これまで中国国内で非常に厳しい規制が敷かれていましたが、3月に入り中国各地で少しずつ規制が緩和されてつつあります。
しかし、依然として移動や行動において規制がかかっており、日本人など外部からの入域者に対しては強制的な隔離措置を実施している都市もあるので、注意が必要です。
山東省以外の情報はこちらをご覧ください。
中国各地の移動・入域制限
省全域共通事項
- 「県・市・区」の単位ごとに低・中・高リスク地区等、に分けて、規制エリアを地域の最小単位まで精細化し、単位毎に必要な予防措置を行う。
- 企業,事業所は、全ての従業員に対して厳格な健康管理措置を実施。
- 復職者の名簿を作成し,省外から戻った従業員は復職前に一律自宅にて14日間の隔離観察を実施。
- 午前午後一回ずつ体温測定を行い,異常が見られる場合はすぐに受診を手配し,出勤する従業員は一
- マスクを着用すること。会議等の人が集まる活動を停止又は減らさなけれならない。
青島市
- 他人の家を訪問しない,集まらない,極力外出をしない。
- 各家庭1名に限定して生活物資を調達することを奨励する。
- 市内のすべての施設、区画に進入する際は一律検温・身分証提示・登記を行う。
- 部外者,部外車両は一律厳格に規制,宅配便や出前は非接触配送を行うこと。
- 発熱,せき等の症状が出た場合,すみやかに指定病院の診察を受けること。
- 確定診断患者が発生した社区は,状況に応じて区域等の単位で隔離を行う。
- いかなる社区も自己の判断で封鎖,交通遮断や出入禁止等を行ってはならない。
- 「湖北省等の重点感染地域への渡航歴がある者」「重点地区渡航者のうち、発熱・呼吸道症状があるものとの接触した者。」は、 青島に戻った日から14日間の自宅隔離措置を実施。
- 疑似又は確定症例者との密接接触者はすべて集中隔離,医学観察受ける必要がある。
- 要求に従わない場合、法律により罰せられる。
- すべての青島市に来る者は,入境する際に体温測定と健康調査票を記入しなくてはならない。戻った後は必ず,社区,ホテル等の居住所に報告した上で,毎日自身で体温測定をしなくてはならない。極力外出を控え,外出する際はマスクを着用しなければならない。
- 地下鉄・バス・タクシーの利用の際には、実名登録した上での利用が必要となる。
中国国外からの入国時に以下“4つの状況”に当てはまる場合は,隔離措置が実施される。
- 疾病地域の渡航歴又は居住歴があり且つ発熱又は呼吸器症状がある。
- 新型コロナウイルス感染者との接触歴がある。
- 利用した交通機関において発熱症例が発生した。
- 入国検疫検査中に発熱又は呼吸器症状がある。
上記項目に当てはまらない場合も、以下の措置が実施される。
その居住地の手配する車両によって空港から移動しなければならず,居住地またはは指定されたホテルにて14日間の自宅隔離を行うこと。
済南市
市内すべての社区は一律「24時間封閉式管理」を実施する。居住者は進入する際体温測定,部外者,部外車両は厳格に規制する。
すべての市民は一律,他人の家を訪問しない,集まらない,外出時は必ずマスクを着用する。宅配便や出前は非接触配送を実施する。省外から来る(戻る)人員は一律自ら社区に報告をし,検温や医学観察等の措置を受けなければならない。
すべての社区内では密閉空間において,研修,会議,娯楽,運動等の人が集まる活動を行ってはいけない。市民は発熱,咳等の症状がある場合,先ずは社区に報告,必ず指定医院の発熱外来を受診しなければならない。報告を偽ったり,怠ったり,遅れたりすることは禁止。
防疫規定に違反する者は,一律法により責任追及を受け,直ちに厳格に処罰する。
省外から来る(戻る)人員は,居住する社区に電話で報告しなくてはならず,自ら進んで隔離医学観察を行わなければならない。観察期間は少なくとも市に入ってから14日間。
