旅行記

中国の旅行に寝台列車(夜行列車)をおすすめする理由。時間がない時は積極的に活用しよう。

日本ではほとんど利用することがなくなった寝台列車(夜行列車)。中国で旅行する際に、お勧めしたいのが、この寝台列車(夜行列車)。

時間の短縮や、旅費の節約。そして何よりも旅の面白さが何倍にも広がります。今回は寝台列車(夜行列車)を利用するメリット・デメリットを紹介していきます。

夜行列車を積極的に取り入れよう。

今回紹介するケースは一つの都市に数日間滞在するのではなく、複数の都市を周遊する場合に有効な手段となります。

メリット(おすすめする理由)

時間を最大限有効的に使える

飛行機の場合、移動スピード自体は速いですが、出発時は市内から空港に移動し、到着後も空港から市内まで移動する時間を考慮しなければいけません。

また、早朝や夕方のフライトを利用した場合、前日または到着後にホテルに宿泊しなければいけません。

列車の場合、駅は空港に比べて市内にあることが多く、また夜寝ている間に移動し、朝には目的地に到着するので、観光の為に時間を最大限活用することができます。

 

お金の節約になる

飛行機で移動して、夜ホテルに泊まる場合

→飛行機代+ホテル代がかかります。

移動に夜行列車を利用した場合

→寝台列車の切符代のみ

 

例:アルタイからウルムチまで飛行機と列車、それぞれの料金

【飛行機代】

飛行機代(参考)

参照サイト:Trip.com

 

【列車代】

夜行列車代(参考)

参照サイト:Trip.com

 

寝台の場合、硬臥で197元です。

飛行機の場合、384元で、ホテルは安い所を探しても120元くらいは必要でしょう。

そうすると

  • 夜行列車:197元
  • 飛行機+ホテル:504元

300元の差が出てきます。(日本円で4800円くらいでしょうか。)

 

旅の楽しさが倍増する

ウルムチ行列車硬臥

寝台列車は日本では殆ど乗る機会がありません。

最近は中国でも格安の国内線の飛行機や、高速鉄道が普及して来ていますが、少し前までは鉄道が主な移動手段になっていました。都市部から遠い実家に帰るには必然的に寝台列車の利用が不可欠でした。

飛行機や高速鉄道が普及したといっても、まだまだ寝台列車は中国の主な交通手段として使われています。そんな寝台列車は中国に触れる最も身近な方法の一つです。

 

トルファンからコルラ車内弁当

トルファンからコルラ車内弁当

そして列車の中で食べるお弁当も旅の醍醐味の一つです。1食30元と割高ですので迷いどころですが、私は思い出の一つとして食べるようにしています。

尚、12時間以上長期間乗っている場合などは、カップ麺やパンばかりだと、飽き飽きしてくるので、、、。

 

デメリット

ホテルに比べると、疲れが取れない

ウルムチ行列車4

寝台列車の場合、乗車後の荷物置き場の確保から、就寝中の貴重品の管理まで、気を抜ききることが出来ません。旅慣れをしていないと、疲れが取れないかもしれません。

と言いましたが、私はこれまで何十回も寝台列車や寝台バスに乗りましたが、危険な目にあったことは一度もありません。

因みに、寝台列車の場合、乗車後、切符を乗車証に交換し、下車する駅が近づくと車掌が再度切符に交換に来るので、寝過ごす心配はありません。

 

路線によってはマナーが悪い

ウルムチ行列車5

これまで何十回と中国の鉄道に乗ってきた経験から、安い料金の座席ほどマナーが悪い乗客が多いことがわかっています。

「安い座席 / 硬座→軟座→硬臥→軟臥 / 高い座席」

あとは、路線によっては、ある程度地域柄的に乗客の質にも影響があるように感じました。

近年は中国全体のマナーやモラルも向上してきているので、以前のような驚くような場面に遭遇することは少なくなってきましたが、ある程度は頭に入れておいたほうが良いでしょう。

 

早朝に到着すると、行く所がない

コルラ駅

列車によっては朝5時くらいに目的地に到着するものも多く、朝5時だと辺りはまだ暗く、観光地に向かうにも早すぎます。

駅前にマクドナルドやケンタッキー、DISCO等のファーストフード店が開いていると時間を潰せるのですが、何もない田舎の場合、、、、、朝まで耐えなければならず、そこそこ不安で危険です。

 

私の実際の具体例

1日目:日本~ウルムチ【空港野宿】

2日目:【飛行機】ウルムチ~アルタイ【ホテル泊】

3日目:アルタイ観光【ホテル泊】

4日目:【列車移動】K97922:アルタイ21時09分出発~ウルムチ翌06時08分着【列車泊】

5日目:トルファン観光【ホテル泊】

6日目:【列車移動】T269:トルファン翌01時00分出発~クチャ07時21分着【列車泊】

7日目:【列車移動】T9527:クチャ19時18分発~カシュガル翌05時10分着【列車泊】

8日目:カシュガル観光【ホテル泊】

9日目:【飛行機】カシュガル~ウルムチ【ホテル泊】

10日目:【飛行機】ウルムチ~日本

 

9泊10日間の旅程でしたが、実際にホテルに宿泊したのは、5泊のみとなります。

私はそれなりに中国の旅行に慣れていたのと、予算が厳しかったので、こういうスケジュールを組みましたが、初めての海外旅行では少々ハードルが高いかもしれません。

全ての移動に夜行列車を入れるのではなく、いくつか夜行列車の利用を旅程の中に入れてみると、旅の面白さが倍増します。

 

移動に夜行列車を活用する場合、まずは鉄道の切符の入手が必須であり、その時点で少しハードルが上がってしまいますが、Trip.comを使えば簡単に切符を入手することができます。

携程(Trip.com)で中国の鉄道の切符を購入する方法

 

因みに、ハードルは一段階上がりますが、夜行列車ではなく、夜行バスを利用するともっと中国の現地に触れて、面白さが増すので余裕のある方はどうぞ。

 

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