2022年8月29日の入国分から、入国時の検疫措置が緩和されました。
この記事では、シンガポールに入国する為の条件や手順をご紹介していきます。
シンガポール入国前にやること
【出発準備①】渡航条件の確認
無査証滞在の再開
入国制限撤廃に伴い、日本国籍の無査証滞在が再開されています。
日本国籍を有する場合、30日以内の観光・ビジネス(商用)・外交・公用目的での滞在はビザが不要となります。
▼無査証滞在の条件
入国目的:観光・商用・外交
滞在日数:最大30日(入国審査官の判断)
旅券残存:入国時6ヶ月以上
必要書類:出国用航空券、十分な滞在費
【注意】
滞在可能日数は14~30日間となり、詳細は現地の入国審査官の判断となります。
2022年3月11日から、入国審査時の「入国スタンプ」が、「電子訪問パス(e-Pass: Electronic Visit Pass)」へと変更となっています。
実際の入国可能日数がメールで届くので、必ず確認するようにしましょう。
※電子入国カード(SG Arrival Card)に記載したメールアドレスに、実際の入国可能日数がメールで届くので、必ず確認しましょう。
※電子訪問パスに記載の日数を超えて滞在したい場合は、期限内に延長手続きを行ななければいけません。(最大合計89日まで)
入国条件(2022.08.29-更新-)
「ワクチン完全接種者」
- 入国前の検査:不要
- 入国後の隔離:不要
- 入国時の検査:不要
- 入国承認申請:不要
- 入国時の査証:不要
- 入国時の手続:「電子入国カード(SG Arrival Card)」の提出、 「アプリ(TraceTogether)」のインストール
「ワクチン未接種・接種未完了者」
- 入国前の検査:陰性証明書(出発2日前以内のPCR検査 または 迅速抗原検査)
- 入国後の隔離:不要(2022.08.29から不要)
- 入国時の検査:不要(2022.08.29から不要)
- 入国承認申請:必要
- 入国時の査証:不要
- 入国時の手続:「電子入国カード(SG Arrival Card)」の提出、 「アプリ(TraceTogether)」のインストール
ワクチン未接種・接種未完了者がシンガポールへ入国する場合、渡航前に「入国承認申請(Entry Permission)」が必要となります。
(※「シンガポール市民」「永住者」「13~17歳の長期パス保有者(原則承認保有者を含む)」を除く)
→2022.08.29から不要となりました。
【例外】
・医学的にワクチン接種が不可能な場合(長期滞在パス保持者)
・13~17歳までのワクチン未接種者(長期滞在パス保持者)(※入国時は「7日間隔離」+「隔離終了前PCR検査」+「到着後ワクチン接種」が必要)
・入国承認を得た「長期滞在パス保持者」及び「短期訪問者」
【今後の予定】2022年7月1日の入国から、全ての長期滞在パス保持者(13歳以上)は、医学的にワクチン接種が不可能な場合を除き、入国前にワクチンの完全接種が義務付けられる予定となっています。
【IPA所持のワークパーミット所持者】
2022年5月1日から、IPAを所持し、マレーシア以外のワークパーミットの所持者でワクチンを完全接種している場合は、入国承認申請が不要になっています。(※「PDPP/出国前準備プログラム」の利用可能国に該当する場合は、入国前に2日間のPDPPを受ける必要があります。)
【IPA所持のワークパーミット所持者(非マレーシア人)】
2022年5月1日から、建設・海事・プラントメンテナンス(CMP)分野でIPAを所持するワークパーミット所持者(非マレーシア人)は、入国承認申請が不要となります(※入国時に出稼ぎ労働者用センターで onbording を受けるためのスロットを予約が必要となります。)
入国承認申請(Entry Permission)について
入国承認申請の要・不要は以下の通りとなります。
【シンガポール市民・永住権所持者】
ワクチン完全接種者(12歳以下の子供を含む):入国承認申請は不要
ワクチン未接種・接種未完了(13歳以上対象):入国承認申請は不要
【短期訪問者】
ワクチン完全接種者(12歳以下の子供を含む):入国承認申請は不要
ワクチン未接種・接種未完了(13歳以上対象):入国承認申請が必要
【建設、海事、プラントメンテナンス分野にてIPAを所持する非マレーシア人の労働許可証所持者】
「PDPP・出国前プログラム」が必要
【陸路で入国する外国登録車両の運転手】
「通行許可証・Autopass」「自動車入国許可・VEP」が必要
【医学的にワクチン接種が不可能な18歳以上のMOE・MOM長期滞在パス所持者】
入国承認申請が必要
