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【海外旅行】航空券で行き帰りで違う航空会社の注意点

海外旅行の航空券で、行き帰りで航空会社が違うという経験はありませんか?

航空券は往復同じ航空会社となるのが基本ですが、ネットや旅行会社で行きと帰りで航空会社が違うというチケットが販売されている事もあります。費用が安く済むというメリットもありますが、購入にあたって、注意して置かなければならない点がありますので、案内していきます。

【海外旅行】航空券で行き帰りで違う航空会社の注意点

行きと帰りで航空会社が違うチケットとは

基本的には往復共に航空会社を統一することが基本になるのですが、旅程やフライトの組み合わせ上、往路と復路で航空会社が別々になる場合もよくあります。

旅程の種類

  • 単純往復

    中国国際航空:東京→北京
    中国東方航空:北京→東京
    →時間を最優先に旅程を組む場合、このパターンになる事もあります。

  • オープンジョー

    北京首都航空:関空→杭州
    ~陸路移動~
    上海吉祥航空:南京→関空
    →行と目的地と、帰りの出発地が別々の場合、就航している航空会社が同じでない場合が多く、直行便を選ぶ場合、このパターンになる事が多いです。

  • 周遊旅行

    中国国際航空:東京→北京
    中国国際航空:北京→広州
    中国南方航空:広州→関空
    →各地を周遊する旅程の場合、全てを同じ航空会社で統一する事が難しく、違う航空会社が入る事は珍しくありません。

そして、この時に考えるべきは「航空券はどのような組み合わせにするか?」ということです。

  • パータンA:旅程すべてを1枚の航空券にまとめる
  • パターンB:それぞれ片道チケットにする

どちらかのパターンであっても販売されている以上、搭乗に問題はありませんが、メリット・デメリットが存在します。

少しややこしいですが、見ていきましょう。

 

行きと帰りで1枚の航空券にまとめる場合の注意点

※イメージ画像です。

違う航空会社を1枚の航空券にまとめる場合、同じ航空会社で揃える場合に比べて少し割高ではありますが、往復航空券の運賃が使用できる為、片道航空券を2枚購入するよりは費用を安く抑える事ができます。

但し、注意点としては、「フライトキャンセルやスケジュール変更の時に手続きが複雑になる(時もある)」という点です。

出発前や出発後にフライトキャンセルや大幅なスケジュール変更が発生した際は、基本的には発券を行った航空会社が行うのですが、通常通りにいかなかったり、処理に非常に時間がかかる場合もあります。

 

▼パターン1

発券航空会社:○○航空

往路:7/1、△△航空、関空~上海
復路:7/3、○○航空、上海~関空

出発前に、往路のフライトが欠航となったので、払い戻し申請を行いたい。

≪各航空会社の主張≫

  • 発券航空会社
    「欠航になったのは△△航空ですので、△△航空に申請して下さい。」
  • 運休になった航空会社
    「チケットの発行は〇〇航空ですので、こちらには権限がありません。」

フライトキャンセルやスケジュール変更が発生した際の対応は基本的には発券を行った航空会社が行うのであり、通常は同じアライアンスであれば互いにフォローしあうのはずですが、通常通りにいかない場合もあり、最悪の場合、各航空会社が処理をたらい回しにするというケースも起こりえます。

 

 

▼パターン2

発券航空会社:○○航空

往路:7/1、△△航空、関空~上海
復路:7/3、○○航空、上海~関空

出発当日に、往路のフライトが欠航となったので、当日△△航空のチェックインカウンターで振替便を案内されて上海に行った。
帰国日に、上海の○○航空のチェックインカウンターに行ったら、往路が未使用の状態なので、復路便には乗れませんと言われた。

≪各航空会社の主張≫

  • △△航空の主張
    フライトキャンセルの為、振替便は用意しましたが、発券航空会社は○○航空の為、こちらには往路のチケットを使用済みにする権限がありません。○○航空に依頼して下さい。
  • ○○航空の主張
    振替便は△△航空が用意したので、こちらにはその情報がないので、往路を使用済みにする事が出来ません。

基本的には、往復航空券は最初の工程から順番にしようしないといけません。そして、通常の往復チケットでも振替便や代替便で目的地に行った場合、往路の航空券の使用済み処理に時間がかかる場合があります。

それが、航空会社が別々の場合、より一層面倒になる場合があります。

 

運賃規則に要注意

それ以外にも、運賃規則は最も厳ししいものが適応されるという点にも注意が必要です。

往路は、日程変更不可、払い戻し有料で可能。
復路は、日程変更不可、払い一切不可。

この場合は、復路の規則が適応されて、日程変更も払い戻しも一切不可となります。

 

 

行きと帰りで片道ずつのチケットの注意点

行きと帰りで航空会社が違うので、航空券を往路と復路で片道航空券を購入するという一番単純な方法です。片道航空券なので割高ではありますが、フライトキャンセルやスケジュール変更などの際の精算方法が単純です。

 

但し、片道航空券は完全に独立した航空券となるので、往路の航空券がフライトキャンセルになり、旅程が大幅にズレたとしても、復路の航空券への保証は一切ありません。

また、次の様な乗り継ぎを行う旅程の場合にはより一層の注意が必要です。

同日中に日本から韓国経由で中国に行く

日本~韓国:〇〇航空 / 片道チケット
韓国~中国:△△航空 / 片道チケット

出発前に〇〇航空に大幅な遅延が発生し、△△航空に乗れなかった。

こちらも上記と同様、片道ずつ完全に別のチケットとなっているので、△△航空の分は一切の保証が有りません。

同一中の乗り継ぎの場合には、特に注意が必要です。

尚、同じ航空会社であっても、行きと帰りで航空券を片道航空券として別々に購入していた場合、往路でフライトキャンセルやスケジュール変更が発生しても保証を受けられない可能性があるので、十分に注意しましょう。

まとめ

一番良いのは、同じ航空会社で1枚のチケットとして、往復航空券を購入することですが、旅程や予算の関係で色々な航空券の組み合わせになることもあると思います。

 

個人的には、異なる航空会社の旅程を組む場合は、航空会社毎に別々にチケットを購入する方が、まだトラブルが少ないのではないかと思います。

勿論、旅程に影響が出るほどのスケジュール変更などが発生しなけば何も問題はないのですが、そんな時に限ってトラブルが発生するのが海外旅行です。

 

自分自身の旅行への対応力がどの程度あるのかを改めて確認して決めると良いかもしれません。

また、今回ご紹介したトラブル発生時の諸問題は、可能性の一つであり、必ず起こるというものでもありません。

 

皆さんのチケットの購入の選択肢して、参考にしていただければ幸いです。

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