新疆ウイグル自治区の旅行5日目。
昨日はカナス湖からブルチュン、アルタイとタクシーとバスを乗り継ぎ、寝台列車でウルムチまで移動し、今日、朝市の高速鉄道でトルファンまでやって来ました。
【計画】
今日はこの後、トルファン駅から市内にのバスターミナルに移動し、そこから鄯善(ピチャン)にある库木塔格沙漠景区(通称:砂漠公園)に向います。
※ウルムチまでの記事はこちらをご覧ください。
【2019年】新疆ウイグル自治区・旅行記≪寝台列車でアルタイからウルムチへ≫+高鉄でトルファンに向う
高速鉄道でウルムチ駅からトルファン駅に向かう
高速鉄道D8832の1等席の【08時00分】座席はこんな感じ。日本の有料の特急電車のような感じです。08時04分に定刻通り出発します。
揺れ等もなく、非常に快適に進んでいきます。
列車の中には給湯器もあります。
清潔感のある洗面台もあります。
今回の乗車券、個人名と身分証番号(パスポート番号)が記載されています。
【09時11分】トルファン北駅に到着です。ウルムチの早朝はほんのり肌寒かったですが、さすがトルファン既に暑い。
因みに、このトルファン北駅が市内に比較的近い方の新しい駅になり、路線バスで市内まで行くことができるので便利です。
この駅からもクチャやコルラ等の遠方の都市へも列車が出ていますが、本数は旧駅に比べるとあまり多くはありません。
中国にも車椅子用の昇降機が階段に設置されています。日本を含めて使われているのを見たことがない、、、。
出口に向かいます。この後、プチ問題発生。
改札を出るためには、身分証の提示が必要なので、これまで通りパスポートを提示すると、何故か公安職員にパスポートを取り上げたまま返してくれません。
「为什么?什么事儿?」と尋ねても、「まぁ待て」とジェスチャーされるだけ。しばらくすると同じ日本人と思しき若者も1人待たされていた。
続々と乗客が出ていくなか15分程待たされた頃、何やら観光協会のベストを着た女性がやってきて、その女性に公安職員がパスポートを渡して、公安職員は「その女性に付いて行け」とジェスチャー。
どうみてもこの女性は公安関係者じゃないので「パスポートを返してくれ!」と主張して半ば強引に奪取。私はそのままその場を離脱したが、日本人と思しき若者はそのまま観光協会の女性に突いて行った。
どうやら、先ほどの公安職員は「駅から出てきた外国人を一旦ひとまとめにして、観光協会の職員に引き渡して、現地のツアーに参加させる。」という魂胆なのだろう。
横の繋がりの商売目的なのか、外国人への親切心なのかは分からないが、余計なことは止めてくれ!
ただでさえ、空港や駅周辺は一番緊張するスポットなのだから、パスポートだけは早く返してくれ。
さぁ、気を取り直して市内に向かうバスを探すとしよう。当初はトルファン北駅から葡萄溝に向かう予定だったが、高速鉄道の中で相席になったトルファン出身のウイグル族の女性に聞いたところ、5月上旬はまだ葡萄が実ってないと聞いたので、葡萄溝行は中止し、近郊の鄯善(ピチャン)にある库木塔格沙漠景区へ変更することにした。
どれを見てもどれが市内に出るバスか分からず、どんどんバスが出ていき少し焦ってくる。
タクシーは使いたくないので、とりあえずバスの運転手にトルファンバスターミナルに行くか聞いてみると、少し考えた後に「行くよ!」との回答。
他の乗客も思い思いに行きたいところを告げると「行くから、取りあえず乗れ!」的なことを言っている。
大体の方面さえ合っていれば、乗客の言った所に随所随所寄っていくということらしい。
バスターミナルで下車し、1時間後の鄯善(ピチャン)行きのバスのチケットを購入する。
出発までの時間に宿泊予定のトルファン賓館に行き、チェックインと荷物を置きに行くことにする。
最寄りの通りはウイグルらしい道になっている。
なかなか味のある道を進む。
【10時15分】トルファンに到着。早い時間なので、チェックインできるだろうか。出来なければ荷物だけ預かってもらおう。
トルファン賓館のロビー。ここはウイグル建築が残ることで有名なホテルらしい。2泊で600元と高いので、普段であれば泊まることはなかったが、ここは以前留学していた頃の友人のウイグル族の学生のおすすめのホテルなので泊まってみることにした。
フロントに行くと、問題なくその場でチェックインの手続きをしてくれて、部屋に入れることになった。
部屋に向かう。