【18歳以上の永住者IPA・ICA長期訪問パスIPA所持者】
入国承認申請が必要
【扶養家族パスIPAを所持するシンガポール市民(養子含む)・永住者の家族(養子含む)】
入国承認申請が必要
マレーシアからの陸路入国の場合
2022年4月1日から、マレーシアとの陸路の国境再開及び公共交通機関(高速バス・観光バス・送迎バス・タクシー等)の運行が再開されました。
これに伴い、「マレーシア(ジョホール州 /ジョホールバル)」〜「シンガポール」を陸路で移動する場合、ワクチン完全接種者は、「出発前」「到着時」の新型コロナウィルスの検査が不要となります。
▼まとめ(マレーシア→シンガポール)
ワクチン完全接種者(12歳以下の子供を含む):「出発前検査:不要」「到着後の隔離措置:不要」
ワクチン未接種・接種未完了(13歳以上対象):「出発前検査:不要」「到着後の隔離措置:7日間」
チャンギ国際空港での乗り継ぎの場合
2022年2月21日から、シンガポール「チャンギ国際空港」での乗り継ぎの場合、事前のPCR検査が不要となりました。
【注意事項】
検査不要はシンガポールでの入国を伴わない乗り継ぎの場合に限られます。
【出発準備②】シンガポール行き航空券の手配(2022.06.28-更新-)
現在、日本〜シンガポール間のフライトの数は以前と比べて非常に少なくなっており、航空券の価格に関しても依然と比べると非常に高額なものとなっています。
運航本数も少ない為、スケジュールの確認など早めに行っておくようにしましょう。
▼成田〜シンガポール
JL711便:成田〜シンガポール、運航曜日:月火木土
JL712便:シンガポール〜成田、運航曜日:月火木土
NH801便:成田〜シンガポール、運航曜日:月水金土日
NH802便:シンガポール〜成田、運航曜日:月火木土日
SQ637便:成田〜シンガポール、運航曜日:火木土日(7/26から毎日運行)
SQ638便:シンガポール〜成田、運航曜日:月水金土(7/25から毎日運行)
SQ11便:成田〜シンガポール、運航曜日:毎日(7/25から毎日運行)
SQ12便:シンガポール〜成田、運航曜日:毎日(7/25から毎日運行)
ZG53便:成田〜シンガポール、運航曜日:水金日
ZG54便:シンガポール〜成田、運航曜日:水金日
▼羽田〜シンガポール
JL37便:羽田〜シンガポール、運航曜日:火水木金土
JL36便:シンガポール〜羽田、運航曜日:火水木金土
NH841便:羽田〜シンガポール、運航曜日:木日
NH844便:シンガポール〜羽田、運航曜日:木日
SQ635便:羽田〜シンガポール、運航曜日:火木日(7/25から毎日運行)
SQ634便:シンガポール〜羽田、運航曜日:火木日(7/25から毎日運行)
▼中部〜シンガポール
SQ671便:中部〜シンガポール、運航曜日:水土日
SQ672便:シンガポール〜中部、運航曜日:水土日
▼関空〜シンガポール
SQ623便:関空〜シンガポール、運航曜日:毎日
SQ622便:シンガポール〜関空、運航曜日:毎日
▼福岡〜シンガポール
SQ655便:福岡〜シンガポール、運航曜日:木土
SQ656便:シンガポール〜福岡、運航曜日:木土
【出発準備③-A】ワクチン接種証明書の取得(隔離免除を希望する場合)
入国後の隔離を免除される為には、規定に沿ったワクチン接種証明書が必要となります。
(12歳以下の子供を除く)
シンガポールの到着2週間前以上に以下の条件1~2のいずれかを満たしていること。
【条件1】世界保健機関の緊急使用リストに記載されているワクチンを「規定回数」及び「最小投与間隔期間」を満たしていること。
【条件2】ワクチン接種前にコロナに感染し、感染の診断から28日後以降に以下の対象のワクチンを1回以上接種していること(感染の証明する証明書が必要)
▼対象のワクチン
【2回接種型】
- 「Pfizer/BioNTech」(BNT162b2/COMIRNATY Tozinameran (INN))※最小投与間隔期間:17日
- 「Moderna」(mRNA-1273/Spikevax)※最小投与間隔期間:24日
- 「AstraZeneca」(AZD1222-Vaxzeveria (ChAdOx1_nCoV-19))※最小投与間隔期間:24日
- 「Serum Institute of India」(Covishield (ChAdOx1_nCoV-19))※最小投与間隔期間:24日
- 「Sinopharm」(SARS-COV-2 Vaccine (VeroCell), Inactivated (InCoV))※最小投与間隔期間:17日
- 「Sinovac」(COVID-19 Vaccine (Vero Cell), Inactivated/Coronavac)※最小投与間隔期間:13日
