今回は「中国に旅行に行くのに幾ら必要なのか?」を見ていきます。
早速結論から言うと、いつ、どんな旅行をするかによっても全く異なってきます。
大体の相場から凡その予算を見ていきましょう。
参考
この記事で記載している内容は、2020年以前の情報となります。コロナ渦以降、航空券代金や物価の高騰により大幅に異なる場合があります。以前の参考値としてご確認下さい。
予算の相場
絶対に必要な費用
パスポート
パスポートを持っていない人や、入国時点で残存期間が6ヶ月未満の人はパスポートの申請や更新が必要になります。
費用は16,000円(+写真代)となります。
尚、必要な期間は申請日から6営業日以降となりますので、余裕をもって申請するようにしましょう。
航空券代
これは、購入時期や航空会社が中国系なのか日系なのか、またはLCCなのかによって全く違うので、一概に平均値を出すことは出来ませんが、
上海や北京で平均30,000~40,000円(各種燃料費込)前後でしょう。
LCCの荷物の無しで、閑散期の平日であれば、偶に片道5,000円(各種燃料費込)なんてとんでもない料金が出ていたりもします。
ホテル代
これもホテルのグレードにもよりますが、平均150元~300元も出せば宿泊には十分な部屋が確保出来ます。
観光名所の入場料
これも場所により異なり40元前後の場所もあれば、遺跡や国家地質公園等であれば150元以上する場合もあります。
食事代
高級店ではなく、通常の食堂で食べる場合の大凡の料金となります。
- 牛肉面、10元以下
- 拌面や炒面、10~20元前後
- 炒物、15~30元前後
- 串焼、5~10元前後
移動費
市内の路線バス:1~2元
中距離バス:10~30元(移動距離より異なり、3時間以内の平均値)
タクシー(チャーター):距離や拘束時間、片道or往復など、条件により全く異なる。「地球の歩き方」に書いてある料金よりも髙いと思っておいた方が良い。
+αの費用(人による)
Wifi
これも申し込む会社やプランにもよりますが、
イモトのWIFIであれば、中国で「1日500MBで640円~」となっているようです。
(※キャンペーン時の価格。)
海外旅行保険
これも申し込む会社やプランにもよりますが、
1日1,000円前後から選ぶ事が出来るので、3泊4日程度であれば、5,000円もあれば申し込み出来ます。
お土産代
これは、もう人によります。どこで、誰に何を買うのか、、、、。高級茶葉を買ったり、古美術品を買ったりする場合は、購入不可能な料金だったりするので、
帰国時に空港の中の土産物売り場で無難なお菓子を買う場合、1個30~50元以上とかがザラなので、ここで数人に買って帰る場合は、予算は大目にあった方がいいです。
因みに、私はこの記事のトップの画像にあるだけの食料品を買った際は470元かかりました。
ビザ代金
観光1次30日の普通申請で8400円~13000円程かかります。
※自分で申請するのか旅行会社に依頼するのかで異なります。
具体例
パターン1、節約旅行、地方都市2泊3日の場合
- パスポート:既に持っている
- 飛行機代:40,000円(※大体の平均値で算出。)
- ホテル代:4,800円/2泊3日(※1泊1室150元のランクのホテルで算出。)
- 食事代:3400円/3日間「※1日:朝10元(牛肉面)、昼20元(拌面)、夜40元(拌面+炒物)」
- 入場料:3900円(※40元×1ヶ所、100元×2ヶ所)
- 交通費:6000円(※1日目タクシーチャーター1回300元、2日目中距離バス10元×往復+タクシー20元×往復)
- WIFI:なし(通信はホテルのWIFI以外は我慢する)
- 海外旅行保険:なし(怪我がないように気を付ける)
- お土産:1600円(※自分+身内で100元程)
合計:59,700円
パターン2、ちょっと贅沢、地方都市2泊3日の場合
- パスポート:既に持っている
- 飛行機代:40,000円(※大体の平均値で算出。)
- ホテル代:14,400円/2泊3日(※1泊1室300元のランクのホテルで算出。)
- 食事代:7,700円/3日間「※1日:朝20元(牛肉面)、昼40元(拌面+炒物))、夜100元(火鍋や屋台)」
- 入場料:3,900円(※40元×1ヶ所、100元×2ヶ所)
- 交通費:9,600円(※1日目タクシーチャーター1回300元、2日目タクシーチャーター1回300元)
- WIFI:2,100円/3日間
- 海外旅行保険:5,000円/3日間
- お土産:4,800円(※自分+身内+勤務先で300元程)
合計:87,500円
個人的な感想
留学や観光で、過去に合計16ヶ月ほど滞在して思ったことを述べたいと思います。
お土産は何を買う?
家族や知人にお土産を買って帰る場合、無難な「お菓子」が多いと思いますが、正直心から喜ばれたことは少ないです。中国のお菓子って日本人の口に合うものは少ないです。月餅等の伝統的なお菓子に限らず、一見普通の市販のチョコやスナック菓子も、なんだか味が違うんです。(※そもそも日本のお菓子のクオリティーを超える国は中々ないので、口の肥えた日本人を舌を納得させるのは難しい。)
ですので、旅先で興奮して「これ美味しいからお土産にしよう!」と”本場の味!”を買って帰っても敬遠される可能性があります。(※勿論、中国好きの人は、喜んでくれます。)
空港の中にあり土産物売り場で無難なお菓子を買っておく程度の方がいいかもしれません。
WIFIは必要か?
これまで数社の海外用のポケットWIFIをレンタルして中国各地に行ったことがありますが、便利だった時と使い物にならなかった時と半々ぐらいでした。
正式な検証をした訳ではないので、社名は記載できませんが、酷い時は上海市内でも電波が全く入りませんでした。
勿論、場所的な影響はあると思いますが、あまり過度な期待はしない方がいいと思います。
最近の旅行では。緊急時の為に電話は受けらるようにしておき、データ通信はオフにして、必要な情報週数はホテルのWIFIで済ませるようにしています。
海外旅行保険は必要か?
留学や観光で、過去に合計16ヶ月ほど滞在した中で、海外旅行保険を使ったのは2回だけです。
1回目は、留学中の入院費用
2回は、留学中の物品の破損(ipodの修理)
どちらも、留学時の長期滞在時だけです。社会人になってからも、複数回(合計39日間)旅行としても中国に行っていますが、海外旅行保険には入っておらず、旅行期間中に必要な場面にも遭遇していません。
但し、これは”運が良かった”というものあります。海外旅行保険が必要となるのは、決して入院費用だけではなく、飛行機がフライトキャンセルになった際は、受託荷物が届かない場合等もあります。(プランによる。)
私は必要のないものは切り捨てるタイプなので、入っていませんが、入るべきか悩まれている場合は、とりあえず安いプランでいいので入っておくといいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?上記で案内したのでは、一つの例となるので、行先やどのような旅にするのかによって、費用は大きく異なってきますが、大体の目安として、このくらいになると思います。
旅行費用の大半を占めるのは国際線の海外航空券となるので、行きたい所は早めに決めておき、発売開始される時期に直ぐに購入するようしたいです。
旅慣れしている人や寝台列車を活用するのも、旅行費用を安く抑える方法の一つのですので、こちらの記事もどうぞ。
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周知の通り中国の物価は上がってきており、中国への旅行も決して安いものではなくなってきています。
しかし、それなりの金額を使って旅行に行っているからこそ、自分がやりたいこと、食べたい物、見たい物にはある程度お金をかけてもいいのでは?と思います。
旅の前後は日本での生活を少し節制し、折角の海外を思い残すことが無いように楽しみましょう。