Trip.comで予約しおいた部屋。部屋は十分綺麗だ。照明や水回りも申し分ない。荷物を置いて、溜まっている汚れている靴下を洗ったらすぐに出発する。
再度、トルファンバスターミナルに向かう。
途中で、馕(ナン)のお店を見つけた。丁度、焼き立ての様だったので迷わず購入。これが最高なんです。
馕(ナン)と言っても、色々な種類があり、個人的にはこの薄型の馕(ナン)が一番美味しいです。
皆さんも是非新疆に来たときは焼き立ての馕(ナン)を食べてみて下さい。絶対美味しいです。
バスかと思っていたら、乗り合いタクシーの形態でした。まぁ、その方が早いのでいいのですが。約約1時間半の道のりです。
【13時05分】鄯善(ピチャン)に到着です。
バスターミナルを出て、適当に库木塔格沙漠景区(通称:砂漠公園)に向かって歩いていきます。
【13時49分】バスが通りかかったので取りあえず乗り込みました。適当なところまで乗り、道をそれそうになったので降りて、再度歩いていきます。
本来はこの道の先が風景区の入り口だったのですが、今は入り口はそこから東に向かって200メートル程進んだ所に移っているとのこと。
【13時58分】馕(ナン)だけではお腹が空くので、途中にあったウイグル族の出店で昼食にすることに。
抓饭(ポロ)を注文。
折角なので、烤肉(カワップ)も注文。
ここのウイグル族の店主のお爺さんは、こちらがウイグル語で「こんにちは。私は日本人です。」と伝えると、笑顔でウイグル語で返事をしてくれたが、さすがに何を言っているかは聞き取れない。
しかし、このやり取りが旅の素晴らしいところなんです。
胃も心も満たされたので、砂漠公園に向かいます。
砂漠公園に入ると、観光用のラクダがいます。
因みに、入り口周辺には土産物売り場やら、中国人観光客が大量にいます。
入り口かっらしばらく歩くと砂漠に突入です。えっあの黒いの全部人?
8年間に来たときは観光客はほとんどおらず、”これぞ砂漠!”という感じだったのですが、今はもうその面影はありません。
砂丘の起伏もこんなに低かったでしょうか、、、。観光用のバギーやらが走りまくって起伏が減ったんじゃないでしょうか。
すこし、高い丘を登ってみます。
昔と比べるとどうしても全体の醸し出す雰囲気の違いを感じずにはいられなかった。
とは言っても、これだけでも日本では見られない景色なので、来る価値は十分にあります。日本の旅行ガイドブックには載っていませんが、このクムタグ砂漠はタクラマカン砂漠よりも手軽に砂漠を見に来れるので、おすすめの観光スポットです。
砂漠を走るバギー。8年前はこれに乗って自分で運転することも出来たんですが、今はどうなんでしょうか。。
エンジンむき出しでも動くなんで凄い。
【18時39分】砂漠を堪能したので、鄯善(ピチャン)バスターミナルに戻り、トルファンに戻ることにします。約1時間半の道のりです。
出発前にトイレに行くと、まだありました、ニーハオトイレ!これはなかなかハードルが高い。
【19時11分】トルファンに向けて出発です。社内マナーも問題ありません。
しばらくは何もないところを走っていきます。
トルファンが近づくと随所に葡萄畑が見えてきます。
【20時43分】トルファン市内に到着です。昔は文化広場の周辺に夜市があって夕食時は賑わっていたのですが、今はもうやっていないようです。
トルファンにも地下街があるようなので、見に行ってみます。
結構広い地下街が広がっています。ちなみにこの地下街に入るにもセキュリティーチェックがあります。
【21時33分】トルファン賓館に夜市があると聞いていたので、ホテルに戻ります。
ライトアップされた夜のトルファン賓館。
満席で料理もいつ出せるか分からないと言われ、愕然。
【22時21分】また繁華街の方まで戻ってきました。トルファン賓館、繁華街から微妙に距離があるんです。
掃除中だったので閉店かと思いましたが、まだ営業中とのことで入店。
”葱爆羊肉”これも美味しいんです。
因みに、「爆は油にさっと通す」という意味らしいです。
新疆名物の大盘鸡。これは中サイズなので中盘鸡。小盘鸡はないと言われました。夜遅くに一人でこの量はきつい。
【23時42分】ホテルに戻ってきました。ホテルのドアには日本語の表記がありました。日本人御用達とは聞いていましたが、、、。
1日ハードスケジュールでさすがに疲れました。
明日は、高昌故城に行きます。
【2019年】新疆ウイグル自治区・旅行記≪トルファン滞在2日目、アスターナ地区・高昌古城 観光編》