- 「Covaxin」(Bharat Biotech BBV152 COVAXIN)※最小投与間隔期間:24日
- 「Novavax」(NVX-CoV2373/Covovax/Nuvaxovid)※最小投与間隔期間:17日
【1回接種型】
「Janssen」(Ad26.COV2.S)
▼ワクチン接種証明書の条件
【紙タイプ】以下の項目が記載されていること
・パスポート記載の氏名
・生年月日 または パスポート番号
・接種した国・地域
・ワクチンの名称・種類
・接種日
【デジタルタイプ】
以下のサイトにて有効性の確認が可能
【出発準備③-B】陰性証明書の取得(ワクチン未接種・接種未完了者の場合)
「ワクチン未接種・接種未完了者」は、出発の2日前に医療機関にて受診した「PCR検査」または「迅速抗原検査」の陰性証明書が必要となります。
出発空港でのチェックイン時とシンガポール入国時に提示が必要となります。
▼陰性証明書の条件
検査方法:「PCR検査」「迅速抗原検査(ART)※医療機関で受診」
検体採取:指定なし
受診期間:出発2日以内(例6月17日11:00発の場合、6月15日以降に受診)
医療機関:指定医療機関(参考リンク)
証明書類:紙タイプ(デジタルも可能だが、印刷物は必要)
記載言語:英語
記載事項:「陰性結果」「検査日」「パスポート記載の名前」「生年月日・国籍・旅券番号・国民識別番号のいずれか」
【出発準備④】電子入国カード・健康申告書の提出
シンガポールへの全ての入国者は、到着の3日前以降に「電子入国カード・健康申告書」の提出が必要となります。
※2022年4月15日から、ワクチンを完全接種した「シンガポール市民」「永住者」「長期滞在パス保有者」が陸路で入国する場合、健康申告は不要となります。
アプリまたはブラウザから提出を行います。
必要事項を入力し、審査が完了すると「許可書」が発行されます。
出発空港でのチェックイン時とシンガポール入国時に提示が必要となります。
【出発準備⑤】接触者追跡確認アプリ「 TraceTogether」 をダウンロード
ダウンロードの義務があるかは不明ですが、入国審査時に「追跡確認アプリ TraceTogether」のダウンロードの確認などがある可能性があるので、準備を行なっておきましょう。
シンガポール到着後にすること
ステップ1:入国手続き
ワクチン完全接種者の場合
▼「入国審査」
飛行機から降機後、入国管理官に「パスポート」「SG Arrival Card(電子入国カード)などの必要書類」を提出します
審査後「SG Arrival Card」に登録したメールアドレスに、e-Pass(電子訪問パス)が送付されます。
こちらに、確定した滞在可能日数が記載されているので、しっかりと確認しましょう。
▼「受託手荷物受取」
▼「税関検査」
申告する物が無い場合は「グリーンチャネル」
申告する物がある場合は「レッドチャネル」に進みます。
▼「市内へ」
タクシーや公共交通機関を利用して移動が可能となります。
【注意事項】
到着時に症状があると判定された場合は、追加の検査を求まれる場合があります。
「費用」迅速抗原検査:30SGD、PCR検査:138SGD
▼自動化ゲートについて
一定の条件を満たす場合、入国審査時に自動化ゲートを利用できます。
【利用可能な対象者】
- 「シンガポール市民(6歳以上)」「永住者(6歳以上)」「長期滞在パス保有者(6歳以上)」で、指紋などの生体認証情報を登録済みの者
- 「就労パス(就労許可、Sパス、雇用パス、扶養家族パス)保有者」で、指紋などの生体認証情報を登録済みの者
- シンガポール渡航者で、入国管理局にFrequent Traveller Programme(FTP)登録がされている渡航者
日本国籍は、以下に該当する場合、 Frequent Traveller Programme(FTP)に登録可能。
- 「6歳以上」+「旅券残存期間6ヶ月以上」+「過去24ヶ月以内に2回以上のシンガポール渡航歴」の者
- 「APECビジネストラベルカード保有者」
【登録場所】以下の場所にて登録が可能
ICA Building
Changi Airport Terminal 3
Woodlands Checkpoint
Tuas Checkpoint
ワクチン未接種・接種未完了者の場合(2022.08.29-更新-)
「ワクチン未接種・接種未完了者」は、シンガポール到着後7日間は、隔離措置が実施されます。
隔離場所:「自宅」「ホテル」のいずれか
※自身で選択可能となりますが、政府の基準を満たさない場合は、政府指定施設での隔離となります
→2022.08.29から不要となりました。