市民は毎日自ら1日2回体温を測らなくてはならず,体温が37.3℃を超えた場合は,所属先単位がある場合はその所属先に,ない場合は居民委員会に事実を報告しなければならない。単位又は居民委員会は記録した上で,その者を自らもしくは救急車で発熱外来に送り受診させなくてはならない。
煙台市
- 市内のすべての社区は「24時間封閉式管理」を実施する。部外者及び部外車両を厳格に規制し,進入が必要な場合は必ず検温と登記を行う。確定症例者が生じた社区は厳格隔離を実施。
- すべての住民は他人の家を訪問しない,集まらない。仕事,受診,必需品の買い出し以外,基本的に外出を控える,外出の際は必ずマスクをする。
- すべての市外から来る(戻る)者,感染状況が深刻な地区の者と接触した者及び密接接触者と居住,生活,仕事,集会,宴会等を行った者は必ず居住地の委員会に報告し,検査防疫措置を受けなければならない。
- 自宅隔離される者は一律外出してはならず,訪問を受けてはならず,厳格に検温・報告等を行わなければならない。居住地の委員会は人を派遣し厳格管理をしなければならない。
- 発熱,咳,胸の苦しみ,脱力等の症状がある場合,すぐに指定病院の発熱外来を受診しなければならず,居住地の委員会に報告しなければならない。
- 入国者の身分登記,健康観測,応急措置等について全面的に行い,空港等の出入国施設には入国者用交通手段の専用停車場及び入国者専用通路を設け,貨物,荷物等は厳格な規則に基づき消毒及び検疫を行う。
- 発熱,咳等の症状がある場合は即時相応の処置をとり,それ以外の者は専用車を手配して目的地まで送迎する。商務や旅行などの短期滞在の場合は,一律に指定されたホテルで宿泊をする。
- 全ての入国者に対して,一律無料で核酸検査を行う。検査で異常が発見された場合,速やかに指定病院で検査治療を行い,異常なしの場合は自宅観察を行う。
威海市
- 市外から来る(戻る)者は自ら,居住地(社区,ホテル等)の委員会に登記を行わなければならない。その上で,市に来た(戻った)日から14日間自宅で自身及び家族の隔離医学観察を行う。
- 発熱及び咳等の呼吸器官感染症の症状がある場合は,マスクをして近くの指定医療機関の発熱外来を受診する。
- 集会や団体活動には参加してはならず,外出の際は必ずマスクをする。
- 全ての社区,小区において全封閉管理を実施する。社区の入り口では全ての人,車両を確実に規制する。部外者,車両は基本的に進入厳禁。進入の際は検温,身分確認,登記を確実に実施する。
- 空港,港湾,駅を始めとする威海の交通入り口は,威海を訪れる者に対し,厳格に体温検査及び情報登録を行い,発熱している者は一律疾病管理スタッフによって専門の発熱問診に送り措置を行う。
- 2月10日以降に日本・韓国から既に入国している中国人,外国人については,全て電話インタビューで健康状態を確認し,発熱者及び密接接触者は迅速に専門的な処置を実施する。
- 2月26日から,日本・韓国等の国家からの航空機について搭乗者に発熱者がいる場合,全ての同乗者は指定ホテルで発熱者検査結果が出るまでの間,集中隔離を実施する。
- 搭乗者の中に発熱者がいない場合は,本人の希望により指定ホテルでの集中隔離又は自宅隔離を選択し,14日間待機医学観察を行う。
イ坊市
- 省外から来る(戻る)者は自ら,社区に電話で登記を行い,自身で厳格に隔離医学観察を行わなければならない。観察期間は市に来た(戻った)日から少なくとも14日間。
- 湖北省等重点地域から来た(戻った)者で,脱力,発熱,空咳等の症状が出た場合,即座に120に電話し,救急車で指定医療機関を受診しなければならない。
- 予防期間においては,健康保護の意識を高め,親族友人訪問を減らし,集会宴会を減らし,公共の場所で密集する活動を減らさなければならない。
- 市内の大部分の社区において「封閉式管理」が実施されている。具体的な措置は,居住者以外の進入禁止,立ち入る際の登記等。また,イ坊市は市外から来た(戻った)者に14日間の自主自宅待機を指示しており,外国籍者も一律対象となる。
