旅行業界では様々な専門用語を使って日々業務が行われています。今回は数ある航空券に関する専門用語の中から、上級編として、一般の旅行者の人があまり目しない、普段聞いたことがない用語を紹介していきます。
問い合わせの際にこれらの用語を使うと「こいつ知ってるな」と思われることでしょう。
航空券の業界用語一覧
ア行
インターライン
運送が複数の航空会社にまたがること
インファント
座席を使用しない2歳未満の幼児。
インボラアップグレード
オーバーブッキングなどで、エコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードされることを指す。
ウィークコード
週末・平日を識別するコード。W:週末、X:平日
ウェイティング
キャンセル待ち
エアオン
エアーオンリーの略。航空券だけの購入のこと。
エンドース
何らかのトラブルが発生した際に、他の航空会社に振り替え可能か裏書したもの。
オープンジョー
行きと帰りの出発空港が異なり、その2都市間は航空券が含まれない旅程のこと。到着地と出発地が異なる旅程も指す。
カ行
ゴーショウ・GO SHOW
予約・購入をしていない状態で、出発当日に直接空港に行き搭乗すること。
サ行
ストップオーバー
タ行
タリフ
運賃の価格やルールが記載されている公式の運賃表。
ダイバート
天候や機材トラブル等の不測の事態に当初の目的地以外の空港等に着陸すること。
通し運賃
国際線から国内線など、中間地点を含む旅程で、一つの運賃で計算された運賃。適応条件として経由地での乗り継ぎが24時間以内であることなどがある。
ナ行
ノーショウ・NO SHOW
出発当日連絡なしに空港に現れないこと。航空会社により罰則規定がある。
ハ行
プッシュ
希望する運賃やフライトのキャンセル待ち取れるように、航空会社へお願いすること。
プライベート運賃
公示運賃とは違い、航空会社が特定の旅行会社に限定した料金。大手の旅行会社や特化型の旅行会社はこのプライベート運賃を活用して、他社に料金面での差を付けることが多い。
プレートキャリア
航空券の発券を行った航空会社。
別冊発券
別切り(ベツギリ)とも呼び、一つのPNR(予約記録)の旅程を分けて発券すること。
ラ行
リバリデーション
リバリとも呼ぶ。フライトキャンセルの際の振替など一定の条件の時に行われる作業。リイシュ―・REISUEとは違い航空券番号は変わらない。
リファレンスナンバー
航空券の記録を作成した際にアルファベット6文字で構成される予約番号こと。リファレンスナンバーには、旅行会社用と航空会社用の2種類がある。eチケットお客様お控えにもこの2種類が記載されているので、航空会社への手続きの際には、この航空会社のリファレンスナンバーを併せて伝えると、スムーズに話が進む。
アルファベット・数字
ADD-ON運賃
航空券用語では国際線に国内線を付け足す場合の追加料金のこと
CONJUNCTION TICKET
1旅客につき、2券番以上使用する航空券。
EMD
手荷物や機内食等付加サービスの利用料の支払いや、旅程の変更時にかかる手数料の支払い等に利用される電子クーポン
Fare Basis
英数字で構成された、運賃の種別を表すコード。
FIT
団体旅行やパッケージツアーではなく個人旅行のこと。
GDS
コンピュータを利用した 旅行関連の予約・発券システムの総称のことで、旅行会社がチケットの手配を行う際に使用している端末のこと。
HK
航空券の予約状況を表す用語のひとつで、「予約確保出来ている状態」のこと
IATA
国際航空運送協会のことで、世界の航空運輸企業の業界団体。フルサービスキャリアの多くがIATAに加盟している。航空券業界にはとって重要な組織。
INF
インファントの略。
MCT
各空港での飛行機の最低乗継時間のこと
PNR
リファレンスとも呼び、航空券の予約記録のこと。氏名、航空会社、便名、予約クラス、フライトスケジュールなどが登録されている。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段あまり聞き覚えの無い言葉が多かったと思います。しかし、これらの用語は旅行業者が日々業務を行う中で当たり前のように使っている言葉です。
旅行会社への問い合わせの際に、さりげなくこれらの言葉を織り交ぜてみてはいかがでしょうか。
「こいつ知ってる奴だな」と思われることでしょう。
もう少し簡単な初級編はこちら。