新疆ウイグル自治区の旅の醍醐味として、食の楽しみがあるだろう。今回は新疆ウイグル自治区に行った際は、これだけは食べておきたい、おすすめの料理を紹介します。
主食
ポロ(抓饭)
ウイグル族の伝統的な主食の一つ。羊肉や人参を炊いたもので、ウイグルの炊き込みご飯のようなもの。大きな鉄鍋で大量に作る。ウイグル以外では本格的なポロは食べられないので、是非食べて起きたい一品。
尚、伝統的な食べ方では手で食べる。因みに肉ありと肉なしで料金は異なる。
伝統的なもう一つの食べ方として、ポロの上にヨーグルトをかけて食べることがあるが、個人的には別々に食べたほうが美味しい。
ラグメン(拌面)
ウイグル族の伝統的な主食の一つ。トマトやピーマン、羊肉を炒めた具材をウイグル特性の麺の上にかけたもの。具材は店によって異なり、量は全体的に多めであることが多い。
麺と具材が別々のお皿で出てくることもある。店によっては、麺だけを追加で注文することもできる。
トホクチュープ(鸡肉拉面)
羊肉で作るラブメンの鶏肉バージョンのようなものだが、非常に辛いのが特徴。
カシュガルでよく見かけた。
ケンメンソメン(炒面)
羊肉と野菜とウイグルの麺を一緒に炒めた、焼きうどんのような料理。新疆以外でも炒面という名前でよく目にすることがある。
デンデンソメン(丁丁炒面)
ケンメンソメン(炒面)の麺が細いブツ切りになったもの。これも、羊肉や野菜を一緒に炒めた具が入っている。
牛肉面
西北地方だけに留まらず中国各地で目にする牛肉面、中国に行ったことのある人であれば誰もが知っているであろう。あっさり目のスープに細い麺のシンプルな麺料理。
トッピングとしてゆで卵や少しの牛肉が乗っていることもある。
ナン(馕)
ウイグル族の代表的な主食の一つ。ウイグル族特性の釜戸であるトヌルで焼き上げたパン。焼きたては、外はカリカリ、中はモチモチ。新疆に来たときは、必ず食べておきたい絶品である。
エメッキ
ウイグルでポピュラーなナンの一つ。地方により、味や表面の文様がことなり、少し塩味が効いている。
クチャの大きなナン(エメッキ)
クチャにあるエメッキを基本にした非常に大きなナン。例え焼きたての絶品でも一人では食べきれない程の大きさである。
ギュッシナン(肉馕)
ナンの生地の中に羊肉を混ぜて焼いたもの。個人的にはエメッキか寒さの方が好き。
ギルダ
エメッキに続いてウイグルで最もよく食べられているナンの一つ。見た目の通り、エメッキよりも厚みがあるので、冷めると硬くなるので、あつあつの内に食べたい一品。
サムサ(烤包子)
羊肉と玉葱を薄く延ばした生地で包み、釜戸(トヌル)で焼いたもの。焼きたてはサムサは火傷しそうな程熱いが幾らでも食べらそうな程に美味しい。これもウイグル以外では食べられないので、是非満足するまで食べておこう。
ナンと肉入りスープ
エメッキの上に、肉料理を載せて出てくることもある。肉汁やスープがナンに染み渡り、また違った味わいが楽しめる。
肉料理
カワップ(羊肉串)
ウイグルを代表する肉料理、羊肉の串焼き。クミンが沢山振られており非常に良い香りだが、店によっては唐辛子が多いので辛いのが苦手な場合は、注文時に言っておくと少なくしてくれる。
トヌルカバブ
羊の串焼きを釜戸の中に吊るしてやいたもの。カワップよりも大きな羊肉であることが多く値段も少し高いが、香ばしく、これも新疆以外では食べられないので、見かけた際は是非食べておきたい。
ジカーカバブ
カワップの肝臓バージョン。好みが分かれる一品。日本で羊のホルモンを目にする機会は無いので、ホルモンに抵抗がない人は一度為してみるといいだろう。
ダパンジー(大盘鸡)
鶏肉、じゃがいも、ピーマンを煮込んだウイグル地方の名物料理。唐辛子が効いているので、非常に辛い。味は非常に美味しいが、辛いのと鶏の小骨が多いので、食べ終わる頃には疲れている、、、。
因みに、大盘鸡は名前に”大”という文字がつくように非常に量が多く値段も高い。中くらいの"中盘鸡”もある。(※写真は"中盘鸡”)
鶏の丸焼き(烤鸡)
鶏を一匹丸ごとを、肉は豪快に大きく切り焼いたもの。塩味が非常に効いており、おすすめの一品。夜一でよく目にすることがある。
魚の丸焼き(烤魚)
川魚に香辛料を沢山振りかけて炭火でやいたもの。水の豊富な新疆北部で食べたものが美味しかった。
軽食&飲料
ミルクティー(奶茶)
ウイグル族といえば、ミルクティー。朝食には硬くなってしまったナンをミルクティーに浸して食べるという。日本のミルクティーよりも少し濃厚で、砂糖ではなく塩を入れる場合もある。一つ注文してもお椀になみなみ出てくるので2人で一つで丁度よい。
ヨーグルト(かき氷風味)
粗く削った氷の上に、ヨーグルトとシロップをかけて、混ぜて食べるもの。夏の熱い新疆で、旅の一休みに是非食べておきたい一品。カシュガルでしか見かけなかった。
注文してから、目の前で氷を削って作ってくれる。
カワス
ウイグル族の伝統的な飲み物。蜂蜜のような甘みと微炭酸が特徴で、勿論ノンアルコールである。中国の中では新疆でしか飲むことが出来ないので、是非試してみたい。
果物
メロン(哈密瓜・伽师瓜)
メロンといえば、新疆を代表する果物の一つ。哈密瓜や伽师瓜がお勧めで、7月~8月は果物が最も甘くて美味しい時期。日本でもメロンは食べらられる、新疆のメロンも是非食べておきたい。
熟しているものは、滴るほどの果汁と口の中に広がる甘み。町の中には台車を引いた果物屋をよく目にするので、1つ買ってホテルに持って帰り堪能するといいだろう。
因みに、2019年の時点で街中では果物を切る程度のナイフでさえ販売されていないので、果物を買った際に切っておいて貰う方がいいだろう。
葡萄
メロンといえば、新疆を代表する果物の一つ。7月~8月、トルファンの葡萄溝では採れたての葡萄をその場で食べることが出来る。写真の葡萄は種無しだが非常に甘く絶品。ぜひ食べて欲しい。
搾り立てジュース
夏場は新疆の各地で搾り立ての100%の果物ジュースを飲むことが出来る。果物本来の甘みで、素朴ながら非常に美味しい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
新疆ウイグル自治区は、その地でしか食べることの出来ない料理が沢山あり、どれもこの地に興味のある人であれば、満足すること間違いありません。
この地に旅行に行った際は、観光と同じくらい食事を楽しむと旅は何倍も素晴らしいものになるはずです。
是非、思い残すことのないように、思う存分食べつくしましょう。
その他のおすすめ中国料理はこちらの記事で紹介しています。