シ博市
- 全ての社区は「封閉式管理」を実施。原則として社区の出入口を1つに,全ての進入人員に検温を実施。全ての臨時居住者の身分を明らかにし,登記を行う。居住者以外の進入を厳格に規制する。
- 市外から戻った全ての者は社区及び職場に報告を行ない,自ら14日間の自宅隔離,検温や医学観察などを行わなければならない。所属する社区及び職場は監督しなければならない。
- 発熱,咳等の症状が出た場合,すぐに指定病院の発熱外来を受診するとともに,社区及び職場に報告しなければない。確定症例者が出た社区,単元等は事情に応じて隔離を行う。確定又は疑似症例者の密接接触者は防疫の必要性に応じて,集中隔離,自宅隔離を行う。故意に事実を隠匿した場合,法に基づき責任が追求される。
- 市民は厳格に,他人の家を訪問しない,集まらない。生活物資の買い出しは各家庭1名,2日に一回にし,仕事,受診以外は原則として外出をしてはならない。
- 市内全ての鎮(街道)を,無疫情区,低リスク区,中リスク区,高リスク区に分類する。確定症例なしの鎮を無疫情区,確定症例が1例の鎮を低リスク区,確定症例が2-3の鎮を中リスク区,4例以上の確定症例が発生している鎮を高リスク区とする。なお,疫病の状況進展に伴い市はリスク等級を調整する。
- 無疫情区は厳格な出入管理をするともに,山東省健康通行カード制度及びシ博市健康QRコード通行制度に基づき人員及び車両の正常の出入を保障する。
- 低リスク区は無疫情区の管理を基本とした上で,症例が存在する社区の管理を強化する。確定症例が発生した単元やビルは封閉式管理を実施,集団感染や内部での感染を防止する。確定症例が無い社区は無疫情区の対策を行い,人員及び車両の正常な出入を保障する。
- 中リスク区は低リスクの措置を基本とした上で,病例の観測報告及び伝染管理を強化する。確定症例のある単元及びビルや小区は封閉式管理を実施,さらに狭い範囲(家庭,作業場,ビル等)において2-3例の症例が発生した場合,該当するビル,社区は封閉を実施し,その封閉範囲は実際の状況に応じて拡大する。確定症例が無く,封閉管理の対象でない社区は低リスク区の管理を参照して実施する。
- 高リスク区は中リスクの措置を基本とした上で,集団感染が発生した社区(村居)は封鎖を実施し,人員の出入を厳格に制限する。その封閉範囲は実際の状況に応じて拡大できる。
臨沂市
- 市民,市外の人員は関連の法律を遵守し国家,省,市が通知している各防疫規定に協力する。
- 市内すべての村,社区,部門で「封閉式管理」を実施。入出の際,検温と有効の身分証を携帯すること。外部の人員,車両の入出は厳格に管理され,特別な事情がある場合は登記を行う。
- 住民に発熱,咳等の症状が発生した場合,すぐに病院を受診すると同時に村,社区へ報告する。定診断患者が発生した社区は,状況を見て社区・単元等の単位で封閉式隔離を行う。
- 14日以内に省外,特に湖北省での旅行歴がある市外から戻られた方は,1時間以内に必ず居住する村,社区に報告し,集中隔離措置を受けなければならない。自主的に報告せず,検温や医学観察隔離を拒否した場合,法により責任追及を受ける。
- 市民生活に必須ではない公共の場所は一律閉鎖する。スーパー,薬局等は営業時間を調整し,定期的に殺菌,入出に際し一律検温,マスクを着用する。宅配便や出前は非接触配送を実施する。
- 他人の家を訪問しない,集まらない。外出を控え,外出時は必ずマスクを着用する。
- 各社区は「封閉式管理」を実施。社区への居住者以外の原則進入禁止,入出の際の検温を実施。生活物資の買い出しは各家庭1名,2日に一回にすることを奨励する。
泰安市
- 「封閉式管理」を実施。城区すべての社区は一律「24時間封閉式管理」を実施する。各社区の出入口を1つのみにし,《臨時出入証》を所持している方以外は,行政機関・企業勤務証明或いは疫病予防制御,医療衛生,民生保障,緊急の受診等が必要な方のみは「封閉式管理」を実施。社区への居住者以外の原則進入禁止,入出の際の検温のを実施,登記等規定の手順を踏んで出入りが認められる以外,その他の人員,車両は一律出入禁止。
