2022年6月2日から、スペインへの入国制限が改定されています。
現在、入国者への隔離措置はありませんが、入国にはいくつかの必要書類や手続きが必要となりますので、改めて、2022年6月現在の入国要件を確認しておきましょう。
スペイン 入国前にやること
【出発準備①】渡航条件の確認
日本からの無査証滞在について
2022年6月現在、日本国籍の者がスペインに90日以内の滞在の場合、無査証滞在(ビザなし)が可能となっています。
※スペインを含めてEU・シェンゲン領域を旅行する場合、スペイン滞在は180日以内の90日間となります。スペイン以外の他国で入国する場合、最初に入国する国で入国審査が行われ、原則的にスペインでは行われません
※パスポートの有効期間がシェンゲン領域国からの出国予定日から3か月以上残っており、10年以内に発効されたパスポートを所持している場合、無査証滞在が可能となります。
必要書類:EU加盟国 または シェンゲン協定加盟国"以外"の国・地域から入国する場合
通常の渡航書類に追加で、以下AまたはBのいずれかの書類が必要となります。
パターンA
- 「SPAIN TRAVEL HEALTH-SpTH」で健康状態を登録したQRコード
- 「ワクチン接種証明書」または「陰性証明書」または「回復証明書」
主に日本から渡航する場合は、こちらの書類が必要となります。
【例外】下記に該当する場合、「SPAIN TRAVEL HEALTH-SpTH」で健康状態を登録は不要
・EU加盟国・シェンゲン協定加盟国から渡航する場合
・EUデジタルCOVID証明書 または 同等と認められる証明書をお持ちの場合(日本で発行したものは対象外)
・12歳未満の子供
・国際線の乗り継ぎをする場合
パターンB
- EUデジタルCOVID証明書(EU Digital COVID Certificate)
「EUデジタルCOVID証明書」はEU加盟国の管轄当局によって発行される「デジタルコロナ証明」で、所有者の下記項目を証明するものとなります。
また、それぞれ定められた基準を満たしており、証明書を所持している場合、渡航時のスペイン保健省の健康状態登録は不要となります。
ワクチン接種証明(certificado de vacunación frente a COVID-19)
新型コロナウイルス検査陰性証明(certificado de prueba diagnóstica de SARS-CoV-2)
新型コロナウイルス回復証明(certificado de recuperación de la COVID-19)
【備考】
発行した各種証明書が
EUに承認されている国・地域が発行した各種証明書(ワクチン接種証明、陰性証明、回復証明)を所持している場合、EUデジタルCOVID証明書と同等と扱われます。
【承認国】※日本は含まれていません。
アルバニア、アンドラ、アルメニア、ベナン、カーボベルデ、コロンビア、エルサルバドル、フェロー諸島、ジョージア、イスラエル、アイスランド、インドネシア、ヨルダン、レバノン、リヒテンシュタイン、マレーシア、モルドバ、モナコ、モンテネグロ、モロッコ、ニュージーランド、北マケドニア、ノルウェー、パナマ、サンマリノ、セルビア、セイシェル、シンガポール、スイス、台湾、タイ、チュニジア、トーゴ、トルコ、ウクライナ、アラブ首長国連邦、英国、ウルグアイ、ベトナム、バチカン市国
必要書類:EU加盟国 または シェンゲン協定加盟国から入国する場合
EU・シェンゲン協定加盟国内からスペインに渡航する場合は、各種書類の提示なしで渡航が可能となっています。
(キプロス、ブルガリア、ルーマニア、クロアチアから渡航する場合も同様)
【出発準備②】スペイン行き航空券の手配
現在、日本〜スペイン間の直行便のフライトはほぼ全て運休状態になっております。
スケジュールの確認など早めに行っておくようにしましょう。
【出発準備③】ワクチン接種証明書 または PCR検査陰性証明書を取得
