日本の旅行者がシルクロードを訪れるシーズンは、「春のゴールデンウィークの4~5月」、「夏休みの7~8月」、そして「秋のシルバウィークの9月頃」が最も多いと思います。
ここでは主にシルクロードの中でも特に新疆の気候を中心に、ざっくりと紹介していきます。
新疆の気候をざっくりと説明
新疆の気候の大きな特徴は
- 空気が乾燥している
- 朝晩と日中の寒暖差が激しい!
- 日差しが非常に強い!
- 場所よっては厚い!寒い!が大きく違う
皆さんがよくイメージするシルクロードいえば、新疆の南疆ですが、ここの夏は暑い!
よく「空気が乾燥していれば、日陰に入れば涼しいでしょ」と言われますが、40度超える日はどこにいても厚いです。例え風が吹いても40度の空間を流れてきた熱風が身体にぶち当たるので涼しくもなんともないです。
逆に、北疆には草原や針葉樹の森も多く、夏でも夜になるとかなり冷え込む所もあり、薄着の服装だけで行くとかなり辛い思いをすることになります。
そうならない為に、次は北疆と南疆ごとに分けて、もう少しだけ詳しく説明します。
【北疆】アルタイ・ブルチュン
北疆は一般的なシルクロードのイメージとは違い、写真のような草原や針葉樹の森があるところもあり、非常に美しい自然が広がっています。そして北はモンゴル、ロシア、カザフスタンと接しており、同じ新疆でも南疆とは全く違う気候となっています。
「春(4~5月)」「秋(9月頃)」
朝晩
平均気温:0度~5度
体感温度:ダウンやコート等のしっかりとした羽織物が必要。
日中
平均気温:10度
体感温度:気温自体は高くならないが、日差しが強い為、日光が当たるところは「半袖+長袖シャツ」で行動できるが、日陰に入ると寒いので、こまめに調節が必要。
「夏(7~8月)」
朝晩
平均気温:10度
体感:朝晩は気温が低く、「半袖+長袖シャツ」が欲しい。
日中
平均気温:15度
体感温度:日が当たるところは「半袖1枚」でも過ごせるが、影に入ると涼しい。
【南疆】トルファン・カシュガル
一般的にシルクロードとして一番馴染み深いのがこの南疆でしょうか。南疆はタクラマカン砂漠や他にも不毛の乾燥した地域が広がっており、夏は非常に厚く過酷な地帯となります。
「春(4~5月)」「秋(9月頃)」
朝晩
平均気温:10度
体感温度:朝晩は気温も低く、比較的過ごしやすく、「半袖+長袖シャツ」があるとよい。
日中
平均気温:30度
体感温度:太陽が出ている間は暑く、半袖1枚で十分。日本の夏くらいのイメージ。
「夏(7~8月)」
朝晩
平均気温:27度
体感温度:太陽が出ていない時間帯はマシだが、少しでも太陽が出るとすぐに暑くなる。
日中
平均気温:38度
体感温度:非常に暑く、太陽が出ている間は、朝か夕方まで過酷な暑さが続く。風が吹くと熱風が襲ってくる。
観光地別、ピックアップ情報
新疆の気温は、ざっくりとは上記の通りとなりますが、観光名所の具体的に説明していきます。
【カナス湖】北疆:ブルチュン県北部
【日中】春秋であれば日が照っていれば「半袖+長袖シャツ」で行動できるが、影になると上着が必要になる。
【朝晩】春夏秋ともに非常に寒く、夜外に出る場合は、日本の真冬並みのダウンやコートが必要になる。ホテルの部屋に暖房が無い場合は、真夏であっても夜は厚い布団が無いと安眠できない。
【高昌古城、交河故城】トルファン地区
トルファン地区の暑さは名実ともに知れている通り、想像以上の暑さである。4月末で既に日本の真夏並みの暑さで、6月~8月は殺人的な暑さとなる。
特に真夏日は想像を超える暑さとなる為、相応の準備が必要となる。
- 最低でも1時間に1リットルの水分が必要。
- 帽子+サングラス、日焼け止め(SPF50以上)は必須。
この観光地は、最低1時間、全てを完璧に見て回るとなると6時間は必要となる。どれだけの時間をかけて回るかを決めて相当の水分を用意しておかなければいけない。
まとめ
新疆ウイグル自治区は広く、同じ季節でも場所によっては非常に温度が違います。
その為、複数の都市を周遊する場合、暑さと寒さの両方に対応する服装で行かなければなりません。
また、1日の中でも寒暖差が激しいので、こまめに調節できるように重ね着が基本になります。
次回、服装の選び方やおすすめを紹介するので、そちらもご覧ください。