旅行記

【最新情報】新疆ウイグル自治区の現状・治安《危ないの?行って大丈夫?》

トルファン街並み新疆ウイグル自治区は中国北西部に位置する少数民族ウイグル族の自治区で、シルクロードとしても有名で、美しい自然や歴史的建造物、遺跡等の見所が沢山ある観光地ですが、2009年には大規模な暴動があり、その後も各地で色々と問題が起こっているのは、ニュース等で見られて知っている方も多いと思います。

私自身が行った経験をもとに、実際どうなのかを紹介していきます。

 

■2019年(春)新疆ウイグル自治区の現状

日本でもウイグルでの再教育施設の問題があって程ない頃に訪れました。

政府による監視が凄まじい

一番印象深いのは「政府による監視が凄まじい」ということです。

街の至る所に監視カメラが設置されており、公安の派出所が至る所にありました。

日本でコンビニを探すよりも簡単に見つかります。

また、鉄道は勿論、バスのチケットの購入にも身分証の提示が必要となります。

そして、街から街に移動する際は何箇所にも渡って検問所が設置されており、出る時、入る時、その都度、身分証の提示及び外国人は公安の派出所で登録作業が必要となります。

誰がどこに向ったのか、出入りを全て監視・記録しているようです。

 

 

街全体が警戒態勢

ウルムチ構内1

駅、スーパー、ホテル、飲食街、商店等、街の至る所に金属探知機やセキュリティーゲートが設置されており、こちらもその都度、身分証の提示が必要となります。

 

文化や書籍の規制

民族衣装であるドッパや、スカーフ等で顔を覆っている女性が非常に少なっていました。

政府が規制しているとの声を聞きます。

これは根拠はありませんが、以前(2011年)は書店で販売されていた「民族の歴史書籍」や「民族言語の教科書」等が全く売られていませんでした。

 

非開放地区が増えている?

実際に遭遇したのは、1つだけですが、「新疆ウイグル自治区の尉犁県」近郊を訪れようとした際に、以前は外国人も行くことが出来たのですが、2019年時点では立ち入りが制限されています。

 

結論:身の危険は無いが、旅行するのに不便

【不便なこと】

この通り、政府による監視や規制、制限が非常に厳しいものとなっています。

何が不便かというと、中国人の身分証(中国居民身分証)は殆どがICチップが埋め込まれており、身分証確認の際に機械にかざすだけで、「ピッ」っとすぐに認証出来るのですが、
それを持っていない外国人はパスポートを提示するしかないのですが、これが非常に面倒なんです。
新しく都市を訪れた時は、ます最寄りの公安局にて登録手続を行う必要があり、この登録作業を行わければ、どこにも入ることが出来ません。

その為、旅行中に何度も公安局に足を運び、旅行の行程や経緯を説明し、施設への入場時には毎回パスポートを提示する、、、疲れます。

【身の危険は無い】

テレビで報道されいるような危険な状況にはこれまで一度も遭遇したことはありません。
上記の通り、非常に面倒なことの連続ですが、公安の職員も決して怖い雰囲気はなく親切な人が多かったです。
また、地域全体のモラル等もあがっており、こちらも親切な人が多くなっているように感じまいた。

 

新疆ウイグル自治区の現状に思うこと

私は過去2011年にも新疆ウイグル自治区を訪れており、その頃から公安による警戒がされていましたが、最近の監視・規制には驚かされます。

同自治区の地方都市の漢族の運転するタクシーに乗った際の会話の中で、

「新疆ウイグル自治区は中国の中で最も治安が良い。公安の数を見れば分かるだろ?皆安心だ。」
「漢族がこの街に移住してきて私で2世代目になった。我々が来てから街は大きく発展した。」

また、別の都市にて、ウイグル族のドライバーが運転するタクシーに乗った際、

会話の中で「現在はウイグル語を読み書き両方が出来る若者が減ってきていると言っていた。」
そして、こちらが拙いウイグル語で話しかけると、すごく楽しげに話をしてくれた。

しかし、今の現状についてそれとなく質問をしたところ、遠回しに回避されてしまった。

 

それぞれ皆が本心では何を思っているのか、考えずにはいられなかった。

政治的・情勢が非常に複雑な地域であるのは周知の事実だが、冒頭でも触れたとおり、美しい自然や歴史的建造物、遺跡等の見所が沢山ある観光地としても素晴らしい地域なので、観光として訪れやすくなることを願う。

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