- 《臨時出入証》管理制度を実施。《臨時出入証》は市で統一して作成し各社区に配布する。1家族1枚。隔離観察期間内の市民は登記を行うことが出来ず,提供情報が不完全な市民に対しては《臨時出入証》を発行しないこととする。
- 人の往来及び車両の出入りを厳格に管理。社区の担当者は出入りする方に対し質問,検温,登記を行い,自発的な協力を求める。部外者及び部外車両を進入は一律禁止する。
- 当直と見張りを強化する。全ての社区に当直所を設置し,24時間体制で当直を行う。各班の当直者は少なくとも2人とする。
- 基本的に外出を控える。仕事,必需品の買い出し以外,外出をしない。社区内であっても他人の家を訪問しない,集まらない,ペットを外出させない。
- 自主的に登記報告を行う。「流行病学歴」(湖北省等の重点感染地域への渡航歴,重点地区渡航者のうち発熱又は呼吸道症状があるものとの接触歴等)がある場合,必ず社区に登記報告を行う。報告しない或いは虚偽の報告をした場合,法により責任追及を行う。
- 封閉隔離の強固な実施。確定症例者或いは疑い症例者が生じた棟は一律厳格隔離を実施。具体的な内容は防疫要求に従い実施される。
- 宅配便の使用を推奨。ネット注文での生活必需品の配送に,政府は適当なネットサービス料の補助を行う。どうしても外出して生活必需品の購入が必要な場合は各家庭2日に1度1名のみ身分証と《臨時出入証》を所持した上で外出し生活物資を調達することができる。外出時間は2時間を超えてはならない。
- 予防の意識を高める。農貿市場,スーパー,薬局などの場所では必ずマスクを着用しなければならない。使用後のマスクはビニール袋に入れて口を閉じた後,指定のゴミ箱に捨てなければならない。
- 巡回検査,管理を強化する。巡回検査組織を成立させ,無許可で外出した場合当該の社区に対し調査を行う。無許可の外出が2人目の場合,社区に対し叱責通知を行い,5人超えた場合は関連の責任者に対し問責する。忠告を無視した場合,封閉式管理の実施に対し重大な影響を与えたとして,公安機関により法に乗っ取り強制処置が執行される。
日照市
- 各社区は「封閉式管理」を実施。社区への居住者以外の原則進入禁止,入出の際の検温を実施。市民,市外の人員は関連の法律を遵守し国家,省,市が通知している防疫規定に協力する。
- 本市管轄区内の人員は個人の防護,手洗い,空気の入れ換え,消毒を行い,集会等に参加しない。外出を減らし,外に出る際はマスクを必ず着用し,咳やくしゃみを行う場合は必ず口と鼻を塞ぐこと。身体を鍛え,健康的な食事をとる。発熱,呼吸困難,だるさ等の症状がある場合,即座に当地の社区(村)及び付近の発熱外来を受診する。
- すべての村,社区で「封閉式管理」を実施。入出の際の検温,登記を実施。外部の人員,車両の入出は厳格に管理され,特別な事情がある場合は登記を行う。
- 湖北省等の重点感染地域から当市に来た場合,密接接触者及び確定症例者と密接接触した場合,省外から戻った場合は管轄の社区或いはホテルにて登記を行い,隔離措置を実施する。虚偽の報告,調査に訪れた担当者を欺いてはならない。報告しない或いは虚偽の報告をした場合,法により責任追及を行う。
- すべての団体,個人は湖北省等の重点感染地域から戻った当市市民及び密接接触者,省外から戻った者を社区(村)に隠さず報告する。
- 各機関・企業等は組織内の人員に対し検温を行い,健康教育を強化する。健康観察行い,自主的に所在する衛生サービス部門に確認をとるよう勧める。
東営市
市内の社区は「24時間封閉式管理」を実施しており,全ての市外から来た人員に対し14日間の自宅隔離を求めている。これは,日本人も対象。
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