速抗原検査」(隔離12日目のPCR検査が陰性の場合翌日から通常の生活へ)
7月16日:通常の生活へ

 

ステップ②:「ワクチンパス」「臨時ワクチンパス」の取得

臨時ワクチンパスの取得

香港内では「ショッピングモール、百貨店、スーパーマーケット 及び 街市」など様々な施設に入場する際に、ワクチンパスの提示が必要となっており、香港で生活する上で、実質的にないと生活できませんので、登録を行いましょう。

海外からの入境者向けには「臨時ワクチンパス(Provisional Vaccine Pass)」のシステムが開始されています。

原則的に香港内でワクチン3回接種が義務付けられますが、海外からの香港到着時に「ワクチン接種記録のQRコード」と「臨時ワクチンパス」が発行されるので、海外で2回しか接種をしていない入境者も対象施設の利用が許可されます。

臨時ワクチンパスの有効期限は、180日となっています。
その為、有効期限を超えて滞在する場合はワクチンの追加接種が必要となります。

 

その他

香港国際空港での乗り継ぎについて

香港国際空港における乗り継ぎ(トランジット)は2022年4月1日から再開されています。

尚、2022年6月1日の香港国際空港で乗継ぎから、PCR検査の陰性証明書は不要となっています。

▼乗り継ぎの条件

  • 乗り継ぎの旅程を含め、全ての旅程が同一予約記録(1枚のチケット)に含まれていること
  • スルーチェックインであること(出発地で搭乗券を最終目的まで発行しており、手荷物も最終目的地まで預け入れが完了している)
  • 乗り継ぎ時間が 24時間以内であること
  • 最終目的地の入国条件を満たしていること

【以下の場合、乗り継ぎは利用できません。】

中国本土が最終目的の場合(日本→香港経由→中国本土)

 

 

 

参考記事:日本帰国時の要件の確認

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