主に日本から渡航する場合などで、EUデジタルCOVID証明書を所持していない場合は、「ワクチン接種証明書」「陰性証明書」「回復証明書」のいずれかが必要となります。
ワクチン接種証明書
日本の市区町村で発行したワクチン接種証明書は現在有効となっています。
▼ワクチン接種証明書の条件
【有効期間】
ワクチンの完全接種の14日後〜270日以内
※ブースター接種済みの場合はブースター接種日当日から有効
※18歳未満の子供については270日経過後も有効
【対象ワクチン】
最後に接種したワクチンが欧州医薬品庁 または 世界保健機関によって承認されたもの
【記載言語】
スペイン語・英語・フランス語・ドイツ語
【証明書タイプ】
紙・電子
【記載事項】
氏名、ワクチン接種完了日、ワクチン名、接種回数、発行国、証明書発行機関
陰性証明書
▼陰性証明書の条件
【検査方法】
核酸増幅検査(NAAT(PCR検査等))
迅速抗原検査(RAT)
【検査受検期間】
PCR検査の場合:出発72時間以内に実施された陰性証明書
迅速抗原検査の場合:出発24時間以内に実施された陰性証明書
【医療機関】
指定無し
【記載言語】
スペイン語・英語・フランス語・ドイツ語
【証明書タイプ】
紙・電子
【記載事項】
氏名、検査実施日、検査機関の情報・連絡先、検査の種類、陰性の結果
回復証明書
医療機関が実施した「PCR検査」または「迅速抗原検査」による最初の陽性結果から、最低11日後の証明書が必要となります。
証明書の有効期限は、最初の陽性結果が得られてから180日間となっています。
▼回復証明書の必要事項
- 氏名
- 最初に陽性結果が得られた検査の実施日
- 検査の種類
- 旅行者が新型コロナウイルス感染症から回復し現時点で感染力が無い旨の記述
- 発行国に関する情報
※迅速抗原検査での陽性結果の場合は、2021年10月1日以降に実施されたものであり、EUの保健安全委員会が有効と認める検査であり、医療専門家 または 検査資格のある者によって実施されたものである必要があります。
※証明書がEUデジタルCOVID証明書 または それに相当する証明書でない場合、検査結果の証明書も提示する必要があります
【出発準備④】健康管理フォーム(SPAIN TRAVEL HEALTH-SpTH)から健康状態等の登録
スペインの到着72時間前以降より、オンライン上で「 SPAIN TRAVEL HEALTH-SpTH」の健康管理フォームから健康状態等の登録を行う必要があります。
「日本の市区町村で発行したワクチン接種証明書」や「日本国内で発行した陰性証明書」等で渡航する場合は登録が必要となります。
「専用登録ページ」「専用アプリ(SPAIN TRAVEL HEALTH-SpTH)」のいずれかから、健康状態を登録します。
登録完了後にQRコードが発行されるので、搭乗時や入国手続きの際に提示します。
【例外】下記に該当する場合、「SPAIN TRAVEL HEALTH-SpTH」で健康状態を登録は不要
・EU加盟国・シェンゲン協定加盟国から渡航する場合
・EUデジタルCOVID証明書 または 同等と認められる証明書をお持ちの場合(日本で発行したものは対象外)
・12歳未満の子供
・国際線の乗り継ぎをする場合
スペイン 到着後にすること
入国手続き
2022年6月現在、入国者への隔離措置はありません。
【飛行機到着〜検温】
飛行機到着後、体温測定が行われます。
37.5度以上の発熱や、申告書や目視により感染の疑いがあると判断された場合、追加の診断が実施され、状況により医療機関への搬送の可能性があります。
【入国審査】
《EUデジタルCOVID証明書」及びそれに相当する証明書を所持している場合》
オレンジ色の標識を従い、 チェックポイントにて「証明書のQRコード」を提示します。
《それ以外の場合》
青色の標識に従い、チェックポイントにて「健康管理フォーム登録時のQRコード」「各種証明書」を提示します。