これまでの中国の留学や旅行の時に体験した恐ろしい想いした出来事を紹介していきます。
恐怖の出来事パート1はこちら
真夜中の公安(2008年、四川省)
2008年、四川省のチベット文化圏を旅していた時のこと。
1日の行程を終えて、チェックイン済みのホテルに戻り、20時過ぎベッドに入った。
眠りについて少したった頃だろうか、急に扉を激しく叩く音で目が覚める。ドアの覗き穴から様子を伺うと、2名の公安の職員とホテルのスタッフが立っていた。
扉を開けると、公安の職員からパスポートの確認、来た目的、ここまでの移動手段、明日移行の工程を等、幾つか質問を受けた。
程なくして質問は終わり、公安は帰って言った。
同年のチベット族による抗議活動等で政府が敏感になっているのかもしれないが、真夜中の訪問は辞めて欲しい。
背後からの殴打(2008年、四川省)
2008年、四川省のチベット文化圏を旅行していた時のこと。
夕方、町中を歩いていると、背後から突如殴られたのである。殴られたといっても、リュックを背負っていたのと、そこまで強い力ではなかったので、少し前のめりに躓く程度で済んだのだが、後ろを振り返ると、そこにはチベット族を思しき男性が立っていた。男性はそのまま立ち去っていったが、その街に滞在中に2回同じ目にあった。
当時は2008年のチベット族と漢族との間で大きな問題が発生した時から、ほどなかった時期で、私を漢族と勘違いしてのことなのだろうか。
詳細は分からないが、とにかく怖かった。
寝台バス、真夜中の迷走(2011年、甘粛省)
2011年、西安から蘭州に向かう寝台バスでの出来事。夜10時過ぎ、目が覚めるとバスは真っ暗な所で停車していた。
最後に覚えている景色は、等間隔に街灯のある国道か高速道路のような道を走っていたはずだが、今は辺りに明かりの類は全くなく、バスのライトのみが唯一の光だ。
窓から外の様子を伺うと、運転手と同乗していた女性のスタッフがどこかに電話をしている。
その後、運転手は車に戻り、女性スタッフの合図をもとにバックをして方向転換を始めた。方向転換でバスのライトが辺りを順に照らすと、どうやらここは山の中のようで、かなり狭い所のようで、何度も切り返しをしていた。
その後、女性スタッフもバスに戻り再出発したが、走る道は明らかに大型の寝台バスが通るような道ではない。小型の車がギリギリ離合できそうな狭い道で、片側は急な山肌に見えた。
そんな道を結構なスピードで走っていき、30~40分ほど走った頃、通常の道に戻った。
不可解に落とされた札束(2011年、甘粛省)
2011年、甘粛省のチベット文化圏である郎木寺に行く為に、まず蘭州まで向かった時のことである。
西安から寝台バスに乗り、深夜1時、蘭州に到着した。バスターミナルは既に閉まっている為、バスはバスターミナル入り口の路上に停車した。
最初の内は、バスの周辺に多くの乗客がいたが、段々と迎えの車が来たり、街に消えて行ったりで、段々と少なくなり、30分もすると数人しかいなくなった。
これからどうしたものかとバスターミナル前の3段ほどの階段委座っていると、50代後半と思しき一人の男性が隣に座り、「どこから来た?」と話しかけてきた。
「西安から来た。」と答えると「西安人か?」と続けて聞いてくるので、「いや私の実家は長春だ。」と適当に嘘をついた。なんとなく、深夜のこの時間に外国人だと知られたくなかった。
それに、見た目で判断してはいけないが、身なりも汚く、明らかに怪しかった。
外国人だとバレないように言葉の正確さには最新の注意を払った。
二言三言話していると、そばを別の中国人男性が通り過ぎたのだが、男性はポケットから大きな100元札の束を落としたのだが、気づかずに歩いていってしまった。
大きさから見て2,000元分はゆうにあったと思われる。
隣に座っていた怪しい男性は、すぐにその札束を拾いポケットにしまい、私に向かって「誰にも言うなよ。」と言ってきた。
私は「俺には関係ないことだ。」と返したが、現金を拾った男性はその場を立ち去るわけでもなく、私の隣に座り続けている。
心臓の鼓動は一気に高まり”ここにいてはいけない”と気が付いた。
”行くところもないが、このままここに居れば、犯罪に巻き込まれるだろう。″、そう思い兎に角立ち上がり、バスターミナルを離れた。
その後、ホテルの看板を探し、数時間だけでも部屋に入れないか聞いて回るが、満室や外国人宿泊不可等の理由で断られ、結局あてもなく歩き続け、気が付くと日が昇り始めていた。
あのまま、あの場所に居たら一体どうなっていただろうか。
私の想像では、怪しい男性も、現金を落とした男性もグルなのではないだろうか。
何が起こったかは分からないが、普通じゃない危険は空気が漂っていたのは確かである。
まとめ
どうでしたでしょうか。これらは私が実際にこの身で体験した出来事です。「中国ならありそう」と思う方もいると思いますが、実際に起こると結構怖いことです。
恐怖の出来事パート1でも紹介していますので、そちらもどうぞ。